止まってられないです。こんなとこで。
プロフィール
概要
『アイドルマスターシャイニーカラーズ』に登場するアイドルの1人で、283プロに所属し緋田美琴と共にデュオユニット「SHHis」を結成する。
事務員の七草はづきの実妹でもある。
『シャニマス』では大崎甘奈に次いで2人目の妹属性持ちアイドル。
『THE iDOLM@STER』シリーズとしては初の事務員(非アイドル)の親族を持つアイドルでもある(アイドルと事務員を兼任している秋月律子も含めると、秋月涼に次いで2人目)。
人物
プロフィールに「みんなの妹」と記されている通り、16歳の年齢通りか、あるいはそれより幼く感じるほど天真爛漫で少し生意気さもある性格。思いきりのよさひとつでアイドルを志し、持ち前の押しの強さでプロデューサーを説き伏せて283プロへの所属を実現する。
モーニングコミュ等においてはプロデューサーに対しておじさん、あるいはお父さんと接するかのように茶化してタジタジにしている。
この少々生意気にも見える態度は報酬プロデュースSR【一億回めくらいの、その夏】で、バイト先の先輩に対しても同様であると明らかになっている。
プロデュース画面での放置ボイスでは「ムキムキにちか~~!」などの、おかしな単語を口にしてプロデューサーの興味を引き「こっち向いたー!」とはしゃぐものが複数ある。
ホーム画面では「お弁当作ってきたんですけど、食べます?」と尋ねるなど、後述する家庭環境ゆえか家事はかなり得意。
アイドルへの想いや知識には自信があるようで、初対面のプロデューサーに「知ってる曲も踊れる曲数も、絶対誰にも負けません!」と豪語するほど。プロデューサー自身も彼女を評価する上で「知識が豊富で筋がいい」 と表現している。
にちか初のプロデュースSSR【♡まっクろはムウサぎ♡】では、七草家の母は現在入院中であると判明している。
また、にちか初の限定プロデュースSSR【ヴぇりべりいかシたサマー】によれば、七草家はアパート住まいなのが描かれた。
苦手な食べ物はカレーライスに付いている福神漬け(曰く「辛いと思ったらヘンに甘いし、何だか赤いしご飯まで赤くするし」)で、【一億回めくらいの、その夏】によると七草家では「お姉ちゃん(はづき)がうるさいので仕方なく飲み込んでいる」と答えている。
性格
反抗期の年頃の娘的なところがあり、皮肉屋で反抗的で攻撃的。特に親しい相手ほど前述の姿を隠そうとしなくなる。だが、その根底にあるのは今の自分への苛立ちであり、攻撃的な態度は八つ当たりの一種である。
人に当たる一方で、その言葉の多くは自身に向けたものでもあり、人を傷つける以上に自家中毒で自身を痛めつけている一面もある。特にプロデューサーはそんなにちかを無制限に受け止めてくれるため、態度がエスカレートして重症化しやすい一方、内に向けがちな感情を吐き出せる数少ない人間でもある。2人のやり取りはさながら思春期の娘とその父親そのもの。
コミュニケーション能力自体は非常に高く、外面をよく見せるのには長けているので、周囲からの受けは良い。それほど親しくない相手には生意気でありつつ人懐っこい面を見せるため、特に年長者からは可愛がられやすい。
その一方で尊敬する人物(現在は美琴)には過剰に謙った態度を見せ、常に一歩引いたイエスマンであろうとする。
このように相対する相手によって態度がコロコロと変わる印象があるが、これは彼女なりの処世術であり、恐らくは早くから姉との実質的な2人暮らしを強いられてきた、複雑な家庭環境に由来するもの。周囲にネガティブな感情や弱味を見せないようにする余り、パートナーである美琴にすらも自分から本音を晒せない。
実際、本当の意味で本心をぶつけられるのはプロデューサー相手だけであり、彼に対する自虐的であったり反抗的だったりする態度は一種の「甘え」でもある。
