cv:悠木碧
概要
この物語における主人公の一人。
桐敷家の娘として村の外から一家で兼正の家に越してきた。
室井静信の小説のファンであり、村にやってきたのは彼女の意向が強かった。
小説を通して静信自身にも関心を持つようになっており、夜にたびたび静信の元を訪れている。
SLE(全身エリテマトーデス)を患い日光を浴びられないため昼間は外を出歩けない。
「ちゃん」付けで呼ばれることをひどく嫌っている。
関連イラスト
関連タグ
屍鬼 沙子 室井静信 桐敷正志郎 桐敷千鶴 神代美耶子 ロリババア
ネタバレ
その正体は幼少期に西洋人の人狼に襲われ、蘇生した起き上がり。
また、村の全ての屍鬼、人狼を統べる存在でもあり、本作の黒幕。
十三歳の中学一年生と称しているが、作中の描写から恐らくは生きているのは明治時代前後からであり、
実年齢は数十~数百歳と目される。そのため、両親とされている桐敷正志郎、桐敷千鶴よりも年上である。
元は裕福な家の令嬢であったが、父親の知り合いであった男性を人狼と知らずに親しくなり、
彼に吸血されて死亡し土葬される。その後起き上がりとして蘇生し、たまたま墓を通りかかった人の助けを得て墓を脱出する。家族と再会するものの、死亡した沙子を家族は受け入れず別宅の蔵の中に閉じ込められ毎晩蔵に食事を運びにやってくる奉公人を襲っていた。後に蔵を抜け出し家に戻るが家族はすでに引っ越した後ですでに別の人間が住んでいた。家族を捜し歩いたが誰一人として見つかることは無く、誰も生きている望みも無いほどの時間が経ってしまい長い間孤独にさいなまれてきた。
外部から遮断された外場村に目を付け、村に起き上がりの社会を作る計画を企てていたが、結城夏野を始め尾崎敏夫に気づかれ、最終的には全村人に知れ渡ることとなる。その結果立場が逆転、圧倒的な物量と日光の下での優位性により、次々と味方の屍鬼たちは村民らに惨殺され屋敷に立てこもらざるをえなくなる。
しかしそれはその胸に杭が打たれるまでのわずかな時間稼ぎでしかなかった。
望まずして屍鬼に成り果て、許されない所業と知りながら生きるために多くの人々を殺してきた自身の身を神の庭を追放された正義のもとに討ち滅ぼされる悪として認めながら、それでも生きたいと願うことは罪なのかと静信に涙ながらに訴えた。
暴徒化した村人に殺害されかけ死を受け入れるが人狼となった静信に救われ、彼の説得を受け共に村を脱出する。