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曖昧さ回避

  1. 重機の1種
  2. プロレス技の一種。
  3. マーベル・コミックに登場するヴィランの1人。
  4. ボクらの太陽に登場する武器。
  5. 2が由来のイギリスの競走馬名。→パイルドライヴァー

1の概要

特殊なクレーンハンマーもしくはそのものを吊り下げ、自由落下させることで杭を地面に打ち込む。「杭打ち機」とも。

2.は技をかけられる方を、この落下するハンマーに見立てたものである。

2の概要

日本語名称としては、脳天杭打ちと呼ばれる。

基本的には相手の頭を下にして抱え上げ、(腕と太ももで体を挟んで固定し、)垂直に投げ下ろす技。

派生技もいくつかの種類があり、それぞれに名前がついている。

元祖には複数の説があるが、ルー・テーズが開発した「テーズ式パイルドライバー」を「元祖パイルドライバー」とする説が有力である(が、テーズのパイルドライバーはパワーボムの原型となったものである。ついでに言うとテーズはパイルドライバーを嫌っていたが、理由は不明)。

総合格闘技では、美濃輪育久がパンクラスの試合で「ドリル・ア・ホール・パイルドライバー」のように抱え上げて、「ツームストーン」のように前に落とす形で使用したことがある。

俗に言うまんぐり返しは (夜の)プロレスなだけに パイルドライバーが由来なのでは?という声もあるが真偽はもちろん不明。

主なパイルドライバー

ドリル・ア・ホール・パイルドライバー

もっともポピュラーなパイルドライバーで単にパイルドライバー、脳天打ちと言えば大体コレ。

相手に正対して立ち、前に屈ませた相手の頭部を両方の太ももではさみこみ、相手の胴を抱え込むようにクラッチして持ち上げ、そのまま脳天から垂直にマットに叩き付ける。

ほとんどのレスラーは痛め技として使っているが、バディ・オースチンバディ・ロジャースなど50~70年代初頭で活躍したレスラーはフィニッシュホールドとしているほか、最近では曙太郎がフィニッシュホールドにしている。

これを強化したのがジャンピングパイルドライバーである。

後述するテーズ式を除く全てのパイルドライバー系の技の元となった技。

尚、最初期のスタイルであるオースチン式(相手の胴を抱えず、相手のパンツを引っ張り自らは後ろに倒れ込む)の使い手であるバディ・オースチンは、1958年にこの技で若手レスラーを2人死なせている(※)。プロレス技で数少ない、文字通り「殺人技」なのである。絶対に真似してはいけない。

(※因みにオースチンはこの出来事が切っ掛けで「Killer(殺し屋)」の異名が付いたが、実際にはこういった出来事は明らかに「リング禍」であり、死亡事件は全く引き起こしていない。と言うのも、オースチンが活躍していた時代はまだインターネット等は当然普及しておらず、情報の伝播が難しかった為、彼がいかにファンに恐怖心を抱かせるかを考えた末に作った「触れ込み」というのが真相である。)

ツームストン・パイルドライバー

ボディスラムの要領で相手を逆さまに抱え上げて頭部を膝の間に挟みこみ、そのまま両膝を曲げた状態で落下、膝をつくと同時に相手の脳天をマットにたたきつけるパイルドライバー。相手の体の向きがドリル・ア・ホールとは相手の体の向きが逆(互いの腹が向き合う)。現在は抱え上げてから一度、持ち方を変えて相手の胴を抱く形にし、ジャンプして叩き付けるタイプになっている。

その形から別名墓石落とし(はかいしおとし)の他、歴代のブラック・タイガーも使用していたことから「暗闇脳天落とし」とも呼ばれる。

イギリス発祥といわれビル・ロビンソンダイナマイト・キッドなどの欧州系レスラーはもちろん、初代タイガーマスクアンダーテイカーなどが得意技もしくはフィニッシュホールドとしている(※)。

