曖昧さ回避
概要
ホラー小説の金字塔的な作品であり、ゲーム「SIREN」に影響を与えた作品の一つでもある。
前半と後半で大きくその視点や登場人物たちの立場が変わるその展開は衝撃かつ示唆に富んでいる。
藤崎竜によるコミック版がジャンプスクエアにて連載、H23年7月号をもって終了した。
原作はハードカバーで上下2巻、文庫版は5巻。漫画版はコミックスが11巻、文庫版で全4巻となっている。
原作と漫画版で相違点が多々存在する。
ストーリー
――村は死によって包囲されている。
周りから隔絶された集落、「外場村」。人口は約千三百で、三方を樅の林に囲まれている。
昔から変わることのないこの村では、今でも土葬の習慣が根強く残っていた。
その外場村に、ある時「それ」は訪れる。
変化の兆しはどこからか移築された古い洋館。
なかなか越して来ない洋館の住人、何者かに壊された村中の神像、次々と増える死因不明の死者。幾つもの異変が積み重なり、村は恐怖に支配されていく。
登場人物
声優はアニメ版/VOMIC版の順に表記。特記事項がない場合はアニメの担当声優。
主人公の一人。都会から外場村に引っ越してきた少年。高校一年生。
主人公の一人。村で唯一の病院「尾崎医院」の院長。
主人公の一人。村で権力の強い寺院の跡取り。尾崎敏夫とは幼馴染。
主人公の一人。外部から村に引っ越してきた少女。SLEを患い、昼間は外に出られない。
結城夏野のクラスメイト。村での生活をひどく嫌っており都会に強い憧れを抱いている。
結城夏野の親友。村の子供たちの兄貴的存在。
外場村の住人。余所者の夏野をひどく嫌っている。その容姿と奇抜な歩き方には定評がある。
清水恵の幼馴染み。中学三年生。「撲殺天使」の異名で呼ばれることもある。
かおりの弟。中学一年生。
尾崎医院に勤務する看護師。
沙子の父とされている男性。非常食。
桐敷家の主人で- 桐敷千鶴(CV:折笠愛)
正志郎の妻で沙子の母とされている女性。浮気性なところがあり、常に正志郎を悩ませている。
桐敷家の使用人。一見すると人懐っこい好青年だが……。
桐敷家の使用人。原作と漫画で年齢設定が異なる。
上外場に住む謎の少女(幼女)。漫画では腹話術人形で話すことが多い。
外場校区区長会会長(実質的な村長)の息子。
武藤徹の妹。原作と漫画で年齢設定が異なる。
用語
外場村(そとばむら)
人口わずか1300人の村、本作の惨劇の舞台。
屍鬼(しき)
死亡後に土葬された死体が蘇生し、生き返って特別な力を得た者の事、屍鬼と言う名前の由来は室井静信が執筆している小説から取られている。
外見はそう人間と変わないが常時瞳が黒色で老化しない上に下顎が発達していて驚異的な治癒能力を持つ。
村の古い伝承として土葬した死者が蘇り人を襲う「起き上がり」と言う物があり、もっぱら村人達にはこちらの名前で呼ばれている。
特徴として心臓等の臓器が動いておらず血液循環のみで動いており日光に弱く人の血液が無ければ生きていけないと言う吸血鬼のような特徴があり特別な力として吸血した人間への暗示をかける事で命令に従わせる事が出来る。
しかし弱点として「十字架や神社等の霊的な物」、「他人に招かねられなければその建物に侵入出来ない」といった不思議な弱点もある。前述の通り高い治癒能力を持つが首や脳の破壊、心臓に杭を打ち込むと言った大量出血される事で殺す事が出来る。
屍鬼に吸血されて亡くなった者も屍鬼となる可能性があり、屍鬼になれるかは体質による物がある。家族の者が屍鬼となり蘇った場合他の家族も屍鬼に殺されて死んだ後に屍鬼となりやすい。
生きる為に人を襲う必要がある一方で、その内面は変わっておらず、罪悪感に囚われていたりどれだけ空腹でも吸血を拒絶するような者もいる。一方で元から鬱屈した感情や独善的な性質を持っていた場合、社会のルールから解き放たれることで吸血どころかすすんで人を襲うようなケースもあり、良くも悪くもその本質を表面化させる。
人狼
屍鬼と同じ性質を持っているが弱点を克服した上位互換の存在、身体能力も屍鬼以上で日中も普通に出歩けて食事も出来るなどあらゆる面で屍鬼よりも能力が高い。
屍鬼よりも希少な存在で人狼である辰巳は「人狼が本来の状態で、屍鬼はそのなり損ない」であると考えている。しかしなぜか人狼は屍鬼に仕えようとする特性がある。人狼本来の力を発揮するには血液の摂取が必要であり人間の食事のみで生活している場合、力を発揮することができない。
VOMIC
2008年12月4日から12月25日にかけて、集英社の漫画配信サービスであるVOMICにて配信された。現在は公開が終了している。
アニメ
2010年7月より12月まで、ノイタミナ枠他にて全22話が放送された。
DVD, Blu-ray版では未放送の2話が収録される。
主題歌
オープニングテーマ
「くちづけ」
作詞 - 櫻井敦司 / 作曲 - 今井寿 / 編曲・歌 - BUCK-TICK
「カレンデュラ レクイエム」
作詞・作曲 - kanon / 編曲 - kanon、涌井啓一、千葉直樹 / 歌 - kanon×kanon
エンディングテーマ
「walkの約束」
作詞 - nangi / 作曲・編曲 - 末光篤(SUEMITSU & THE SUEMITH) / 歌 - nangi
「月下麗人」
作詞 - 櫻井敦司 / 作曲 - 今井寿 / 編曲・歌 - BUCK-TICK
関連イラスト
関連タグ
屍鬼100users入り 屍鬼500users入り 屍鬼1000users入り