屍鬼(女神転生)
しき
初出は『真・女神転生』。
いわゆるゾンビであり、死んだ者がゾンビ化して再び動き出したものが所属する。
死者であるが故に理性はなく、何の躊躇いもなく攻撃してくる。
中には生前の技術を用いて戦う存在もいれば、人間としての原型を留めていないものも存在する。
尚、真Ⅲや真Ⅴでは世界観に合致しないためか、幽鬼以外の邪霊属悪魔は登場しない。
特徴
一般的に破魔(ハマ系)と火炎(アギ系)相性に弱く、銃撃(ガン)と呪殺(ムド系)相性を無効化する。特殊なゾンビを除き魔法は使ってこないが、毒ひっかきやデスタッチ(HP吸収)などのらしい技を使う。
基本的にDARK悪魔であるため会話で仲魔には出来ない、また敵専用設定などで仲魔化が不可能な者もいる。
初期作品は知性が存在しておらず会話不能だったが、真2からはある程度の会話が出来るようになっている。彼ら曰く「脳みそが腐っている」らしく、たどたどしい会話しかできないが、中には会話次第では成仏(撃破扱い)してしまう者もいる。
一部の悪魔についての詳細は、リンク先を参照。
ゾンビ
初出は『女神転生』からであり『女神転生Ⅱ』及び『旧約・女神転生』、『真・女神転生』『真・女神転生Ⅱ』『魔神転生2』等にも登場。
FC版及び旧約での種族は「悪霊」、『魔神転生2』では「邪霊」であった。
その容姿は作品の世界観に合致するよう作られている。例を挙げると。
- 『FC版女神転生』では「赤い服に青い肌の髑髏頭」
- 『女神転生Ⅱ』及び『旧約・女神転生』では「緑の服に白いインナーと青いズボン」
- 『真・女神転生』では「禿げ頭に白い服」。序盤に登場する堕天使オリアスに改造された人の成れの果てらしい。
- 『真・女神転生Ⅱ』では「世紀末風の衣装に金髪のモヒカン」
- 『真・女神転生if』では学校の生徒や先生のゾンビ。ただし一部は勝手に制服を着ている魔界産ゾンビもいるらしい。
- 『真・女神転生Ⅳ』ではサムライ衆のゾンビ(当然サムライの衣装を着用している)
- 『デビルサマナー』シリーズでは都市伝説や創作物がモデルのゾンビ
等々。
『真・女神転生』及び『ライドウシリーズ』に登場。ライドウシリーズでは「レディゾンビー」表記。
ゾンビと化した若い女。
同じような悪魔に『偽典・女神転生』の「屍鬼死んだ女」や「屍鬼シーゾンビ」がいる。
『真Ⅰ』では合体法則上、どうやっても造れず仲魔にできない唯一の屍鬼。
オバタリオン
『真・女神転生』に登場。上記のレディーゾンビの色違い。
ゾンビと化した中年女性。生前のしがらみを捨て去って、女本来の魔性が引き出されている。
由来は「オバタリアン」と「バタリオン(batarionn)」の混成からか。尚、『偽典・女神転生』では「屍鬼バタリオン」が登場し、姿は悪霊レギオンの色違いである。
初出は『真・女神転生』で『女神異聞録ペルソナ』『真・女神転生デビルサマナー』等にも登場。
直前まで事態を収束させようとしていた警察官達が、不運にもゾンビ化した悪魔であり、人間を見つけると罪状の如何を問わずすぐに発砲してくる。
『女神異聞録ペルソナ』『デビルサマナー』の悪魔に占拠された警察署に登場するものは、専用の「~であります。」口調で話す。
また『デビルサマナー』ではこの悪魔を合体で造ると、固有台詞が出る。
ボディコニアン
詳細は「ボディコニアン」の記事を参照。
尚、白いボディコン服の上位種「幽鬼マンイーター」は、『D×2真・女神転生リベレーション』において「屍鬼マンイーター」に種族変更になった。
『真・女神転生』に登場。ゾンビと化した兵士。ゾンビ化しても規律を持って行動し強力な銃撃を使いこなす難敵。
『ペルソナ2』では「ゾンビ日本兵」として登場。
コープス
初出は『女神転生Ⅱ』。当時の種族は「悪霊」であった。『真・女神転生』等にも登場。
複数のゾンビや死体が融合した塊。それぞれの意識は、自他の区別を失っている。
一部の作品では屍鬼のみを三身合体させると、必ずコープスになる特殊合体が設定されている。
『偽典・女神転生』にも登場し、色違いとして「屍鬼ゾンビミックス」も登場する。
『真・女神転生Ⅱ』及び『真・女神転生if...』に登場。
ゾンビと化した犬。腐敗が始まっており、腹部に骨や内臓が出ている。
『真・女神転生Ⅱ』に登場。他機種によっては「ワーカホリック」とも。
ファクトリーで死亡した労働者のゾンビ。掘削機を持っている。
ゾンビプリースト
『真・女神転生Ⅱ』に登場。
切断された自分の首を持ち歩くメシア教の僧侶のゾンビ。僧侶なだけであってか様々な魔法を使ってくる。
