「俺が奴らを汚し尽くしてやる……アレを食わせろ…」
データ
体長/185cm(異常成虫時/46.1m)
重さ/148kg (異常成虫時/368.5t)
分布/イシャバーナ(夜、朝)
好物/大玉転がし
観察ポイント/フンジームの頭は後ろにあるようである。
概要
地帝国バグナラクが送り込んだ、フンを玉にして転がす虫「フンコロガシ」のBNAを備えた怪ジーム。
白い素体へフンコロガシ一匹をそのまま被せたストレートな見た目だが、正面の方にフンコロガシの腹部が来ているので非常に斬新な第一印象を持つ。頭頂部になったフンコロガシの臀部縁には、五感センサーと思わしき丸型のパーツが複数埋め込まれ、それに囲われた格好でギザ歯を思わせるスリットが配される。また腹部中心にはバグナラクの国章を簡略化したエンブレムも付けられている他、上半身より延びるフンコロガシの脚部の一対が素体の両腕と一体化している。
一方、本来の頭自体もフンコロガシの頭部にある事から、常に相手へは背を向けて対峙している非常にややこしい感覚であるのが想像される。もっともフンジーム自身はこの感覚に慣れ切っているらしく、バグナラク首脳陣との会話や戦闘を問題無くこなしていた。
後足でフンより作った玉を転がす、フンコロガシのBNAを持つ故に大玉転がしが好きで、球状の大岩『フンボール』を豪快に押し転がしながら侵略先の土地を轢き潰す、昆虫界のボウリングキング。またエンブレムより汚水を凝集した水球を発射して土地を汚染する技も持ち、制圧対象の国を汚染された更地に変える方法で奈落に落とそうとする。
大岩を軽々と転がせるパワーによる正面からのぶつかり合いへは強いが、一方で不利を悟ると途端に空高く飛行し、端から後ろを向いている本来の頭の向く方へ一目散に離脱する逃走パターン・スカラベエスケープを昆虫最終奥義としている。
なお、フンコロガシの外殻が後頭部に位置する事から、重い攻撃は振り向く事で受け止められる半面、フンコロガシの腹部でもある正面の防御力が比較的弱い様子(実際ガーディアンスネイルの放った弾幕に大きく怯んでいた)。
スカラベエスケープはこの点を憂慮した生存手段だったとも取れるが、結局逃走時に追い掛けて来る相手から見て真正面(フンコロガシの腹部)が無防備だったのも否めない。
活躍
バグナラクの地下洞窟にて、デズナラク8世の人間殲滅に対して名乗り出て、巨大化しイシャバーナを襲撃、大勢のサナギムと共に侵攻を開始する。
だがサナギムらはヒメノ/カマキリオージャーとゴッドクワガタ目的で連れてこられたギラ/クワガタオージャーとヤンマ/トンボオージャーらの手によって一掃、彼らはキングオージャーで迎え撃つ。
自身が作り出した大玉転がしで攻め立て嫌悪感を抱かれるが、戦闘中に付近を通りかかったガーディアンスネイルのかわいらしさをヒメノが気に入りこれを変形させ武装し、笑いながらの弾幕で大玉を砕かれる。
状況不利を察して空中へ逃げるも追跡され、足部のゴッドカマキリの鎌で縦真っ二つにされて空中爆散した。
戦闘終了後、戦闘の怪我人を治療を開始しようとしたヒメノらだったが、そこへカグラギ・ディボウスキ操るゴッドカブトが襲来。ギラ達はゴッドクワガタのお陰で間一髪の所で逃げる事ができたが……
余談
- フンコロガシ(スカラベ)をモチーフとした戦隊怪人は、『特捜戦隊デカレンジャー』のスカラベーダー以来(※こちらは有人兵器の一種の為、純粋な怪人としてならフンジームが初となる)。
関連タグ
ジシャクナゲンゴロウ:大まかなデザインが酷似。ただしこちらは甲虫(ゲンゴロウ)が真正面にそのまま配されている。