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編集者:イノヨコウ
編集内容:封印戦とか千の方舟作戦とか作中の描写と異なる・存在しない記述が多数あったのでそれらをできるだけ削除・修正。あと無駄に長くなってるので一部を簡略化。データのところにマイドアリが益虫で確定という情報は見つからなかったので削除
目次
ページ先頭
  • 1.1 注意:この項目には、ゲーム「フラワーナイトガール」の極めて重大なネタバレが含まれます。ことに2023年度追加分の情報は、フラワーナイトガールの根本的なネタバレに深く関係している可能性が極めて高く、かつゲームの運命をも左右し得る要素が含まれます。閲覧に十分ご注意ください。
  • 1.2 注意:現在このキャラクターに対し、賛否両論の評価が発生しております。編集の際は物語の背景や世界観に照らし合わせつつ、賛否どちらかに偏らないようにご注意願います。
  • 2 概要
  • 3 特徴
  • 3.1 眷族害虫について
  • 4 活動記録
  • 4.1 ナイドホグル復活
  • 4.2 ナイドホグル封印戦
  • 4.3 千の足の方舟計画
  • 5 まさか展開
  • 5.1.1 データ
  • 5.2 容姿
  • 5.3 性格
  • 5.4 性能
  • 5.5 本件と「千の足の方舟計画」との差異
  • 5.5.1 ・騎士団におけるナイドホグルの位置付けの違い
  • 5.5.2 ・ナイドホグルの大きさの違い
  • 5.5.3 ・ナイドホグルと花騎士の共闘期間の違い
  • 5.5.4 ・ナイドホグルと花騎士の距離の違い
  • 5.5.5 ・敵対する対象の違い
  • 5.5.6 ・作戦中の眷族害虫の行動範囲の違い
  • 5.5.7 ・各国との調整の違い
  • 5.6 加入したことの問題点
  • 5.6.1 1.性格面の問題
  • 5.6.2 2.運用面の問題
  • 5.6.3 3.政治的問題
  • 6 派生種?
  • 7 正体
  • 7.1 ナイドホグルの正体
  • 7.2 外園騎士ナイドホグルの正体
  • 7.3 ナイドホグル団長の正体
  • 8 ナイドホグルの真意
  • 8.1 スプリングガーデンへの思い
  • 8.2 各世界花への思い
  • 8.2.1 根源の世界花への思い
  • 8.2.2 ウィンへの思い
  • 8.2.3 ブロスへの思い
  • 8.3 花騎士への思い
  • 8.3.1 ・いつ頃から考え初めていたのか?
  • 8.4 他の高次存在への思い
  • 8.4.1 覚醒竜センティへの思い
  • 8.4.2 プチセンティへの思い
  • 8.4.3 ミズウォルム、ミズウォルム・シロへの思い
  • 8.4.4 フラスベルグへの思い
  • 9 謎
  • 9.1 ナイドホグルの起源
  • 9.2 他の守護神蟲たちの起源
  • 9.3 ナイドホグルとフラスベルグの因縁
  • 9.4 守護神蟲の封印が解けた理由
  • 10 関連項目
  • ナイドホグル

    ないどほぐる

    ナイドホグルとは、ゲーム「フラワーナイトガール」に出てくる敵。極めて強大であり、強い存在感から多くのファンがいる。

    注意:この項目には、ゲーム「フラワーナイトガール」の極めて重大なネタバレが含まれます。ことに2023年度追加分の情報は、フラワーナイトガールの根本的なネタバレに深く関係している可能性が極めて高く、かつゲームの運命をも左右し得る要素が含まれます。閲覧に十分ご注意ください。

    注意:現在このキャラクターに対し、賛否両論の評価が発生しております。編集の際は物語の背景や世界観に照らし合わせつつ、賛否どちらかに偏らないようにご注意願います。

    注意:大見出しの項目名に重大なネタバレとなる用語を使用する行為はご遠慮願います。また、再三の変更の際は、必要なデータや記述を削除したり、関連性の薄い別のデータと混ぜて他の閲覧者を混乱させたりしないよう、細心の注意をお願いいたします。本項はかなりの長文となっております。過剰な句読点の排除はご遠慮ください。

