機体データ
型式番号 | GAT-01A1 |
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全高 | 18.00m |
重量 | 57.05t |
装甲材質 | ラミネート装甲 ※ |
※:コクピットブロックやエンジンブロックなどのバイタルエリアに限定される。
概要
「ストライクの量産型は何というMS?」
という質問に、「ストライクダガー!」と答えるだけでは、半分正解で半分不正解となる。
そう、この「ダガー」の存在を忘れてはならないからだ。
ストライクダガーはあくまでも戦時量産型として急造されたものであるが、
このダガーはストライクダガーで排除された各種機能を盛り込んだストライクの正当な量産機である。
ダガーは、ストライクのスペックダウンによる量産ではなく、高性能なスペックは極力維持し、それをストライクよりも廉価なものにすることで、既存の量産機とは一線を画す性能を持っている。恐らく、ガンダムシリーズでも(高級量産機も含めた上で)かなり上位ランクのステージの性能を持っているMSであろう。
本機の主な特徴としては、ストライカーパックを装着、換装することによる汎用性の拡大が挙げられる。戦時急造型の量産機であるストライクダガーでは見送られたストライカーパック用プラグを持ち、バックパックを換装する事で様々な戦況に対応出来る。
また、コスト面の問題からPS装甲、TP装甲は採用されなかったものの、胴体部やエンジン部分などの主要機関の保護の為にアークエンジェルなどの戦艦に採用されていたDPX-D30融除剤ジェルを使用した対ビーム装甲「ラミネート装甲」を採用。後々のザフトのMSの主力兵器がビーム兵器に変わることを考えれば、ある意味PS装甲を採用するよりかは実用的な判断であったようにも思われる。
頭部センサーのスペックはストライクとほぼ同レベルまで引き上げられている。
ストライクのスペックに再検討を加え、ストライクダガーのものに更に改良を加えた
新OSを搭載した事で、パイロットの能力を問わない扱いやすい機体となっている。
しかし、コストを試作機よりも削減しているとはいえ、戦時中の生産性ではストライクダガーが勝っており、結果戦時中は試作機、データ検証機含めて23機のみの生産に留まることとなった。
メカニックデザインは大河原邦男。
本機の正式名称はダガーだが、ストライクの型式番号「GAT-X105」を取って付けた「105ダガー」(いちまるごだがー)の通称で呼ばれることもある。当初は通称であったが「105シリーズ」として開発された機体には正式名称として105が付けられている。
余談だが、このMSはホビージャパンのMSV人気投票で一位に輝いたこともある上、地球連合軍製でHGに立体化されている。
やっぱりダガーは凄かった!
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
初期生産モデルは少数生産とはいえ、やはりその性能は高く、戦後は本格的な量産がされ2年後のC.E.73でもヘブンズベース防衛や、メサイア攻防戦にも実戦投入されていた。特に、39話で数カットながらランチャーやジェットなどのストライカーパック装備の本機が登場している。
また、頻繁なマイナーチェンジが行われ最終的に「ブロック7」まで発展することとなった。基本構造や性能が優秀であるのが理由であろう。
劇場版
CGモデリングが作成済みのことから、登場は確定している。
武装
GAU8M2 52mm機関砲ポッド
最初期に生産されたダガーに装備された実弾武装。
元々はレイダー制式仕様の副翼に搭載されるオプション。
MX703G ビームライフル
本機の主兵装・・・のはずだが、M703k ビームカービンの普及によってスローターダガー等のごく一部の機体にしか配備されていない。外装はGAU8M2 52mm機関砲ポッドだが、中身はほとんど別物。
M703 57mmビームライフル
ストライクダガー等に採用されている量産機用ビームライフル。
M703k ビームカービン
ダガーL等で運用されている単銃身のビームライフル。