サムライゾンビ
サムライゾンミ
サムライコープス
『真・女神転生Ⅳ』に登場。悪魔に襲われて死亡したサムライの成れの果て。敵専用で仲魔には出来ない。
アリス
ご存知魔人アリスだが、真IVでは屍鬼に属している。おなじみの『しんでくれる?』に加え相性も呪殺反射・破魔耐性*状態異常無効、仲魔にする方法も特殊合体のみと他の屍鬼とは一線を画す。……が唯一迷子だけには弱い。
『真・女神転生if...』及び『女神異聞録ペルソナ』に登場。
ゾンビ化した男子学生。
『真・女神転生if...』及び『女神異聞録ペルソナ』に登場。
ゾンビ化した女子学生。
『ペルソナ2』ではセーラー服に三つ編み、モンペ姿で竹槍を持った「ゾンビ女学生」として登場。
ゾンビせんせい
『真・女神転生if...』に登場。
ゾンビ化した教師。教科は数学らしくT型定規を手にしている。
スケアクロー
『真・女神転生デビルサマナー』に登場。
脳を失ったゾンビ。13の数字が書かれた服を着ている。
スケアクローとはかかしの意味であり、元ネタは「オズの魔法使い」の案山子だと思われる。
ワックスワーク
『真・女神転生デビルサマナー』に登場。
防腐処置によって身体を蝋で塗り固められた死体であり、それがゾンビとして動き出したもの。
ラスタマン
『真・女神転生デビルサマナー』に登場。
ジャマイカ風の陽気な容貌のゾンビ。体からは異臭が出ている。手には血の付いた包丁と、人間の生首の入った紙袋を持っている。
『真・女神転生デビルサマナー』に登場。
死しても神の国に生まれ変われなかった殉教者のゾンビ。
傷だらけの身体に十字架を背負った姿をしており、名は英語で「苦痛」等を意味する。
パトリオット
『真・女神転生デビルサマナー』及び『真・女神転生Ⅳ』に登場。
名は「愛国者」を意味し、死して尚も己がイデオロギーの為に戦う、恐るべきナショナリスト。
フェイスバインド
『デビルサマナーソウルハッカーズ』に登場。
自らの顔や頭を拘束して楽しむ人間がゾンビ化したもの。
『デビルサマナーソウルハッカーズ』に登場。
生前に女装を好んでいた男がゾンビ化したもの。かつて「ドラッグクイーン(現在ではドラァグクイーン)」とは、男の同性愛者の内、女装を行う者達の総称であったが、近年では異性愛者の同様の志向の者も含まれている。
パドロック
『デビルサマナーソウルハッカーズ』に登場。
自傷に快感を覚えた人達のゾンビ。
名は「南京錠」に由来し、その名の通り、自身の身体に穴をあけ、そこに南京錠をピアスのように着用している。
くびなしライダー
『デビルサマナーソウルハッカーズ』に登場。
詳細は「首なしライダー」を参照。
『デビルサマナーソウルハッカーズ』に登場。
正体不明の生命体のゾンビで、血液等の体液は有毒であるとされる。一説によれば、宇宙人がゾンビ化したものとされる。
クリスピーデッド
『偽典・女神転生』に登場。偽典・女神転生における屍鬼ゾンビの色違い。
クリスピー(crispy)とは、アメリカの俗語で「二日酔いの」の意味。
マミーデッド
『偽典・女神転生』に登場。上記の屍鬼シーゾンビの色違い。
ゾンビさん
『女神異聞録ペルソナ』に登場。
大人の男のゾンビ。『偽典・女神転生』には登場しないが、同じような悪魔に「屍鬼死んだ男」が登場している。
『女神異聞録ペルソナ』に登場。
看護師がゾンビ化したもの。豪速球を使ってくる。
『女神異聞録ペルソナ』及び『ペルソナ2罰』に登場(ペルソナ2罪には登場しない)。
下半身が切断されて上半身だけになった姿のゾンビ。
ザップ
『女神異聞録ペルソナ』に登場。
作業員のゾンビ。上記の屍鬼ワーカーホリックに似ているが、斧を持っている。
元ネタはアメコミの物が当たった時の擬音及び「強く打つ、やっつける、殺す」等の英語の「Zap」と、狂犬病によって凶暴化したカルト集団らが人を襲うホラー映画「処刑軍団ザップ」。
ゾンビペインター
『女神異聞録ペルソナ』に登場。
死んだ画家の魂が描いた絵画に憑りつき、復活した画家のゾンビ。ザン系最強の魔法マハザンダインを使ってくる。
ゾンビDJ
『ペルソナ2』に登場。
ゾンビジャンキー
『ペルソナ2』に登場。
ゾンビージュンサ、ゾンビーケンペイ
『ライドウシリーズ』に登場。
ヨミクグツ
実質的にアトラス産オリジナル悪魔の巣窟であるが、作成するに当たって幾つかのルールは存在する。以下が判明しているルールの一例。
- 作品の世界観に沿わせる
- 金子一馬氏自身がカテゴリーやテーマを決める(これはデビルサマナーシリーズの屍鬼が顕著)