『憧れちまったもんは仕方ないだろ』
プロフィール
打つ手なしの初見殺し! 言葉を交わせばジ・エンド!!
じりじりとヒーロー科編入に迫る! 誰よりも熱いヒーロー候補生
―――僕のヒーローアカデミア 公式キャラクターブック2 Ultra Analysisより
概要
雄英高校普通科1年C組の男子生徒。ヒーロー科の入試に不合格になり、普通科に入学した生徒。
人物
紫色の立った髪と濃い隈が特徴的な少年。気怠げでどことなく影があるが、その実、内心では『自分の個性を人助けに生かしたい』という、ヒーローへの純粋な憧れを抱いている。
雄英高校の普通科からヒーロー科への編入を希望しており、活躍次第でヒーロー科編入の可能性がある雄英体育祭に執念を燃やす。
彼の"個性"は決して戦闘向きとは言い難く、身体能力は『ワン・フォー・オール』を使わない緑谷よりも更に低い。
作中では『強く想う"将来"があるなら、なりふり構ってはいけない』と語っており、自身の夢を叶えるためには、他人を蹴落とすことも躊躇しない並々ならない執念を持つ。
周囲からは自分の個性を「犯罪者向き」「悪いことし放題で羨ましい」などと言われ続けており、自身の個性に対しては強いコンプレックスを抱いている様子が見られる。普段の皮肉めいた態度は、ある意味その反発なのかもしれない。
しかし彼が逆境や偏見にもめげずにヒーローを目指し続けたこと、何より入試制度の異なる他校のヒーロー科ではなく、敢えて雄英の普通科という道を選んでいることからも、彼のヒーローへの夢に賭ける強い想いが窺える。
個性
個性は『洗脳』。
洗脳する意志を持ってした問いかけに返事をした者を操ることができ、簡単な動作を命令することができる。意識を集中させる必要があるため、本人の意思に関係無く個性が発動する事は無い。
自他ともに認める『ヴィラン向き』の非常に稀な"個性"。
心操の意思で自由に解除ができるほか、操られた本人にある程度の衝撃を与えると解除される。また、洗脳維持は複数人でも可能だが1度の問いかけで洗脳できるのは1人。
ただし、集中する必要があるのは『洗脳をかける瞬間』だけであり、一度洗脳がかかれば、あとは放っておいても勝手に解けることはない。一人ずつ順番に洗脳をかけていけば、操れる人数に制限はないようで、雄英体育祭では三人を同時に操っている。
洗脳状態になると頭にもやが掛かったような状態になり、意識が曖昧になる。ただし洗脳状態については、洗脳状態の記憶がハッキリしない場合から、抵抗は出来ないが洗脳状態の記憶が存在するなど、かかり具合に個人差がある。
洗脳状態では見せた文字を書かせるなどの受動的な命令は可能だが、喋らせることや本人が連想した文字を書かせるなどの能動的な命令は不可能である。つまり、秘密を聞き出すなどの用途には使えなかったのだが、後の第二次決戦時においては「個性伸ばし」訓練により個性を成長させたことで洗脳した対象を喋らせることが可能になった。ただしその分洗脳するための条件が厳しくなる模様。
弱点として、自身の"肉声"を相手に届かせる必要があり、声を電気信号に変換する電話やマイク・拡声器などを通すと効果が無くなってしまう。これを解決するのが後述の新装備である。
また、個性の特性上機械には効かず、機械の仮想ヴィランを倒す入試では実力を発揮できなかった。
作中では「ヒーロー向きではない個性」と称されているが、犯罪者を無傷で捕縛するという点においては並ぶものがない個性であり、治安維持にはむしろ向いている。
実はヒーロー向きの個性なのでは? と言われることも多いが、他のヒーローのように善なる意思とそれに拠る力を示すという過程を介さず「気付いたら無力化されていた」という結果だけが残る関係上、犯罪者の改心に全く期待できないという一面もあり、その辺りは何とも言えない。
必殺技
- ペルソナコード
「"もう1つの声帯" ペルソナコード」
A組・B組合同戦闘訓練では、新たにこの専用の変声マスクを装着した。
こちらは幾多のプレートを変形・共鳴させることで、機械を通さずに声色を変えることができる特殊な変声可変機構となっている。