また、強がって皮肉を口にしてから(余計なことを言わなきゃよかった……)と後悔するタイプのようで、シナリオイベント『アイムベリーベリーソーリー』(2021.7.31-)ではプロデューサーから「職場体験の仕事があるんだがやってみるか?」の申し出に「小学生じゃあるまいし何で職場体験なんてしなくちゃいけないんです。そんな事する時間あるならレッスンします」と断り、職場体験に参加した櫻木真乃と、自身がヒロイン役を演じたアプリゲームの話で盛り上がる月岡恋鐘の前で「今の時期なんて忙しい筈なのに。良く職場体験だのゲームだのする時間ありますよね~」と嫌味を口にしている。にちか本人がワザと聞こえるように意図したかは不明だが、真乃と恋鐘には完全に聞こえていた(もっとも、ゲームなので購入するものだと思っていた真乃と恋鐘に対し、『ゲーム自体は無料で出来ますよ』とアプリのダウンロードの仕方を教えてもいる)。
幽谷霧子の報酬サポートSSR【奏・奏・綺・羅】でもプロデューサーに休暇を強制された際に「仲良しアイドルごっこでもしてますよ!」と嫌味を吐いて廊下に出た瞬間、霧子と出くわし(まずい、どこから聞こえていただろう……)と本気で心配していた。
目標への第一歩
W.I.N.G.編の出会いコミュ『<she>』ではCDショップの「フロアスタッフ」として登場。理由をつけてプロデューサーをショップの倉庫に連れ込み、強引に歌とダンスを審査してもらおうとするばかりか、自ら作った密室で写真を撮って「大声を出しますよ!」と脅すようなことをしてまで「283プロに入れてほしい」と頼みこむ。その場でオーディションへの足掛かりを掴むと、後日改めて設けられた審査の場で一応の合格を勝ち取った。
にちかがアイドルになる望みには予てより反対していた姉のはづきは「W.I.N.G.で優勝出来なかったら即引退する」のを条件にOKを出し、283プロ初の研修生としてアイドルとしてのスタートラインに立った。
研修生ながらもアイドルへの第一歩を踏み出せたのがよほど嬉しかったのか、283プロがテナントを借りしているビルの屋上で「七草にちか、ごーうーかーくーーーー…………!」「私……283プロで…………研修しまーーーーーーーーーーーす!」と大声で叫んでプロデューサーを慌てさせていた。
にちかの『アイドル志望』についての意見が分かれていただけで、公式4コマ漫画やサポートR【283プロのヒナ】のコミュなどを見ると、日常では姉とは仲がいいようである。
バイト先の先輩・同僚からはにっちーと呼ばれている。アイドルになってからは顔も知られてきたようで、フロアスタッフからバック業務に移り「シフト日数は減らした」が、ショップでのバイト自体は続けている(2024年現在)。
平凡すぎる才能
彼女自身の資質は自他共に「平凡」と評される。これまでのアイドル達に何かしら光るものを見出してきたプロデューサーには早い段階から「何かのコピー」と看破されており、はづきが提示した活動継続のための最低条件である「W.I.N.G.優勝」が全編に渡って重くのしかかるストーリーが特徴。
本人も自身のダンスを指して「平凡な高校生だなって思われた」と自覚しており、プロデューサーが当初抱いた印象も「見よう見まね」「自己流で、素人っぽくて」と酷評気味。
レッスンにおいては「上達自体は早い」と評価される一方で、頑なに余計なステップを組み込もうとするなど分不相応の負荷を自らに課すところがあり、そうした行動が彼女自身の印象をくすませて いる。
しかし、アイドルへの一途な想いはプロデューサーにも響いており、「アイドルが好きなんだろうなぁという憧れと懸命さに溢れて」いる点は間違いなくにちかの長所であろう。
反面、アイドルへの想いと『アイドルであること』へのこだわりが強すぎるのと、更に美琴に悪い意味で引っ張られているところもあり、若さゆえの未熟さや精神的な余裕の無さも合わさって、視野が狭くなりがちな悪癖がある。
それゆえに283プロの他ユニットの面々がアイドル活動以外の活動にも精を出すのが理解できず、どこか一線を引いてる節も見受けられる。
引退した芸能人の特集番組で、田舎で農家となったかつての人気タレントが「自分は今、幸せだ」と語っているのを観て、「死んでるじゃん」と冷たく吐き捨てるなど、今一歩想像力が足りない一面も(そして皮肉にも、にちかはこの言葉が最も敬愛する人物にも掛かっている現実に気づいてない)。
伝説の存在への強い憧れ
20数年前、海外進出直前に突如引退し、所在不明のまま伝説と化したアイドル・八雲なみをプロデュースコミュ『なみ』で「なみちゃんが私にとって最初のアイドル」「なみちゃんを知らなかったらアイドルなんて目指してなかった」と断言する程に崇拝している。
