緋田美琴
あけたみこと
アイドルは私にとって、本当に切実な夢だから
概要
『アイドルマスターシャイニーカラーズ』に登場するアイドルの1人。283プロに所属し、七草にちかと共に2人組アイドルユニット「SHHis」を組む。
年齢は桑山千雪よりも1つ上の24歳で、2023年時点での283プロの最年長。また283の成人組では唯一アルコール飲料を口にしない。
余談だがSHHisのイメージカラーは緑だが、赤は緑の補色である。
更に283プロのアイドル26人の中で、瞳が同系色ではなく全く違う系統の2色で描かれているのは、2023年時点で美琴のみである。
人物
街にスカウトに出たプロデューサーだが中々上手くいかず、そこに天井社長から「お前に会わせたい人物が来ているからすぐに事務所に戻れ」との連絡が。
「どうしても外せない案件がある」のを理由で社長とは入れ違いだったが、応接間を兼ねた社長室で待っていたのが、前所属事務所を退所しフリーの状態で面接に来ていた美琴だった。レッスン室で歌とダンスを確認したプロデューサーは即採用決定。シャニマス初の「他の事務所から移籍してきた現役アイドル」となった。
プロデューサーも面接で美琴と会った際「君は確か…」「どうしてここに…」と驚いたり、仕事先でも美琴に会ったスタッフ、スタイリスト、ディレクターから「緋田さん久しぶり!」「美琴ちゃん久しぶり!」などと声を掛けられ、プロデューサーが「何だか俺が逆に紹介されてる気分だな」と語る様子から、前事務所に所属していた時からそこそこ知名度もあったようだ。
SHHis初のシナリオイベント『OO-ct. ──ノー・カラット』(2021.6.30-)では幼少期にピアノを習っており、ピアノ教室の他の生徒の両親からも褒められるくらい優秀な演奏技術を持っていたようで、にちかの前でキーボードシンセサイザーでメンデルスゾーンの曲を奏でてみせた。
また、美琴曰く「大したものを出来るワケじゃない」そうだが、作詞・作曲も出来ると答えている。
完璧主義でアイドル業以外に興味のないストイックな一方で、無自覚ではあるが頑固で我儘。アイドル業に関係ないところでは自他共に興味は薄く、自分に無関係だと思うと周囲に遠慮しているように見せかけて、すぐにレッスンに行ってしまうほか、自分のやりたいパフォーマンスの為なら周囲の制止を無視して、危険と分かっていても敢行したり、オーバーワークそのものなレッスンをする一方で、食事や睡眠はアイドルとして必要最低限のものしか摂らず(レッスンに夢中でそれすら疎かにする場面もある)、私生活は簡素で、ともすれば非人間的とすら捉えられる。自己管理ができているか怪しいとの意味では自堕落とも。
またそんな生活スタイルと人柄なため、価値観など感覚はだいぶと天然ボケ気味。少し浮世離れした雰囲気を持つ。
そんな修行僧のようなストイックさを持つ反面、内面は繊細であり、下記の経緯もあってやや自虐的かつ卑下ている状態であり、後述の理由もありプロデューサーに対しては重めの感情を向けてくる。
一途なまでのアイドルへの情熱
「歌いたくて」だけを理由に14歳で北海道から上京し、その後「研究生として前事務所に所属し東京の学校に進学した」のを、プロデュースコミュ『stage』で明らかにしている。
前事務所は活動方針や所属タレントのイメージ、レッスンなどに厳しかったらしく、売れっ子である幽谷霧子や杜野凛世が花に水をやったり掃除をしたり、月岡恋鐘が皆の食事を作ったりするなどと、283プロのアットホームな雰囲気やフリーダムな社長の方針には、かなり戸惑いを感じているようだ。(美琴曰く『283プロっていい事務所だね…少し優しすぎるけど』)
また、美琴は同コミュでの会話の中で、移籍の理由を「自分の求めるアイドルになりたかった」と語った他「ほどんどレッスン室にいた記憶しかなく、高校時代の思い出なんてない」「勉強なんてテスト前か移動時間にしかしなかった」と自虐するくらい、その一途でひたむきな情熱は283プロの中でもトップクラスと評価しても過言ではない。
