概要
1973年~1974年までに放送された人形劇。
一見すると教育テレビで放送していそうなほのぼのしたような作品という印象を受けるが、内容はとても児童向けとは思えない暴力的かつ過激、不条理でブラックな内容である。そのマジキチな内容から第二のチャージマン研!とも呼ばれている。
また、かなりの低予算で制作されたためセットはまるで学校の学芸会。
それを主題歌担当の石川進と人気声優二人(後述)が完成度を上げている。
内容は怪獣のタコラと不思議な森の住人達の日常を描いているが、ナレーションが七五調の活動弁士的だったりとストーリーに独特のリズムを与えている。
ストーリー
不思議な森に棲んでいる怪獣のタコラは望遠鏡で欲しいものを探し、欲しいものを奪おうとするが毎回失敗してオーバーキル過ぎる報復を受ける。
登場キャラクター
タコラ
本作の主人公。本編の揉め事や大事の大半はだいたいこいつのせい。公害によって怪獣化し陸に上がったフテクサレタコ(その設定はあまり生かされていない)。
望遠鏡で見た欲しいものを相棒のチョンボと共に奪おうとしては報復を喰らう。暴力で裁判を転覆させたこともある。赤い理由は日焼け。
チョンボ
ラッカセイの実のような姿をした黄色い怪獣。気のいいタコラの相棒で、タコラの策略の足を引っ張ったり、逆に引っ掻き回されたりと、いつもチョンボな役回り。体型に似合わずでんぐり返しが得意。
モンロ
ピンク色のセイウチ風の怪獣。不思議な森のヒロインで、いつも「ウッフン」とお色気を振り回している。
タコラも片思いしており、何度もプロポーズしているが断られてばかり。時折デブラと共同してタコラとチョンボを懲らしめるなど、森の住民の中では良識派でもある。
トリオ怪獣
常に三匹で行動しているタコラのライバル怪獣達。不思議な森の住人達の中でもグロテスクな風貌をしている。気のいい奴らだがタコラの被害に遭うことが多い。
- イカリー
トリオの中ではリーダー的存在。
短気でいつも怒っている怪獣だが、案外人が良い所もある。
- ヘララ
笑い上戸の憎めない怪獣。泣く時も笑い泣きをする。
- シクシク
泣き虫怪獣。笑う時も泣き笑いをする。
デブラ
太ったタヌキの怪獣。不思議な森の警察官で、普段は交番にいる。
警官らしく警棒と拳銃を所持しており、他にも医者、牧師など、公的・権威的な職種一般を受け持つ。
ビラゴン
竜の怪獣。力は強いが頭は弱く少し間が抜けている。タコラとチョンボにとっては最大のライバル。
トロロ
タコラの天敵。テレポート能力を持つクラゲのようなお化け(怪獣ではない)。
頭頂部のスプリンクラーから出る酢でタコラを酢ダコにして食べようとする。台詞を喋らず、笑い声とも鳴き声ともつかぬ奇妙な音を発する。
関連タグ
柏原寛司:同作が脚本家デビュー作。