そして、にちかは自分が平凡であるのを自覚する余り、かつてなみがインタビューで語った「自分に合った靴を履くのではなく、履く靴に自分を合わせるべき」「靴に合わせなきゃ」の言葉を胸に、「なみちゃんの靴に合わせなければ私なんてただの人ごみ」と彼女のパフォーマンスを完全コピーを成功への最適解だと考えている。
プロデューサーも概要を知っている程度だったものの(彼の年齢を考えても活躍した時期は彼の幼少期ごろと思われる)、同プロデュースコミュでにちかに見せられたなみのライブ映像に抱いた感想は「にちかと同じ顔をしている」「どこか悲し気なんだ、この子」と、どこか冷めていた。
にちか自身の輝きを引き出したいプロデューサーと、自分を捨ててでもなみの在り様を追いかけるにちかとの気持ちのずれを明確にしながらも、W.I.N.G.の審査は進んでいくのだが───。
シャニマスのTwitter公式にて、2021年7月1日限定で美琴と共に案内も務めた。
カード一覧
全23種(2024年9月18日時点)
プロデュースアイドル
レアリティ | カード名 | 初登場 |
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R | 白いツバサ | キャンペーン配布(2021年4月5日) |
SSR | ♡まっクろはムウサぎ♡ | Candy of Honey にちか・雛菜ガシャ(2021年5月10日) |
SSR | ヴぇりべりいかシたサマー | ふたつのピアスみたいに、永遠 にちか・真乃スタンプガシャPlus(2021年6月30日) |
SR | 一億回めくらいの、その夏 | イベント「サマー・フェスティバル」(2021年8月20日) |
SSR | 夜よこノ窓は塗らないデ | 受動態林檎 にちかガシャ(2022年5月20日) |
SR | 泣けよ洗濯機 | 捕まえたのはイリュージョン 摩美々・にちかスタンプガシャ(2022年11月18日) |
SSR | ↓ろウTea | 午後のサンクチュアリ にちか・夏葉スタンプガシャPlus(2023年1月31日) |
SSR | ふラiとぅTHE | 「マイソング・コレクション」果穂・にちかガシャ(2023年8月15日) |
SSR | とキどき間氷期 | 続・おいてけぼり全集 にちか・智代子スタンプガシャPlus(2023年9月30日) |
SSR | 伝えテ niiid U | あの夏と、その夏の間 にちかスタンプガシャ(2024年8月7日) |
サポートアイドル
レアリティ | カード名 | 初登場 |
---|---|---|
R | 283プロのヒナ | プラチナガシャ(2021年4月30日) |
SSR | 間違いそうだ | 蜜の味をアナタに 咲耶・にちかスタンプガシャ(2021年9月10日) |
SSR | 死神リポート | イベント「密着!ハロウィンワールド24時」(2021年9月30日) |
SSR | 浪漫キャメラ0号 | Good / Bad Christmas 摩美々・にちかスタンプガシャPlus(2021年12月10日) |
SSR | あっかい | イベント「モノラル・ダイアローグス」(2022年5月1日) |
SR | 夏葬灯 | イベント「コラボフェス」(2022年7月11日) |
SSR | こんなのホラーでしょ最悪 | トワイライツコレクション 冬優子・にちかガシャ(2022年10月20日) |
SR | MUGEN BEAT | 有償限定 4.5Anniversary SSR3倍 24時間限定ガシャ特典(2022年10月24日) |
SSR | 短二度、一番線 | はばたきの攪乱 小糸・にちかスタンプガシャPlus(2023年4月1日) |
SR | 羽なしたちの長い日 | イベント「スプリング・ブロッサムボックス」(2023年5月11日) |
SR | 僥倖、色付く | イベント「秋のアイドル強化週間」(2024年9月9日) |
SSR | なけなしホリデー | とても月が綺麗だから あさひ・にちかスタンプガシャ(2024年9月18日) |
動画
coming soon…
イラスト
余談
