概要
弥生時代、農耕社会が成立した事で生まれた身分制度。それを今でも受け継いでいる社会のこと。
だが別に農村に限った話ではない。
小さく区切られた村の中で見られるような閉鎖的な社会。傍から見ると不気味ささえ感じるような社会だが、本人たちはその社会体制を盲信している。
基本的に以下のような悪しき特徴がある。
- はっきりとした上下関係(世襲的なものも多い)が存在し、上の者が言う事は絶対である縦社会。逆らうと村での身分が最下位になってしまい、いない人として扱われる。
- 独自の掟がある。
- 外部との接触を拒む。外部の者が干渉してくる事をひどく嫌い、耳を貸さずに問答無用で追い返す。
- 自分たちの村に誇りは無いが、他の地域のことも良くは言わない。また都会に偏見を持ち、一旦村を離れた者が帰ってくると自分たちを見捨てたとして迫害する。被差別部落などに多い特徴。
- 掟を破った者を「村八分」という私刑にする。
- 訳のわからない因習や奇妙な信仰などが根付いていることもある。
などの忌まわしい特徴が数多く存在する。
一応仲間意識が強く協調性が強いという長所もある。
戦前、情報が乏しい時代には唯一の知識人(だと盲信されている)である村長などが威張り散らしていたが、無知な村人はそれを認めていた。
しかし戦後文明が発達したことで村は過疎化が進み、情報が発展した現代ではこれらの原因も一因となって、限界集落や廃村に陥ることが多い。
しかしその特徴は、高度な専門性が要求されるために横のつながりが強くなりがちな業界(たとえば娯楽界や宗教界など)、ブラック企業などに受け継がれている。
反対語は個の集合で横のつながりが弱いグローバル社会やボーダーレス社会などがある。
関連タグ
村八分 百姓 農村 農民 閉鎖的 陰湿 島国根性 封建社会 田舎者 田舎 限界集落 日本人
ソニー・ビーン…村社会の末路を暗示するかのような人物。