桐敷正志郎
きりしきせいしろう
桐敷の当主で桐敷沙子の父とされている。元は会社社長であり。年齢は40代半ば。妻の桐敷千鶴同様、垢ぬけた(『封神演義』の趙公明を彷彿とさせる)風貌をしている。
屍鬼である妻や娘とは違い人間。劇中ではライフルを使いその射撃は正確無比、またペットの猟犬4匹を散歩している場面もある。外場村に引っ越して来てからは村人との交流が無く怪しい人物と思われている。村人の一人で祈祷師の伊藤郁美(声ならはしみき)が屋敷前で騒動を起こすも屍鬼には無い脈がある事を確認させて自身が屍鬼で無いことを証明した。
なお、アニメにおいてGACKTが声優担当をしている。
以下ネタバレ
自分を虐げていた父母を殺害し、自分を「救ってくれた」起き上がりに憧れのようなものを感じておりそのせいか桐敷沙子たちを援助している。その際に父母が起き上がらなかったことから血縁である自分も起き上がりとなれる可能性がないことを知り、自分が起き上がりになることは諦め、人間のまま彼女たちを支援する。辰巳曰く『沙子にとって自分たち屍鬼を認めてくれた数少ない人間』とのことであり、彼の安否が判らなくなった際には沙子も動揺していた。
村の祭りの夜に千鶴を公開処刑し屍鬼狩りの中心となっている尾崎敏夫を襲撃するも大川富雄が車を押さえつけるという力技で妨害され失敗、村人たちの反撃を受けて死亡する。
漫画版では結城夏野に吸血されたことで彼に洗脳され、倉橋佳枝を銃撃。千鶴ら彼にとっての家族のこれ以上害さないために、ライフルの銃口を自らの口に当て自決した。最期の言葉は桐敷千鶴への感謝であった。
アニメ版においては上記の漫画版と同じだが自殺せずに最期は焼け落ちる屋敷と運命を共にした。また敏夫をへの狙撃を妨害された際の夏野との対峙時に上記の「自身は起き上がりに憧れていた」と発言する場面がある。