曖昧さ回避
- モンゴル帝国の初代皇帝(大ハーン)の読み方のひとつ。→チンギス・ハーン/チンギス・ハン
- ドイツの音楽グループ。→DschinghisKhan
- ヒツジの肉(マトン/ラム)を特殊な鉄板(鍋)で焼く日本生まれの焼肉料理。本稿で解説。
- コーエーの歴史ゲーム『蒼き狼と白き牝鹿』の副題。1作目扱いされることも多いが、実際は2作目の副題である。
ジンギスカン(日本料理)
羊肉と野菜を焼いて食べる日本の肉料理。生肉を焼いてタレをつけて味わうスタイルと、あらかじめタレで味付けをした肉を焼くスタイルがある。味付けタイプのうち、多めのタレで煮込むものは「煮込みジンギスカン」として区別されることがある。
特に北海道のご当地グルメとして知られるが、岩手県遠野市や長野県の一部など本州でも局地的に常食する地域がある。大正から昭和初期にかけて軍需用の羊毛生産を目指して羊の飼育が奨励され、副産物の羊肉の消費手段として普及が図られたものが一部地域に定着したと考えられている。東京などの大都市圏でも散発的に流行したこともある。調理には中央が盛り上がった専用の鍋を使うが、家庭などではフライパンを使って調理することもある。遠野では「ジンギスカンバケツ」と呼ばれる専用の焼き台を使う。
北海道では花見や運動会、海水浴、 大学のコンパなど何かにつけてジンギスカンを味わう風習があり、ジンパ(ジンギスカンパーティー)と呼ばれている。
呼び名はモンゴル帝国の皇帝にちなんだものだが、調理手法はモンゴル料理ではなく、「烤羊肉」という中国料理に由来すると考えられている。