    概要

    ゲーム「フラワーナイトガール」に登場する超巨大な害虫で、スプリングガーデンを支配すると伝えられる「三大守護神蟲の一つ。物語開始より1000年以上前に害虫化し、ウィンターローズの「ナイドホグル平原」地下に封印されていたが、遥かな時を経てナイドホグルの力が封印の力に勝り、現代に復活してしまった。

    その後再封印されるも、残るミズウォルムフラスベルグまで復活してしまい、再び封印が解かれることとなる。

    特徴

    近江富士を七巻き半したという伝説の大百足に匹敵する巨体を誇る、スプリングガーデンで初めて発見された巨大怪獣その全長は推定約20キロに及び、頭から曳航肢の先まででウィンターローズ国土を横断できるほど。

    体内は溶岩洞のようになっていて、「眷族」と呼ばれる超強力な害虫が多数生息している。体内は後にクジラ艇が安全に格納、離着陸できるほど広大で、そこから体高50メートル以上、体幅200メートル以上あることが推測できる(封印の際に心臓に楔を打ち込んだことから、クジラ艇の出入口は気門と思われる。少なくともクジラ艇が出入りできるほど気門も巨大である)。

    とてつもなく巨大なことを除けば全体的にオオムカデに似ているが、その体表はよく見るとトカゲの鱗のような構造で体節が覆われ、また左右に一対、眉間に一つ、合計三個の複眼を持つ(ムカデ綱で複眼を持っているのはゲジだけ)、後頭部から後方に二対、外側に一対、計三対の角が生えているなど、現実のムカデと比べると非常に禍々しい姿をしている。さらに、背中に一対以上のデスギドラに似た翼があるが、皮膜が破れているためおそらく飛ぶことはできない。

    その姿はもはやムカデというよりはドラゴンに近い。

    おまけにコブラのような鎌首をもたげるため、数値以上に大きく見える。

    体型はオオムカデよりもジムカデ類やオニイソメに似た非常に長細いもので、「千の足のナイドホグル」の異名通りに足の数は500対を超えると思われる。

    武器はその巨体と眷族の害虫、そして口から発射する火炎放射と火山弾様の火球である。また後年、局地的なヒートアイランド現象を発生させ、高熱によってあらゆる有機物を自然発火させる能力が存在することが判明した。

    眷族害虫について

    眷族はいずれも、飛行能力を持たない害虫ばかりが知られている。その全てが極限指定級以上の強さを誇り、一般的な大型害虫と比べてかなり危険な存在である。

    ・イモムシ型

    イモムシ型大型害虫に似た害虫。通常のイモムシ型と違い、全身の棘が鋭い。またナイドホグルに似た翼を一対持っている。非常に攻撃性が強く、体格と重量を活かした戦法を得意とする。

    ・ケムシ型

    イモムシ型の取り巻き。眷族で唯一の小型害虫だが、その強さは極限指定級に準ずる。

    ・クモ型

    クモ型大型害虫に似た害虫。巨大なコモリグモに似た姿が特徴。強い毒性を持つ。

    ・サソリ型

    サソリ型大型害虫に似た害虫。毒針に炎を宿している。

    ・ムカデ型

    2023年現在までに発見されているムカデ型害虫は全てナイドホグルの眷族である。ナイドホグル眷族軍団の主力と言って差し支えなく、最も強力で、その強さは極限指定級どころか、並の古代害虫をも上回る。後述の通り、一部の個体は精霊や世界花との会話が可能。

    活動記録

    物語開始以前からその存在は知られていたが、長い間誰もその姿を見たことがなく、半ば伝説に近い存在となっていた。

    初登場はメインストーリー1部、長い長い旅の終わり頃に、平原に隣接するフヴァの氷結湖を突き破って復活。

    全長数十キロに及ぶ巨体はそこにとぐろを巻くだけでウィンターローズ国土の3割以上を覆い尽くすほど。あまりに巨大な害虫のため、体まるごとではなく、体内にある「核」(おそらく心臓と思われる)を封印して地下に叩き返す作戦に変更。激戦の末、一瞬の隙を突いて特別部隊がナイドホグル体内に突入した。