メキシコのCMLLやアメリカのWWEなど海外では禁止にしている団体は多い。(海外では日本よりリングのマットが固いということもあるがメキシコでは素人相手にレスラーが使用して病院送りになった事件が起きている。またWWEではアンダーテイカーやケインのみ使用OKとなっている。)

オカダ・カズチカはフィニッシュホールドの『レインメーカー』のつなぎ として使用。

(※尚、「大巨人」アンドレ・ザ・ジャイアントも、彼がまだ「モンスター・ロシモフ」と名乗っていた頃はこの技をフィニッシュホールドとして使用していたが、1972年にカナダ・モントリオールで行われた試合で、この技で「密林王」ことターザン・タイラー首を折った《実際は頸椎の損傷。それでも医者から『プロレスラーとしては再起不能』と申告された程の重傷であったが、翌1973年にタイラーは奇跡的に復活。只、この出来事が切っ掛けで往年の勢いは失われ、プロレスラーとしての寿命が縮んだと言われている》のを切っ掛けに封印している。但し、新日本プロレスに戦場を移した頃でも試合でエキサイトした余り、前述のドリル・ア・ホール・パイルドライバー《それもオースチン式の方》をアントニオ猪木キラー・カーンに見舞った事がある。)

ゴッチ式パイルドライバー

ゴッチ式と付いているがカール・ゴッチ自身は使っていない。

掛け方自体ドリル・ア・ホールと同じだが、相手の足の付け根で両手をクラッチしている点で異なる。ゴッチ曰く「相手の足の付け根に両腕を回すことによって、体勢が崩れずに相手の脳天を垂直に打ちつけることができる」とのこと。これは胴に手を回して持ち上げ体勢が崩れた場合、無理に技を続けると相手の首が前に突っ込むように落ちてしまい頸椎を損傷しやすいことを防ぐ意味もあるのだという。

この技を最も得意技としている鈴木みのるは、アマレスの「がぶり」を切るクラッチの一種で「テコの原理」をもちい、重い相手でも持ち上げやすいからこの形を使い始めたと解説している(実際日本人レスラー最重量の浜亮太【公称182kg】にも鮮やかに決めている)。

リバース・パイルドライバー

相手の頭を前にしたうつぶせ状態にして肩に担ぎあげたあと、頭を下に向けて胴体を両腕で抱え込んで、尻餅をつくようにしながら落とすパイルドライバー。分かりやすく言えば相手の身体の向きはツームストーン・パイルドライバーと同じで、落とし方はドリル・ア・ホール・パイルドライバーと同じになる。

この技はその形そのものからして受け手の首に与えるダメージを逃がすことが出来ないため、同じ体勢から放つツームストン・パイルドライバーと比べ、それ程見栄えもしない割に危険性だけはやたら高く、WCWに遠征していた蝶野正洋が同型の技を期使用していたスティーブ・オースチンから(蝶野いわく「変なパイルドライバー」)喰らって頸椎を痛めたほか、後年オースチン自身もオーエン・ハート(ブレット・ハートの弟)に同じ技を喰らって頸椎に重傷を負った。

それがあってかWWEではパイルドライバー系の技は原則禁止になった。日本では天山広吉がここ一番で使う。

スタイナー・スクリュー・ドライバー

略して「SSD」。相手をブレーンバスターの要領で抱え上げてからリバースの様に落とす。

スコット・スタイナーが元祖であり名称もそれに由来するが、現在はスコット本人は使用しなくなっている。

最も危険なパイルドライバーとして恐れられており危険度はリバースを軽く超える。スコットのは普通に死人が出てもおかしくないレベルである。日本では石井智宏がイシイ・ドリラーの名前でまれに使う。

カナディアンデストロイヤー

通常のドリル・ア・ホール・パイルドライバーの体制から逆に前方にジャンプし、相手がショルダースルーで返そうとする勢いも加えて一回転、そのまま相手の脳天をマットに突き刺す。回転エビ固めの状態から入る、コーナー最上段から飛びつくなどのバリエーションがある。ピーティー・ウィリアムズが公開して以来急速に広がっている。日本人の使い手は高橋ヒロムBUSHIなど。

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