ゲッターライガー
げったーらいがー
概要
ゲッターロボGの地上戦用形態。身長(頭頂高)50m、重量330t。出力は80万馬力。
初代ゲッターロボで言う所のゲッター2に当たる形態であり、スピードに重きを置いている。ゲッター2に比べて、大幅にスマートな体系となっており、カラーリングも他形態と違い白から青へと変更になっている。
右腕はゲッター2とは異なり普通のマニピュレーターの形をしているが、必要に応じてドリルに変形する。左腕の傘状のアンカーからはライガーミサイルというミサイルを発射するほか、手首から先を鎖で射出し鎖分銅のように振り回して殴りつけるチェーンアタックが使える。
メインパイロットはゲッター2に引き続いて神隼人であるが、『ゲッターロボG』の最終回においては隼人が行方不明の状態であった為、早乙女ミチルが搭乗する。
地上戦闘に特化している本形態だが、飛行能力も有している。
メインパイロットは神隼人。
武装
- ドリルアーム
右腕がドリルに変形する。漫画版や世界最後の日版では左腕が展開して中からドリルが現れる事も。ゲッター2に比べ、細身なのが特徴である。。最終回では「ドリルパンチ」としてドリル単体を発射できることが判明した(漫画版では左腕のドリルを「ジェットドリル」として発射している)。ドリルミサイルの走りと思われる。
- ライガーミサイル
左腕のアンカーを展開して中に設置されている発射するミサイル。連射が可能となっている。
- チェーンアタック
左腕のアンカーをチェーン付きで発射する。劇中ではダブルトマホークを巻き付けて鎖鎌の如く用いる応用技も見せている。
- マッハスペシャル
武装ではないが、ゲッター2の分身技「ゲッタービジョン」から更なるスピードアップをしたゲッターライガーの特有の分身技。
なお、勘違いされがちだがTVアニメ『ゲッターロボG』でのマッハスペシャルは、高速移動を行う技「ライガーマッハ」の上位技となっている。そのため、最高速度による移動あるいはその速度で敵を翻弄すると言った使い方となっている。
量産型ゲッターライガー
『真ゲッターロボ 世界最後の日』では量産型ゲッターロボGとして登場。
全体的にカラーリングやデザインが変更されており、全身が青色で顔が強面、左腕のアンカーの中にドリルが搭載されている。
派生作品では
ゲッターGの3形態の中では唯一劇場版に出演できず、『第2次スーパーロボット大戦α』では旧式であるゲッター2にやられた恐竜帝国に馬鹿にされるなどあまりいい扱いではなかった。
それ以外の作品でも、反撃用に便利だったゲッター2のドリルストーム系武装が削除されることで削り役としての価値が大幅に低下するため、強化機体にもかかわらず単なる移動用形態にまで落ちぶれてしまう有り様。 自慢の回避性能も、中盤以降では群れを成してくるガンダム系やオーラバトラー系のエース機には全然通用しないため、継戦能力の低さも相まって二軍扱いも同然のユニットであった。
(実際はゲッター1のオマケ扱いで出撃することになるが)
とはいえ『Z』では浮いているだけでENを消費するという仕様上、地上の地形適応で優位なライガーを使うメリットが十分にある。地上の敵が多いためメインをライガーにしてボス戦をドラゴンに任せる、といった運用を行う機会も増えている。危なくなったら地中に潜って知らん顔できる。
オープンゲットできる作品なら、分身とオープンゲットという複数の特殊回避技能を備え、さらに運動性を高めることでスーパー系の中でもかなり高い回避能力を得ることができるのもライガー(というかゲッター2系統)の売り。発動率を高めるため、隼人の技量を伸ばしておこう。
しかし
『ロボットガールズZ』の人気投票では公式擬人化キャラ「ライガ様」が並み居る主役機たちを押さえ1位となった。
苦労人であったライガーがようやく報われた瞬間である。
OVA『真ゲッターロボ 世界最後の日』では、大量生産されて登場。微妙にカラーリングが変更されており、右手はドリルアームに変型しない。また、チェーンアタックはチェーンミサイルという飛び道具になり、その中にドリルがある構造へと変更されている。このドリルはライガーミサイルとしても使用している。
メタルビースト・ドラゴンでスティンガーがチェンジしたときは、彼の顔がトレースされるという演出もあった。
余談
- 本機体は初代ゲッターも含めた6形態の中で唯一、劇場版に登場した事が無い。(OPや宣材用の描き下ろしカットにすら、その姿を見せていない。)
- 原作アニメでもゲッター2と比べて活躍が少なく、概ね他形態への「中継ぎ専門」で百鬼ロボットに止めを決めるシーンがなかなか無いなど、やや扱いが不遇気味である。