概要
主人公格の一人。
村で唯一の病院の院長。32歳。ヘビースモーカー。
ぶっきらぼうで不用意な憎まれ口をすることが多いが、医師としての責任感は強く、スタッフからの信頼も厚い。村人からは「若先生」と呼ばれている。室井静信や安森幹康とは幼馴染み。
医者になることを強制されて生きてきた為か諦観と皮肉に満ちた性格だが責任感が強く、また合理的で冷酷無比な性質も持つ。
村の権力者であることを鼻にかけている両親のことを嫌っている。また、妻の尾崎恭子との仲も冷えきっており、半ば別居状態である。付き合い始めた当初からお互いに愛情は抱いておらず、結婚したのは互いの利害の一致から。
体調の悪い者を診る医者という立場から、次々と起こる村人たちの死が病によるものではなく、未知の何者かが意図的に起こしているものだといち早く気づき、村を守るために起き上がりたちへの抵抗を試みる。
その過程で起き上がりを狩ることに異様に消極的な静信と対立し、後に決別することとなる。
当初は起き上がりの実在を受け入れられない村人たちの中で孤軍奮闘していたが、自分を殺すために近づいてきた桐敷千鶴を利用して起き上がりの存在を公にすることができた後は屍鬼狩り集団の中心格として指揮を執っている。
彼が扇動した、見方によっては凶行にも見える、無慈悲な屍鬼狩りはあくまで村と村民を守るためのものであったが、その結果彼とそれに追随する者たちは思いもよらぬ結末を迎える。