概要
略して「年確(ねんかく)」とも呼ばれる。
一般的には未成年が購入出来ないもの(煙草・酒・R-18グッズ)を購入する際、もしくは未成年が立ち入り出来ない施設(パチンコ屋や風俗店、深夜の漫画喫茶など)への立ち入りを希望する際に行われる。
ゆるいところでは販売者が顔立ちや加齢で現れるシワなどを見て「未成年でない」と判断するところ、タッチパネルや口頭での確認も多くあるが、諸般の事情で厳格に判断を行う必要があるところでは生年月日が表記された顔写真付きの身分証明書提示を求められる。
煙草の購入にはtaspoが必要である。
未成年者飲酒禁止法・未成年者喫煙禁止法により未成年に煙草や酒の販売を行った場合、販売者が処罰されることがあるので童顔の場合は居酒屋や煙草販売店でも身分証明書を確認することも増えている。
特に身分証明書提示を求めての確認が通例として行われるのは
・同人誌即売会のR-18領布物
・水商売風俗店の雇用、アダルトビデオ出演者の契約および撮影開始時
である。また、ホストクラブ等の客にも確認が行われる事が増えている。
なお、年確の際提示する身分証明を偽造した場合、「公文書偽造(免許証等)」「私文書偽造(社員証等)」という犯罪になり、検挙される可能性もある。
同人誌即売会の年確
多くの即売会では顔写真付きの身分証明書を年確に使う。詳細は各即売会の公式及び、サークル参加者のpixiv・SNSアカウントでの告知を参照していただきたい。
同人誌即売会の場合、会場側からも年確をきちんとするよう求められていることが多く、これを守らないと会場が借りられなくなってしまう危険性も大きい。特に東京都立の会場は都条例との関係上厳しく指導されることが多い。このため、R-18ジャンルオンリーでない全年齢対象即売会であっても年確が行われることがあるため、R-18本を求める予定がない人もイベント公式を熟読しておこう。
一般参加者への年確は
・会場入り口で即売会スタッフが行うもの
特にR-18・R-18Gジャンルのオンリーの場合は必ず行われ、全年齢ジャンルでも行うところが時々ある。成人と確認した者にリストバンド着用義務が設けられることも。
・サークルが個別に行うもの
の2通りがあるが、後者でも未成年っぽい人がR-18本を手に取っていると会場スタッフに年確される場合があるので身分証明は必ず持参しよう。
R-18業界の年確
年確を十分に行わない上でのR-18業界での雇用が発覚した場合、事務所や店舗の経営者が児童福祉法などで検挙され、「知らなかった」「偽造証明書を持って来られて騙された」というのは通用しない。
風俗店や水商売系の店、などでは、歳を偽って従業員面接に来たり客として入ろうとする未成年(ミテコと呼ぶ)は高い確率でトラブルを起こすことが多い上警察からの摘発に繋がりやすく、店の営業停止処分・経営陣の逮捕などの危険性が大きくなるため招かれざる存在である。
このため安定した長い経営を望む店舗は年確を厳しく行う傾向にあり、ラブホテルでも年確が出来ないと追い返されることもある。
但し、「その場儲けてヤバくなったら逃げる」としか考えていない悪質度の高い店、最初から違法承知の闇系業者はその限りではない。
アダルトビデオ制作でも、悪質業者による未成年出演強要や出演者側の身分証明書偽造によるトラブルや摘発が相次いでおり、検挙事案があるとリリースした作品の回収を余儀なくされるなど大きな損失に繋がる。
このため近年は厳格化の流れになっており、事務所への契約時には身分証明書提示のみならずマイナンバーの提出、撮影を行う度にも毎回の年確が原則となりつつある。
撮影時に毎回出演者に年齢確認を行う場合、身分証明書と当日発行の新聞などとともに顔写真を撮影しデータに残しておく。ある程度マトモな方の会社である程、馴染みの女優男優であっても除外せず毎回行う。