概要
カレーに用いられる香辛料を焙煎して粉にしたものをブレンドした調味料。
19世紀のイギリスで生まれ、1905年(明治38年)大阪道修町の薬種問屋の『大和屋』が『ハチ食品』として、国産初のカレー粉を開発し『蜂カレー』の名で販売した。日本で初めて国産カレー粉を発売したハチ食品
輸入のカレー粉は高額で一部の富裕層しか口に出来なかったが、蜂カレーは輸入物に比べれば安価で買うことが出来たため、カレーが庶民にも広がった。
江戸時代から道修町界隈には、中国や東南アジアからの唐薬を扱う薬種問屋が軒を連ね、カレー粉を作る土壌があった。(現在でも大手製薬メーカーの約本社40社がこの界隈に集中し「くすりの町」として知られている)
現在の大阪がスパイスカレー激戦区なのも当然の流れなのかもしれない。
カレー粉を小麦粉と油、塩などと混ぜ合わせた「カレールー」の誤った呼称でもある。
インドカレーと共通する香辛料のうち、タイカレーの一種であるイエローカレー(ゲーン・ガリー)にもターメリックは使われる。