    ナイドホグル復活

    ナイドホグルは長らく、伝説上の存在として語り継がれてきた。しかし、フヴァの氷結湖周辺や、ナイドホグル平原の広範囲に渡って、なにやら異様な巨体を誇る害虫の残骸が最序盤から確認でき、さらにクジラ艇での攻略対象としてクジラ艇と同じくらい巨大な害虫(全長50メートル前後)が出没するようになったことから、ただの伝説ではないのではないかという噂が飛び交っていた。

    1部も終わりに差し掛かる38章以降、ウィンターローズの広範囲で、生物性の局地的な地震が相次いで発生するようになった。それに伴い、ウィンターローズ全土、および国境を接するブロッサムヒルリリィウッドベルガモットバレーでの大型害虫の活性が急激に高まる異常事態が発生。

    「本当にナイドホグルは実在するのかもしれない」、スプリングガーデン全土に不安が広まる中、ついに運命の時が訪れてしまった。

    伝説によれば、ナイドホグルが最後に封印されたのは、劇中時間で、物語開始より約1000年前。1000年以上という時間、それは、封印の力が弱まるにも、そしてナイドホグルの傷が完治するにも、十分すぎる時間だった。

    かくして、本編メインストーリー1部47章、ついにフヴァの氷結湖の氷を粉砕して、ナイドホグルが現代に復活してしまった

    それは、ナイドホグル平原をとぐろで覆いつくし、全長の一割を鎌首に当て、頭上何百メートルもの高さから地上を見下ろす、超巨大なムカデの化け物だった。規格外の力と、ろくに攻撃が通らない堅牢さ、そしてあまりの被害の甚大さに、ウィンターローズは滅亡の危機を迎えることとなる。

    ナイドホグル封印戦

    ナイドホグルは古代害虫をはるかに上回る桁違いに巨大である。古代害虫ですら倒した際に出る害虫毒で広範囲が汚染されてしまうのにそれよりでかいナイドホグルをもし倒したとしてもスプリングガーデン中を汚染されかねないため再封印されることとなった。

    しかし再封印しようとした際に上記の通り復活してしまう。ただし元の封印は生きており封印が解けたのではなく再封印のショックで封印を上回る勢いで跳び起きた言った感じらしく、実際眷属こそ暴れまわるのだが当のナイドホグルはなにをするでもなくたまに吠えるぐらいである。(封印の影響で人間でいうならボーっとした状態なのだろう。実際口は半開き状態でそこから下記の通りクジラ艇が侵入している)

    封印が完全に解ける前により確実に再封印するためにナイドホグルの体内クジラ艇で侵入し複数ある「核」にすべてにシャインクリスタルを打ち込み体の内外二重の封印の効力によりナイドホグルは再び氷の湖の底に封印された。

    だが意外な形でこの苦労した封印が解かれることとなる。

    千の足の方舟計画

    簡単に言えば復活した千の羽フラスベルグに対抗するためにミズウォルム浄化個体シロの害虫の浄化能力(詳しくは当虫の記事を参照)によって浄化して益虫に戻した味方にしたナイドホグルをぶつけ隙をついて団長の太陽の剣で倒そうという作戦。千年前の勇者もやった手だがナイドホグルを味方にできれば条件は(花騎士もいるので)千年前よりずっとよい。

    もっとも本当にナイドホグルを浄化できるのかぶっちゃけぶっつけ本番でやってみるしかないが精霊の力でナイドホグルの体内に空間移動するとシロの能力でコアに試してみると効果はあり、眷属の襲撃からシロ守って耐え抜いた結果見事ナイドホグルの浄化に成功し、眷属も大人しくなり「感謝を。我らが主は、この変容を受け入れようとしている。時間はまだ必要だが、その時はいずれ来るだろう。」と精霊経由で感謝を伝えた。

    ちなみに浄化された結果目は青く身体は白くなった。攻撃色じゃなくなったとか脱色されたとか言わない。むしろこれがナイドホグル本来の姿なのだろう。

    その後完全に浄化された状態で花騎士たちとフラスベルグの眷属と害虫軍団(とミズウォルム)による激戦が行われるコダイバナに(おそらく空間移動…まあこんな巨大なのが歩いてこられたら道中迷惑)で出現。