理想のアイドルに近づくために、寝食など身の回りの行為をほぼ犠牲にする程で、美琴初のプロデュースSSR【ROUNDLY】では、現在住んでいるアパートの部屋にはほとんど家財道具がないのが判明。また、食事も「買った方が早いし美味しいでしょ?」と答えるくらい日常生活には無頓着。
「アイドルとして大成するのが両親への恩返しだと思っているから」と上京以来、北海道には一度も帰郷していないと答えている。プロデューサーに止められないと明け方までダンスレッスンをしている時も。「死ぬならレッスン室よりも眩しくて大きなステージの上で死にたい」と断言するまでに、誰よりも「アイドル」への想いが強い。
ゲーム中では美琴を心配したプロデューサーが、レッスンの休憩時間にコンビニで買ったお握りや栄養ドリンクなどを差し入れる場面も。
美琴はいつも深夜までレッスンに付き合いサポートし、「もちろん、美琴の実力はもっと評価されてほしいし、そうじゃなきゃおかしい」と励まし続けてくれたプロデューサーに、美琴は「私、もっと早くプロデューサーと会っていれば………───ううん、多分今だったんだね」と心から感謝していることを伝えている。
プロデュースSSR【CHILLY】では、よりプロデューサーに心を開いており、儚く寂しい彼女の内面を見せてくる。幼少期の愛称の「みーちゃん」呼びまで許している。
個性に乏しい輝き
「パフォーマンスでみんなに感動を与えるようなアイドルになりたい」との痛切な思いを胸に、青春を全てレッスンに捧げてきただけもあって、歌やダンスの技量は他者から「実力なら一番」「完璧」と称されるほど高い。モーニングコミュではプロデューサーから「ダンスのトレーナーさんが『美琴には教えることがない』って言っていたぞ」と好評される程。しかし、あまりにも技量特化でなおかつ完璧すぎたその姿は、完成された機械のようであり「完璧でないがゆえに応援したい気持ちにさせられるアイドル」や「キャラや個性が際立つアイドル」など、人間的な共感性を呼べずに後塵を拝し、中々デビューできずにくすぶり続けてしまったと苦い過去を持つ。しかも、その後も彼女は研鑽の方向を「幅をもたせる」ではなく「研ぎ澄ます」方向で続けたため、よりストイックに……ともすれば非人間的とすら思えるほどに研ぎ澄ましていった。
「パフォーマンス特化ゆえにキャラや個性を出すのが難しい」彼女の弱点は、当時ユニットのパートナーだった後述の斑鳩ルカとの関係が破綻する原因にもなってしまった(マネージャーが『ルカが美琴の技量についていけない』と判断し、ルカのキャラクターを売りにする方向に舵を切ったため)。
プロデューサーには再び「歌が上手いだけの子」「ダンスが上手いだけの子」と呼ばれてしまう恐怖を吐露しているなど「なぜ自分が『愛されるアイドル』になれないのか?」を理解していない、またはそれを表現できていないと取れる。更に上記の「パフォーマンスでみんなに感動を与えるようなアイドルになりたい」に囚われ過ぎる余り、美琴は目に見えて分かる技術面ばかりにかまけ、感性やキャラクター性などの不可視の要素を蔑ろにした結果、傍目では「緋田美琴は上っ面は綺麗に整っているだけの存在」と思わせるのみならず、上記のルカとのユニット解散理由のように「高過ぎる技術力で周囲が追従できなくなる=結果周囲との溝を作り孤立化してしまう」などの悪循環と化している。
その上、アイドルとして大願成就とそれ意外への無頓着さが最悪の形で表れると、リスクマネジメント能力の欠如のとして表出、ともすれば自殺紛いなパフォーマンス(劇中では“不安定なリフター上でターンを実行しよう”としたため、にちかが我が身を犠牲にその危険性を見せて止めさせる荒療治で制した)さえも平然と遣り兼ねないなど、半ば「目を引くパフォーマンスさえすれば観客は喜んでくれる」というスタントマン同然の思考停止にも陥っている節すらもある。
前述の通り、前事務所からの移籍の理由に「自分のなりたいアイドルになりたかった」とあるが、これは裏を返せば「望まぬスタイルでの活動を強いられていた」過去も示してもあり、SHHisの相方であるにちかの憧れだった八雲なみを思わせ、何かを暗示しているようである。
