PUMP IT UP AND CHILL
概要
So far so goodが開発した音楽作曲ツール。名前の由来はIncredible+Beatboxから。
20種類のアイコンと上半身裸の男性がおり、アイコンをドラッグして男性に様々な服を着させ、それに応じたサウンドを組み合わせ、作曲するというお手軽なもの。
アイコンはビート、エフェクト、メロディー、ボイス*(コーラス)の4種類のカテゴリーに分かれており、各バージョンでは色や服装が割り振られている。
また、自動で演奏したり曲を録音してダウンロードや投稿、共有したりもできる。
2016年にモバイル版が登場し、常に男性が7人いる状態になってる等など変更点がある。
キャラクター
- Incredimen(インクレディメン)
Incrediboxの顔となる、全員同じ顔をした白黒の男性。
服を着せる事で様々な音を口などで演奏する。
初期バージョンでは短髪だった。
一部のユーザーからは作者の名前からとって「Polo」(ポロ)と呼ばれてたりする。
- 大男(仮称)
V1のボーナス全てに登場する。正式な名前は不明。
ボーナス1では花(初期バージョンでは十字架)を持ったまま合唱団に囲まれながら眠っている(恐らく死んでいる、あるいは演出だと思われる)。ボーナス2では水兵を勤めているが、何故か大嵐の中海の真ん中で浮かび難破するというシュールな光景になってる(背景には船が転覆してる姿が見えており、サメが画面の右側から近づいてきてる)。ボーナス3ではサンタの帽子を被って運転してる。
- 合唱団
V1のボーナス1のみに登場する4人の合唱団。
- Dystopiaのロボット(仮称)
V8のボーナスに登場するIncredimenに似たロボット。仮面のようなものをつけており、B8のIncredimenのような姿をしたのもいる。挨拶をしたり様々なリアクションが見れる。
- 偵察ポッド
ピラミッド型の偵察ポッド。上記のロボットの顔をスキャンして判別したり、戦闘機のエネルギーを奪ったりしたりする。
- Choir(ボーナス)
V8のボイスであるChoirに似たキャラクター。テレポートをしたり、機械をシャットダウンさせる電磁界を発生でき、ボーナス3ではDystopiaの電源となるピラミッドからエネルギーを吸収し、町中のロボットや建物全てをシャットダウンさせるというとんでもない能力を発揮した。MVを見るとわかる通り彼はサイボーグであり、顔がIncredimen、体は鋼鉄性のロボットという歪な姿になってる。
バージョン
- V1 Alpha(Original)/アルファ(オリジナル)
Incrediboxの最初のバージョン。
元はOriginalだったものを2018年にAlphaとしてリマスターしたもの。
オリジナル版はアニメーションがあまり発達しておらず、アイコンも14個しかなかった。そのためリメイク版では全ての音声が再録されており、アニメーションも他のバージョンより滑らかに動くようになり、表情も激しくなってる。
- V2 Little miss/リトル・ミス
2012年に追加された第2のバージョン。ジャンルはヒップホップ。元々のアイコンは虹色だったが、アップデートでV1同様白黒になった。このバージョンから衣装が専用のものになっている。
また、帽子は各パートで統一されており、このバージョンからはボーナスに男性が登場し、MVらしいデザインになる。
- V3 Sunrise/サンライズ
2013年に追加されたバージョン。
ジャンルはエレクトロポップであり、タイトル通り日の出をモチーフにしている。
このバージョンから役割毎に色が付くようになった。
ビートは緑色であり、ヒップホップの格好をしている。エフェクトは青色であり、近未来感あふれるデザインになってる(一部はダフトパンクをモチーフにしている)。メロディーは赤色であり、アメリカ大陸の文明を意識したようなデザイン。ボイスは黄色で、その3つを混ぜたようなデザインになってる。
ちなみにバージョンと同じ名前のボーナス・キャラクターが存在するバージョンである。
- V4 The love(Axe boat)/ザ・ラブ(アックスボート)
2014年に追加されたバージョン。ジャンルはエレクトロニックミュージック。元々はAxeboatというバージョン名であり、後にThe loveという名前になった。
Axeboatでは服やデザインが異なり、Axeboatのシンボルが付いている。ボーナス2と3は約2年後とかなりの年月を開けてリリースされた。
ちなみに体験版で唯一プレイできるバージョンである。
- V5 Brazil/ブラジル
2016年に追加、スマホ版で最初に追加されたバージョン。
タイトルの通りブラジルがテーマとなっており、キャラクターもポルトガル語で喋るようになっている。
英語以外のバージョンとしてはこれが初である。
キャラクターはブラジルの部族やサッカーユニフォームを着たものが見られるが、メロディーなのにポルトガル語で歌う、ボイスなのにトランペットの音を鳴らす(しかも名前がBass)など色々ややこしくなってる。
