ホウエン種族値
どんそくりょうとうていたいきゅう
ホウエン種族値とは、ホウエン地方のポケモンに主に見られる能力傾向の通称(主に蔑称として)。
ポケモンのステータスを決定づける要素の一つに種族値と呼ばれる俗称がある。
スピアーとミュウツーに圧倒的なステータスの差があり実際の強さも大きく異なるように、これの多寡がポケモンの強さを決定づける要素の一つを成す。
勿論ステータスの合計がそのまま強さに直結しているかと訊かれれば当然そうではない。
合計種族値が同じながら、特攻と素早さを削って耐久を高めているヨクバリスと、攻撃と特攻に多く割り振った結果耐久が低く鈍足なバクーダとではヨクバリスの方が強く見られることが多い。
このバクーダのようなステータスはホウエン地方のポケモンによく見られる傾向であり、他の世代でも種族値が高くない割に攻撃と特攻に振り切ったステータスを持つポケモンを「ホウエン種族値」と揶揄される傾向にある。
不遇ポケモン入りの条件に「鈍足低耐久」があり、ステータスを攻撃と特攻に割り振っているポケモンはこの条件に当てはまりやすい。
ポケモン本編でもキハダが「どっちつかずのステータスだと勝負で力を発揮しにくいぞ!」と言うように、ステータスが洗練されている方が対戦でも強い傾向にあるのだ。
もちろん「ホウエン種族値」だからといって全てのポケモンが弱いわけではなく、タイプや技で独自性を見出し強みを見出すポケモンも多いのであしからず。
物理・特殊双方充実していれば攻めに転じさえすれば驚異的な受けにくさを発揮できるのも事実…ではあるが、両刀向けのステータスなのに両刀できる技レパートリーがないポケモンが多いのもまた事実である。