ES01 ビームサーベル
設置箇所は両腰に1基ずつ装備されている接近戦武装。ビームの色はイージスと同じく黄色。
40mm口径近接自動防御機関砲「イーゲルシュテルンII」
頭部両側面に内蔵されているバルカン砲。小口径化したが、弾数増加と弾芯の改良によって貫通力の低下を抑えている。
12.5mm対人機関銃
足の甲部に内蔵された機関銃。対歩兵・装甲車用の装備。
ガンダムシリーズにおけるこの手の装備としては珍しく、『C.E.73STARGAZER』や『FRAME ASTRAYS』等で実際に人に向けて発砲されるシーンが多数描写されている。
対ビームシールド
耐ビームコーティングを施したシールド。ストライクダガーの物と同等。
ストライカーパックシステム
本機最大の特徴でもあるストライクと共通の換装システム。
AQM/E-X01 エールストライカー
巨大なスラスターと主翼が目を引く、高機動型ストライカーパック。 多くの機体で最も使用されている。
可変式スラスターバインダーの技術が導入されており、大推力による直線的機動能力はMS本体の持つ姿勢制御能力と合わさり高い運動性をもたらす。
AQM/E-X02 ソードストライカー
アンカー付きの小型シールズとMS本体の身長に匹敵する大剣を装備した、白兵戦用ストライカーパック。
対艦戦闘能力やMS同士の白兵戦を想定を重視した構成をとる。
AQM/E-X03 ランチャーストライカー
バスターの流れをくむ砲撃戦用のストライカーパックで、重武装故に機動力は低下するが(重量はエールよりは軽いが、その重量を動かすだけの推力を持ち合わせていないために機動力が低い)、ストライカーパックの中でも屈指の大火力を誇る。
AQM/E-X04 ガンバレルストライカー
地球連合軍の戦闘機メビウスゼロと同じく有線式のガンバレルユニットを四基装備されたストライカーパック。
AQM/E-A4E1 ジェットストライカー
大気圏内用の高機動空戦型のストライカーパック。
エールストライカーとは異なり、装着する事で戦闘機の様に自在の飛行が可能。
バリエーション
ストライクダガー
戦時下において機能を最低限までオミットした、いわゆる簡易量産機という位置づけの機体。
ダガーL
ダガーの機能とストライクダガーに準じた簡略化でのコストダウンを両立した量産機。
105スローターダガー
第81独立機動群「ファントムペイン」の主力機として配備されたダガーの改修機。
バスターダガー
ダガーをベースに開発されたGAT-X103 バスターの量産機。
当初はバスターストライカーを開発するつもりであったが、「MS本体を強化」の方向に変わった経緯を持つ。
NダガーN
ダガーをベースにGAT-X207 ブリッツのデータを組み込んで開発された特殊戦用機。
立体物
2004年9月にSEED HG MSVシリーズの一つとして立体化。
本放送当時発売のガンプラではコレクションシリーズのみだったストライクダガーを差し置いてのHG化であり、2019年にHGCEでウィンダムが発売するまで唯一の地球軍の量産型MSでHG化された機体だった。
モーガン・シュバリエ搭乗機としての商品化で、ガンバレルストライカーと専用の台座が付属する。コレクションシリーズのランチャー/ソードストライカー、ウィンダムのジェットストライカーを使えばヘブンズベースの105ダガーを再現可能(ソードのみ一部の接続ピンをカットする必要がある)。
2006年8月にはバリエーション機として機動戦士ガンダムSEEDC.E.73STARGAZERに登場するスローターダガーが発売。
こちらは成形色を黒色ベースに変更して台座とガンバレルストライカーの代わりにエールストライカーを付属させたもの。
先述の通り、2019年にウィンダムがHGCE化されたのを皮切りに2020年にダガーL、2022年にストライクダガー(プレミアムバンダイ限定)がHGCE化され本編に登場したMSV以外の地球軍の量産型MSは一通りHG化を果たしたので、MSV出身ではあるが細部の形状の違いはあれどダガー系のバリエーションとして出しやすいであろう本機のリニューアルも期待されている。