目暮十三
めぐれじゅうぞう
「気持ちいいか、おい? 人を傷つけて、気持ちいいかと聞いてるんだ!
あんたの行為は、正義のためでも、亡くなった息子さんのためでもない……!
独りよがりで何の意味もない、人の命で弄んだただの憂さ晴らしだ……。
それが分からんのか!!」
CV:茶風林
概要
太い口髭と絶対に脱がない帽子がトレードマークで、いつも帽子と同じ茶色のコートを着ている。原作・アニメ共に第1話から登場している最古参キャラの一人。
年齢は不明だが、捜査二課の中森警部(41歳)と同期という設定である。また、「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」にゲストキャラクターとして登場した、同じく目暮と同期にあたる村中努元警視正もまた41歳であることを鑑みて、目暮自身も41歳である可能性が高い。
人物
刑事時代の毛利小五郎の上司で、「毛利君」「警部殿」と呼び合う。
仕事においては厳格だが責任感が強く、部下からの信頼は厚い。一方でTWO-MIXへの事情聴取ついでにサインと写真を頼むなど、意外に子供っぽい面もある。佐藤美和子からは父親のように慕われており、一時期高木渉をやきもきさせたことも。
流行に疎く、コンピューター関連の知識もないに等しい(パソコンを「立ち上げる」という言葉の意味すらわからなかったり、無理してスマホに変えたはいいが使い方を高木に聞いていたりなど)。ただ、弱点をそのまま放置しているわけでは無いようで、しばらく後のエピソードでは、問題なく携帯電話などを使っているシーンもある(「縒り合わせられた嘘と謎」などでは、メールの送信履歴や電話帳を、他人の助けもなく開き、おかしい点などを指摘している)。
劇場版14番目の標的では白鳥任三郎と同様に拳銃の腕前は低いと語っており、警視庁内でもトップクラスだった小五郎の射撃センスを高く評価していた。
正義感・使命感がやや極端なほど強く、犯罪者を絶対悪と見なし、過度な言動を取ることも多い(アニメオリジナルのエピソードでは、この傾向が強調されている)。また犯人を取り逃がしたり、新たな事件を防げなかったりと、部下が失態を犯した際に厳しく叱責することもある(ただしこれに関しては目暮本人も目の前にいたある人物をみすみす取り逃がした挙げ句その自殺を許したことがあるが)。
反面、部下が銀行強盗団のメンバーであることに気付かない、ミスリードに引っかかり、誤認逮捕しかけるなど小五郎同様、間抜けさも目立つ。
決して後ろばかりにいる人物ではなく、鈴木園子や結婚する前の妻を身を挺して襲撃犯から護ったり、傷が完治してないにもかかわらず現場に復帰するなど行動力に溢れている。ちなみに現在プライベートでも頑なに人前で帽子を取らない理由の一つは、妻とのなれ初めの証でもある頭の傷を見られたくないためである。
今でこそ小五郎の推理力を頼りにしているが、初期の頃は彼が現場にいると「また君かね」「何でお前がここにいるんだ」などと呆れる事も少なくなかった。また眠りの小五郎に関しては「いつも(or例)のアレ」などと言っている。一方で工藤新一やその父親の優作のことは以前より非常に頼りにしており、彼らの推理力を高く買っている。
コナンたち少年探偵団が事件に関わることに関しては、小五郎に比べれば比較的寛容だが、度が過ぎると叱りつけることもある。
タグとしては目暮警部がよく使われる。
劇場版では長らく全作品に出演しているキャラの一人であったが、第21作『から紅の恋歌』では初めて未登場で終わり、劇場版皆勤記録は途絶えることになった。また当時レギュラーキャラクターが限られていた第1作や第2作では全編通して登場するが、第3作以降は登場人物の増加に伴い全編通して登場することはほぼ無くなっている。
名字の元ネタはジュール・メグレ。名前の「十三」は劇場版第2作『14番目の標的』で判明し、同作のストーリーの都合で決定された(白鳥の「任三郎」も同様の経緯で設定された)。
また『ルパン三世』とのコラボアニメでは銭形警部とは古くからの親しい知人であるという設定がされ、小五郎に彼を紹介している。