天の邪鬼過ぎる言動でありながら、ほとんどの人から嫌煙されないにちかの様子に、極一部のファンから「才能を犠牲に人徳を得ている」 と評価されているとか。
関連タグ
THEiDOLM@STER アイドルマスターシャイニーカラーズ
関連キャラクター
緑髪×ボブヘアー×事務員(経験者)の親族
妹・弟アイドル
同じ誕生日
見た目が似ている
志と才能の乖離が激しい
外部リンク
※以下の文章はにちかのW.I.N.G.編のネタバレ情報を含む為、未プレイの方は注意 |
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「憧れ」の真実
にちかの憧れである伝説のアイドル・八雲なみの正体は、かつて天井社長がプロデューサー時代に本人の意思を無視したプロデュースを続けた結果、潰してしまった担当アイドルその人であり「天井社長の過去の過ち」そのものの存在である。
シナリオイベント『きよしこの夜、プレゼン・フォー・ユー!』(2019年冬)で描かれていた、社長が毎年クリスマスの夜、空港脇の神社で会う「約束を交わした幽霊」とは八雲なみであった(約束の詳細な内容は2024年の時点では不明)。
伝説のアイドルの靴を履くにはあまりに凡庸な才能ながら、プロデューサーに「平凡な子にできる200%をしている」と言わしめるほどの血の滲む努力を重ねてコピーし、W.I.N.G.を勝ち進んでいくにちかであったが、どこまで行ってもコピーはコピー。
同じく素の自分を偽ってアイドル活動をしている黛冬優子や和泉愛依が、それでも自身の内面と経験から自分の手で作り上げた「自分だけのアイドル像」を演じているのとは異なり、にちかのそれはたとえ伝説のアイドルだろうと〈八雲なみ=借り物の他人の靴〉に過ぎなかった。
当初、プロデューサーがにちかに才能を感じられなかった理由がまさにこれだった。
彼のプロデュース方針、そして283プロの経営理念は「アイドルそれぞれが輝ける自分に合った靴を探すのに協力する」なのだが、彼女はプロデューサーの方針・283の理念とは真逆の方向に向かっているのである。
しかもこれは裏を返せば、にちかは自分自身の可能性の広がりを〈八雲なみ〉の形に最初から限定してしまっているも同然であり、なみをコピーする彼女の姿がくすんで見えたのも、本来の「輝ける自分だけの色(個性や可能性)」を自分で否定してしまっていたためであった。
しかし、「八雲なみをコピーし続けてきたからこそ勝ち進んで来れた」可能性も否定できず、一度でも敗退してしまえばそこで夢が潰えてしまう以上、今さら止められもできない。
何よりにちかが合わせようとしている『八雲なみの靴』とは最終的に「なみ自身も遂に合わせられなくなってしまった靴」であり、それを自らなぞる形になったにちかはW.I.N.G.を勝ち進みアイドルとして人気を得ていくほど、いつしか「憧れ」から〈呪縛〉と化した『八雲なみの伝説』はますます重みを増して圧しかかっていく。
そして、にちかも徐々に自分を見失なっていき、姉のはづきに課せられた条件の重圧もあって心身ともに疲弊していく。
そんな中、にちかはW.I.N.G.準決勝前に応接室を兼ねた天井社長の社長室で、なみの最後の曲となった『そうだよ』の白盤(文字印刷の入ってないサンプル盤)を発見する。
それはにちかの大好きな曲であり、自らの応援ソングとして「『そうだよにちか』となみちゃんも背中を押してくれていると思って頑張ってきた」と自分自身を鼓舞させてきた一曲でもあったが、その白盤にはなみの直筆で「そうなの?」と書かれており、「なみちゃんにも本当は別に歌いたかったことがあったのではないか」となみの本心を悟ってしまう。
苦しみ抜いた末の優勝、そしてその先
様々な苦悩や極限状態でのプレッシャーの中、挑んだW.I.N.G.決勝。優勝したにちかは過呼吸でその場に倒れてしまった。
優勝後の共通エンディングでは白盤のことをプロデューサーに話すとともに、にちか自身も以前から本当はなみの歌にはどこか悲しさを感じていた、そして「その悲しさ故に好きだったのかもしれない」と心中を明らかにする。
自分の目標としてきた憧れの人自身が、実はその在り方に疑念を抱き続けていた。
そもそも「伝説のアイドル・八雲なみ」は作られた偶像でしかなかった。
『伝説のアイドルの靴』なんてものは初めからどこにも存在しなかったのだ。