発動条件が「問いかけへの返答」である為、「無視」という対策がされやすい彼の"個性"だが、この声真似で敵側の味方になりすます事で警戒心なく返答を引き出し、発動条件を大幅に満たし易くする事が出来る。
更にこの事実を相手に知らしめる事で、相手は味方の声に対しても疑心暗鬼に陥り、声による連携が出来なくなってしまうという二段構えの凶悪な撹乱戦術が可能となっている。
- イレイザーヘッド直伝操縛布
上記マスクに加えて、体操服の上に相澤先生が使用する『操縛布』を首に巻くようになった。
相澤先生からコツを教えてもらいながら扱いを学んでいるらしく、相手の捕縛、環境を利用した移動・攻撃など個性の攻撃能力の低さを補っている。
活躍
憧れのヒーローになるべく、雄英高校ヒーロー科を受験したが、入試との相性が悪い"個性"が災いして不合格となる。どうやらそれは本人も織り込み済みだったらしく、落ちる前提で普通科の入試も併せて受験し、普通科の生徒として雄英高校への入学を果たした。
雄英体育祭は、第1種目障害物競走では27位でクリアし、第2種目騎馬戦では青山、尾白、庄田を"個性"で仲間に引き入れチームを組み3位通過する。
最終種目ガチバトルトーナメント、1回戦では緑谷と戦い個性によりあと一歩まで追い込むが敗退する。詳細はこちらへ。
普通科の生徒として唯一最終トーナメントまで歩を進め、結果的に1回戦敗退に終わったが、普通科の生徒達からはその戦いぶりを素直に称賛され、観戦していた現役のヒーロー達からも自身の個性を好意的に受け止められた。『普通科の星』とまで評価される。
その後は雄英体育祭での活躍のおかげもあって教師陣の目に留まり、ヒーロー科編入届を出し無事ヒーロー科への編入希望者となり、自主練や相澤先生との特訓に励んだ。
特に相澤先生からは目を掛けられ何かと気に掛けられており、作中では時折二人で歩いている姿が描かれている。自身と同じく"理想を捨てきれないリアリスト"である心操に何か思うところがあるのだろうか。
ヒーロー科編入試験と言う意味合いで、A組・B組合同戦闘訓練に特別参加し、二試合に参加した。その際なんと相澤先生のサポートアイテムである『捕縛布』を首に巻いて現れ、第一試合でA組、第五試合でB組に参加した。
第一試合でA組として登場。出場者は、A組から蛙吹・口田・上鳴・切島・心操、B組から塩崎・宍田・鱗・円場。
宍田の動きを封じたり、蛙吹、上鳴との作戦でB組を翻弄し鱗を確保したりした。第一試合はA組の勝利になった。
第五試合でB組として登場。出場者は、A組から緑谷・麗日・芦戸・峰田、B組から物間・小大・庄田・柳・心操。
物間と協力して緑谷に心理戦を仕掛けている最中に、緑谷の個性が暴走し一時的に試合が止まる。麗日の助けに戸惑いながらも応じ緑谷の個性の暴走が鎮まる。物間が強襲を仕掛け試合が再開され、緑谷と戦うも確保される。第五試合はA組の勝利になった。
本人には、あまり納得した活躍ができず、改めてヒーロー科との差を感じたが、見事試験に合格し、2年次からヒーロー科への編入を認められた。
その後第二次決戦においてまだ仮免取得前なのだが緊急事態での特例として委員会に許可された上でその作戦の根本となる、オール・フォー・ワンを誘き寄せる作戦の要として参加する。その際、本来ならば進級してヒーロー科になっていた筈のため、新たに制作されたヒーローコスチュームを着ている。青山とその両親を洗脳する事で嘘とバレずにオール・フォー・ワンに連絡を取り、仮設要塞トロイア近辺にオール・フォー・ワンたちを誘き寄せる事に成功する
余談
- 特異な能力があったら、という夢想をするに当たって絶対まず悪用、もとい法に触れる発想が出てくるのは何故、ということを寝る前に考えていたら目が冴えてきて生まれたキャラクター。
- 普通科の皆に、中々ヒーロー科編入届を出したことを伝えられなかったが、バレていた。
- 相澤先生と実は猫好きという共通点もあったりする。
- 雄英文化祭での彼のクラスの出し物は、お化け屋敷『心霊迷宮』だった。