曖昧さ回避
概要
商品価値の低い屑肉が材料という印象が強いが、実際に加工される部位はすじの多い前脚の“腕肉”と呼ばれる部位が大勢を占めている。
歴史的には、硬い部位の肉も柔らかくして美味しく食べるための加工方法であり、人の手で細かく切り刻むという工程を経るため、そこまで安いものではなかった。
しかし、19世紀頃には、機械式の肉挽き器が開発されたことで、大量生産が可能となって価格が下がり、大衆にも一気に普及した。
牛単体、豚単体のひき肉もあれば、牛、豚、鶏肉など複数の種類の肉を混ぜた「合いびき肉」も存在する。
なお、食肉において、食中毒を引き起こす菌は、肉の表面に集中している。肉を挽くと、その表面の菌が内部に練り込まれることになる。このため、挽き肉は塊肉よりも、しっかりと火を通してから食べることが好ましい。
主な利用法は下記を参照して頂きたい。
ミンチを使った料理
ハンバーグ(ステーキ)…ひき肉を練り上げて焼き上げた肉料理。名称はドイツの地名『ハンブルク』に由来する。
メンチカツ…上記ハンバーグのタネ(パティ)をベースに様々な具材を混ぜて揚げた料理。日本の肉屋でお馴染み。
ソーセージ…主にひき肉とスパイスを羊(など)の腸に詰め込み燻製したものを焼いたり茹でたりして食す。
ミートソース…パスタの世界では「ボローニャ風(ボロネーゼ)」とも。
ピーマンの肉詰め…ピーマンにひき肉を詰め込んだ料理
食欲の失せる比喩表現
機械などでバラバラになったり潰されたりした凄惨な死体の比喩表現としても用いられる。
不良系漫画などで相手をフルボッコにすることを「ミンチにしてやる」などと表現する。
また、twitter上で掲載されているweb小説『ニンジャスレイヤー』では、ミンチの代わりに『ネギトロ』と表現する。 サツバツ!