概要
2019年6月28日に日本で公開された社会派サスペンス映画。
主演は韓国映画界の至宝シム・ウンギョンと、人気実力ともNo.1俳優松坂桃李。監督は藤井道人が務めた。
東京新聞記者・望月衣塑子の同名ノンフィクションを原案に、若手女性新聞記者と若手エリート官僚の対峙と葛藤が描かれている。
本作の内容に関しては、公文書改ざん・大学新設を巡る不正疑惑・政権への忖度・お友達優遇・性犯罪の被害者叩きなどの現実の日本で実際に起こった政治事件をモデルにしている。
実は元々エリカ役は日本人が起用される予定だったのが、政権批判の役をやったら芸能活動に支障をきたす事を恐れ、日本の既存の芸能事務所が殆ど拒否してしまったため、韓国人のシム・ウンギョンに白羽の矢が立ったと噂されていたが、監督のコメントによれば当初からエリカ役をウンギョンに決めていたとの事である。…つまり前述の起用拒否はデマ。
ただし、主人公の女性記者は良くも悪くも「日本のフィクションに良く居るタイプの女性キャラ」の範囲を出ておらず、韓国映画に多い破天荒な女性キャラを期待すると失望する可能性も有る。ぶっちゃけ、モデルになった実在の新聞記者である望月衣塑子の方が遥かに映画的なキャラとも言える。
2019年11月22日にBlu-ray&DVDがリリースされ、2022年1月13日には米倉涼子主演のドラマ版がNetflixで配信スタートした。監督も映画版と同じく藤井が務めた。ただし、内容等は映画と若干異なるものとなっている。
あらすじ
東都新聞に医療系大学新設計画に関する極秘情報が匿名でFAXされる。
日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育った記者の吉岡エリカは、真相を突き止めるべく調査に乗り出す。
一方、内閣情報調査室の若手官僚の杉原は、政権に不都合なニュースをコントロールする任務に葛藤していた。
ある日、杉原は尊敬するかつての上司・神崎と再会するが、神崎はその数日後に自殺してしまう。
真実を求める吉岡と政治の暗部に気付いた杉原…そんな2人の人生が交差する。
関連動画
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パンケーキを毒見する、妖怪の孫:本作同様、政権批判を目的とした映画(前者は菅義偉、後者は安倍晋三が対象)。本作含めいずれも配給がスターサンズであり、この2作はいずれも監督が内山雄人である。