説明
鶏肉と並んで、宗教上のタブーが少ない食肉である。
有名な羊肉料理に、ジンギスカンがある。
生後1年以内の若い羊からとれるものはラムないしラム肉と呼ばれる。
生後2年以上のものはマトンと呼ばれる。
これは日本(より正確には、日本が羊肉を大量に輸入しているオーストラリア)の基準であり、国によって「ラム」と「マトン」の基準(あるいは呼び方)は違ってくる。インドでは、マトンとはヤギ肉のことを指す。
けっこう匂いの癖が強いので、日本では苦手とする人も少なくない。
そのため、昔は肉屋でもほとんど見かけなかったが、近年では東京や大阪などの大都市では、一般のスーパーマーケットでも見かけるようになっている。
ただし、アフリカや中東では羊肉特有の匂いの原因である「成獣の脂肪分」こそ美味いとする地域も有り、そのような地域では、成獣の羊肉の内、特に脂肪分が多い部位は一家の家長や部族の族長・長老でないと食べる事が許されない、という慣習が存在する場合さえ有った。