- V6 Alive/アライブ
2018年に追加された。日本をテーマにしている。ジャンルはトラップと思われる。所々に日本語が散りばめられてたり、最新技術が進んだ未来的なデザイン、ダークな雰囲気が漂う日本の文化などと、どこか日本らしさが出ているが台詞は英語そのもの。
キャラクターは鬼や狐のお面、兜を被った侍などが多く見られる。後述のDystopia同様に機械音やマスクを着けたキャラの割合が多い。
- V7 Jeevan/ジーバン
2019年に追加。インドをテーマとした7番目のバージョン。Jeevanとはヒンディー語で「人生」という意味。
上記のBrazil同様に英語以外の言語が使われており、このバージョンのキャラクターはヒンディー語を喋る。
キャラクターはガネーシャやシヴァ、ターバンを着けたものやコブラを首に巻いたもの、中にはサリーを被ったものまでいる。まさにインド人もびっくり。
- V8 Dystopia/ディストピア
2020年に追加されたバージョン。ジャンルはサイバーパンク系の音楽となってる。
遠い未来の都市が舞台となっており、キャラクターも大半がロボットになっており、中には完全にロボットのような見た目のものまでいる。
このボーナスはV6とV7の2倍の長さになっており、一つ一つがストーリーのようなものになっている。
ロボットだけあって機械音声や合成音を発するものが多い。また、アイコンの色はV2のLittle miss以来全色統一されている。
YouTubeではボーナスを全て繋げたショートムービーが公開されている。
- V9(バージョン名不明)
2023年追加予定のバージョン。
2022年12月24日に予告動画がアップされた。
90年代のヒップホップがモチーフと思われる。
- Bite-size Beats/ビートサイズビーツ
アメリカ合衆国限定で公開されたM&m'sとのコラボバージョン。
キャラクターはレッド、イエロー、ブルー、グリーン、オレンジ、ブラウンの6人だけであり、アイコンは4種類しかないが、キャラクター毎に4種類のアイコンをドラッグすると様々な音を発してくれる。
ボーナスは1つのみ。
その他
- 2023年最初に作られた項目である。
(2022年の最後に作られた項目はイン・ザ・ファイナル)
- 日本を始めとしたアジアでは知名度が少ないためか、実況動画やファンアートが少ない(YouTubeやニコニコ動画でも10本程しかない)。また、日本語も対応しているものの、直訳したかのような不自然な箇所が所々にある(Visit The Store!(ショップを訪問!)、に捧げる、など)。
- V1のボーナス2だけBPMが異なる。
- V3のボーナス1「Little Child」の「Hey!」の部分は曲の一部のであり、厳密には歌詞ではない。これはV7のボーナス1のボイスとV8のボーナス1の「Reaching the star」も同様。
- ボーナスの「The Choir」、「The Sailor」、「Santa」、「Dance」、「Love」の5つはアップデートで再録された。V1のボーナスは全てアニメーションが更新されており、V2、V3はボーナスに必要なキャラクターの一部が差し替えられ、「Love」はタイトルが「Baby」に変更された。
- Bite-Size Beatsのボーナスは期間限定でジェシー・J氏の曲「Real Deal」に置き換わってた。ムービーはSo far so goodによるオリジナルである。
- Axeboatの最初のボイスだけ全く別の声を発していた。
- V8のあるキャラクターにはとあるモールス信号が隠されている。
- V1の全ボーナスとV8のボーナス3には歌詞が無い。
- V8のアイコンには僅かに色が違うものが2つ存在する。
- このアプリは世界各地の学校で教育機材としても使われている。ちなみに男性は上半身裸ではなくタンクトップを着た姿になってる。これはおそらく男性の上半身が露出してる表現が教育上不適切だと思われるため。
- ダウンロード数はAppstoreで110万ダウンロードされているにもかかわらずプレイユーザー数は約7000万人を越えてる。
- Appstoreの有料アプリダウンロードランキングでは世界一売れたゲームであるMinecraftを上回り1位になった事例がある。
- 2019年にはリリース10周年記念に伴い、バージョンと同じ名前の7曲を収録したアルバム「10th anniversary」のリリースが発表された。そして約2年後にはオリジナルの9曲を収録した「The Unreleased」もリリースされた。こちらはよく聴いてみると1曲1曲に各バージョンのサウンドが入っている。また曲のタイトルはバージョン名の没案だったりする(一部のタイトルは有志によりModが製作されている)。
関連イラスト
関連動画
公式トレーラー
ボーナス動画
V9 ティーザームービー
関連リンク
関連タグ
ダフトパンク:影響を与えたフランス出身の2人組バンド。
ビブリボン:白黒キャラクターの音ゲー繋がり。