説明
国によってはIDカードが発行される場合もあるが、日本においては国発行の統一した身分証明書であるマイナンバーカードが普及しきっていないため、実質的に運転免許証がその役割を果たしていることが多い。
学生の場合は学生証、定住外国人の場合は外国人登録証明書なども使用可能。
身体・経済的事情等で免許が取れない人はマイナンバーカードを持っておくと何かと便利。
なお、保険証は写真が入っていないため本人確認用としては受け入れられない場合もある。
主な身分証明書として使われるもの
身分証明書が必要な局面
公的機関では婚姻届の提出といった重大な届け出、もしくは個人情報にかかわる戸籍関係の書類請求などのときに現在は身分証を確認している。
身分証明書には生年月日が記されているため、年齢により立ち入りの制限される施設(パチンコ店などの成人向け遊戯店、夜間のカラオケボックス・漫画喫茶・ネットカフェなど)、もしくは酒、煙草、R-18グッズなど購入が年齢制限される物品の購入にあたって提示を求められることも多い。コスプレイベントでもトラブル防止に確認されることもある。
最近はコンサートチケットの転売防止策の強化に伴い、ジャニーズやLDHなどの大手事務所所属グループのライブでは身分証確認が入場時に行われることが増えている。
COVID-19の流行期以降は、万一のクラスター発生時に連絡をつけやすくするために身分証明書の提示が求められるコンサートやイベントも出てきている。
また未成年が就く事の出来ない職業の面接の際にも提示を求められる場合が多い。特に風俗・水商売などの店では年齢確認を怠って未成年を雇用した場合、警察の摘発を受ける可能性が高まるためである。
同人誌即売会にて
Pixiv的には同人誌即売会での領布予告用作品などにおいてR-18作品を希望の読者に対して「写真つきの身分証明書」の提示を求めるキャプションなども多くみられる。
また各地の同人誌即売会でも現在はR-18領布物を扱うサークルに対しては身分証明書のチェックをするように規定がされていることが殆どであり、顔写真つきの身分証明書提示を規定してある即売会も多い。これは名前だけだと家族や歳上の友人のものを借りて不正をはたらく未成年がいてトラブルになることを防止するためである。
偽造による罰
身分証明書を偽造した場合、運転免許をはじめとした公的資格の場合有印公文書偽造罪となり、社員証など私企業発行のものでは私文書偽造に問われる。
2017年5月には、乃木坂46のイベント会場で公式サイドから禁止されていた転売チケットと偽造学生証で入場しようとしていた男性ファンの一人(27歳の中学校教諭)が警察に通報されて連行され、偽造有印私文書行使容疑で取り調べを受けた事件が発生した。
このように各種イベントでも偽造身分証明書への対処は厳しくなっており、バレた時の割の合わなさ(逮捕や書類送検による社会的制裁や勤務先通学先からの処分)を考えれば絶対にやってはいけない。