そんな残酷な事実が、にちかの呪いを解いたかどうかはわからない。
だが、なみの活動期間はとても短く、W.I.N.G.優勝を果たしたにちかは、やがてすぐにそれを追い抜いてしまうだろう。今もまだちょっとくすんでいるけれど、そこから先はにちか自身が作っていくしかなく、その時こそ本当の「七草にちか」の足跡になっていくのかもしれない。
そして、プロデューサーは何故にちかをプロデュースしようと思ったのかに気づく。悲し気なこの子を「幸せにしてやりたい」と願ったからなのだと。
一抹のほろ苦い悲しみと、僅かに灯った小さな希望と共に「にちかは幸せになるんだ」と語るプロデューサーの言葉で、にちかのW.I.N.G.編は幕を下ろす。
新たなる呪縛
時系的にW.I.N.G.優勝後と思われるSHHis初のシナリオイベント『OO-ct. ──ノー・カラット』では「なみのコピー」から脱したようで、歌もダンスも劇的に向上し、SHHisも地上波音楽情報番組で「今、話題急上昇の実力派ダンスユニット」と紹介された。
パートナーとなった美琴のパフォーマンス能力の高さと、「素晴らしいステージパフォーマンスでみんなを魅了するアイドルになりたい」理想に心酔し、彼女のパートナーに相応しいアイドルを目指すようになる。
だが、美琴に追いつきたい・追いつかなければいけないなどの焦りや、まだまだ未熟な自分の実力への苛立ちから、自傷的なまでの無茶なトレーニングを自らに課すようになってしまう。
加えて「SHHisのちょっと上手くない方」として、バラエティ方面で美琴よりも人気が出てしまったため、ただでさえ貴重な練習時間が減ってしまう事態に見舞われる。
「人に笑われるのが仕事のバラエティアイドル」と不満を吐いて自嘲しつつも、練習のためにバラエティの仕事を減らして人々に忘れられてしまえば、にちかにとってはアイドルとして「死んでる」のも同じの自己矛盾。
更に苦悩するにちかの前に美琴の元パートナー・斑鳩ルカが現れ、自分がレギュラーを務めるバラエティ番組への準レギュラー出演の決定を知り、「ルカに美琴を奪い取られるかもしれない」との恐怖に取り憑かれていく。
アイドルの夢の重さ、美琴への憧れ、なりたい自分になれない焦りと苛立ち、日々の生活への不安、ルカに対する嫉妬と恐怖など、様々な感情に押し潰されそうになりながらにちかは必死にもがいて進んでいくが……。
『アイムベリーベリーソーリー』でも恋鐘がヒロインの声を担当したゲームを美琴に勧めたプロデューサーに「美琴さんがゲームに興味なんて持つ訳ないでしょう! 今追い込みの時期なのにそんなものを美琴さんに勧めないで下さい!」と憤慨したが、美琴は普通にプレイし始める空回りが続いている。
※以下の文章はTrue Endのネタバレ情報を含む為、未プレイの方は注意 |
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にちかの夢
【♡まっクろはムウサぎ♡】のTrue Endでは、「いつかビッグになり、家族のための家を建てる」という自身の夢をプロデューサーに語っており、父親は6歳の時に他界し、母親も現在入院中で経済的に困窮した家庭で育ってきたがゆえの、切実な思いを抱いていることが明らかになった。
そして、自分の夢の事を笑顔で話すにちかの姿に、プロデューサーは「こんな笑顔で笑える子だったのか」「アイドルになって注目を浴びたいだけじゃなかったのか」等々、にちかの知らない一面を感じ内心驚いていた。
また、前述のシナリオイベント『OO-ct. ──ノー・カラット』で語られたところによると、彼女は幼い頃大好きなアイドルの真似をして踊ることが多く、家族の中でもアイドル扱いされていたという。プロデュースコミュ『なみ』での発言から真似をしていたそのアイドルがなみであるのが示唆されていたが、シナリオイベント『セヴン#ス』(2023.2.28-)において、なみを真似ていたのが確定した。マスコミがなみの居場所を突き留め引退の真相や復帰の意志を聞こうと家を訪れた際、天井と共に『これ以上彼女のプライベートを脅かすなら法的措置も辞さない』となみを守ったのも弁護士だったにちかの父だった。
彼女にとってアイドルは家族と切っても切れない関係にあるようだ。