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概要

「キーマ」とはヒンディー語ウルドゥー語で「ひき肉(細かいもの)」「細切り肉」を意味する。その名の通り、ひき肉を具材に使ったカレーのこと。

ひき肉の他、刻んだ野菜や多種類のスパイスが使われる。

調理法

ひき肉に、玉ねぎトマトニンニクショウガを炒めて、煮込むのが主流。スパイスもたっぷりと使う。

ひき肉を使う、調理法以外に決まりはなく、地域により差がある。使う肉も羊肉鶏肉、ヤギなど様々。南インドではココナッツミルクカレーリーフを使うことが多い。

スープ状のものから、ペースト状のものまである。

ただ、宗教上の理由に基づき豚肉牛肉を使わないものがほとんど。他に、微塵切りにした野菜ー玉ねぎやじゃがいも豆類トマトバターなどに、ターメリッククミンコリアンダーチリパウダーなど、何種類かのスパイスを使うことが多い。

歴史

ムガル帝国時代、宮廷料理として発展。ムガル帝国はペルシャ文化やインド文化を融合した豊かな料理文化があり、キーマカレーもこれの影響を受けた。

その後、インド亜大陸全体に広がり、様々な種類のキーマカレーが出来た。植民地時代にイギリスにも伝わった。

日本では

19世紀末~20世紀初頭にカレーが伝わると、それとともにキーマカレーも紹介された。

日本ではインドとは逆に牛肉や豚肉を使うことが多い。なお、日本では鶏肉のキーマカレーが好まれるが、これは理由の一つとしてマトンが入手し辛いという理由もある。

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