最も『OO-ct. ──ノー・カラット』でも憧れの対象を美琴に替えたにちかが、美琴に引っ張られているような状況で出演した音楽情報番組の映像ディレクターからも「トークの面白みの無さ」を指摘されているなど、悪い意味でもにちかに影響を与えている。
本人も気にしているのか、2021年10月29日から実装されたホーム外面会話では風野灯織や小宮果穂出演のWebドラマ、白瀬咲耶や大崎甘奈が特集されてるファッション雑誌、ラジオ番組での千雪や黛冬優子のMCをチェックしてるなど、同僚達の仕事もかなりリサーチしているようだ。
シナリオイベント【セヴン#ス】(2023.2.28-)では八雲なみのリサイタルギグにビッグゲストの1人として呼ばれた際「単に歌って踊っただけでは八雲なみの曲のカラオケ大会になってしまうので、緋田さん自身の『色』を出してほしい」と頼まれて悩んだが、なみの例のシンデレラストーリーは嘘で「彼女にも下積み時代がありバックダンサーから始まったんだ」と教えられ、そのバックダンサー時代の映像を見せられ「この人にも決意みたいなのがあったんだ」とその決意ともとれるダンスのフリを取り入れ、当日美琴は会場中から拍手喝采を浴びた。(レッスンでダンスを見たにちかは『なみちゃんより上手い…』、スランプで欠場になったにちかの代役で急遽、美琴とデュエットするに至ったルカは『ママより上手い…』と驚嘆していた)
斑鳩ルカとの関係
仕事先で美琴とプロデューサーが283プロを敵視するルカと出くわし、美琴の移籍先が283と知ったルカは怒りの感情を隠そうとしなかったが、美琴は「ルカには関係ないでしょ」と冷淡に言い放ち「私、これから仕事だから」とルカの前から早々と去ってしまった。
帰りの車内でプロデューサーにルカとの関係を尋ねられた美琴だが「あの子は一人でやっていけるから…」と言葉を濁し、それ以上言及しようとしなかった。
しかし、プロデュースコミュ『become』で「前事務所ではルカとユニットを組んでいた」過去をカミングアウトし、悩める女子達に「カミサマ」と呼ばれる現在の彼女に複雑な想いを抱えている姿を見せている(プロデューサーもルカの現在の知名度について『…知っているよ』と答えている)。
一方のルカは美琴には未だ未練があるようで、W.I.N.G.優勝後は一気にメジャーになったSHHisの特集記事を見て「病んだ」と口にする場面があった。
シャニマスのTwitter公式にて、2021年7月1日限定でにちかと共に案内も務めた。
カード一覧
全14種(2023年2月28日時点)
プロデュースアイドル
サポートアイドル
レアリティ | カード名 | 初登場 |
---|---|---|
R | 283プロのヒナ | プラチナガシャ(2021年4月30日) |
SSR | A | フォト ダーソス めぐる・美琴スタンプガシャ(2021年6月21日) |
SSR | RESONANCE | イベント「OO-ct. ──ノー・カラット」(2021年6月30日) |
SR | FEEL | イベント「夏のアイドル強化週間」(2021年8月10日) |
SSR | LATE | ユアマイバレンタイン 夏葉・美琴スタンプガシャPlus(2022年2月10日) |
SSR | GAP | あの夜は確かに今日に続いている 灯織・美琴スタンプガシャPlus(2022年11月30日) |
SSR | MADE | グレートフェスコイン報酬交換(2023年1月1日) |
SSR | STAGE | イベント「セヴン#ス」(2023年2月28日) |
動画
coming soon…
関連タグ
THEiDOLM@STER アイドルマスターシャイニーカラーズ
ネルギガンテ:衣装が似ているらしい。
平安名すみれ:ラブライブ!スーパースター!!のキャラクターであり、ラブライブ!シリーズに於いて境遇が美琴と非常に近いキャラクター。
桃井タロウ:万能そのものの優れた才能を持ちながらも、感性が欠けに欠けている技術特化型の人間である同タイプ。奇しくもシンボルカラーも同じ赤系統である。明確な『目標』があるのだが感性が求められているため、努力の方向がわからなくて悩むなどの共通点が非常に多い。