    サントリナ「でっ……かぁぁぁぁぁぁぁぁい!!?」

    ※説明不要なそのでかさに一般の害虫は逃げました

    クジラ艇が体内にいれ団長をフラスベルグの元に送る方舟となったナイドホグルはフラスベルグを目指す。

    フラスベルグも眷属である天雷の使徒に自身天雷を当て大爆発を起こすという切り札を使うもの天雷の使徒をクジラ艇に乗っていた花騎士とナイドホグルの眷属に倒されたことで失敗、ナイドホグルは接近に成功する。

    ナイドホグルがフラスベルグ本体を押さえ花騎士がフラスベルグを守っていた鱗粉(眷属)を倒し団長の太陽の剣でフラスベルグの封印をされた。はずだったのだが、太陽の剣がフラスベルグを包み込むとコダイバナの奥の裂け目から猛烈な闇が噴出してフラスベルグどころかナイドホグルとシロを含んだすべてのミズウォルムを飲み込んで消えてしまった。

    闇の正体は害虫毒をスプリングガーデンにばらまいた張本人「死にゆく世界の支配者」アグレッサの怨念で、三大害虫が消耗したところでナイドホグルたち三体をまとめて抹殺しようとしたのである。

    ナズナに憑依するかたちで現れたフォスの御霊によるとナイドホグルたちは本来守護神蟲と呼ばれるスプリングガーデンを外敵要因から守るための一種のガーディアンでありさらにスプリングガーデンを守護する結界の維持を害虫化しても行っていたのである。もしナイドホグルたちが死ぬようなことになればそれはスプリングガーデンの滅亡につながると言う。アグレッサの怨念はそれが目的である。

    フォスの導きで闇に突入した団長率いる花騎士たちの活躍で守護神蟲は救出されアグレッサの怨念は倒され1000年の戦いに終止符が打たれた(まあ通常の害虫がいなくなるわけではないのだが)。

    ちなみに余談だがミズウォルムは大多数がまだ害虫のままでフラスベルグは完全に害虫だったため救出行動に抵抗、逆に完全に益虫に戻っていたナイドホグルの救出が一番楽であった。

    救助されたナイドホグルはアグレッサに取り込まれていた際の傷を癒すため他の二体と同じく封じられていた場所で大人しく眠りについたのだった。

    まさか展開

    注意:この先、フラワーナイトガールの根本的なネタバレが含まれている可能性があります。

    封印されていた古代の花騎士や世界花ブロッサムヒルが擬人態ブロスが仲間になり実装されるという衝撃展開を乗り越えアグレッサがやってきたという外の世界を目指す騎士団。

    改修したクジラ艇を使いまずはスプリングガーデンを囲む外園に出てみたのだが、これといった危険はないはずの外園に(まあこの知識は1000年前のものなので変わっていてもしょうがないが)ナイドホグルの眷属である害虫とそれと戦うスカラベを操る少女巨大なサソリを操る者という花騎士と異なる力を持った二人の少女。

    その二人を抹殺するために現れたのが、

    「ふう…ようやく、捕まえた…」

    ダウナー系美女となったナイドホグルである。

    シギラリア「は~~~~……世界花様といい、守護神蟲様といい、人型の美女になるのがブームなんですかね………?」

    世界花の時点でも驚いていたのにナイドホグルまで擬人化するというまさかの事態に多くのプレイヤーが驚愕した。

    古代花騎士であるスイカズラの攻撃を受けてもびくともせず(それでもスイカズラを手加減できる相手ではないと判断している)スイカズラからは「殺すのはともかく勝つのは無理」と言われるほど。(いや殺せるんかい)

    守護神蟲の役割である「外からの侵入者の排除」「外に出ようとする脱走者の連れ戻し」に従い圧倒的力を使って団長たち花騎士団と虫使いの少女たちを外園から追い出したナイドホグルであったがこの時ケペラをスプリングガーデンの中に入れると言うミスをしてしまい、眷属に追撃・排除を命じた。

    だがこの眷属は一度ケペラを襲撃するも花騎士に撃退され第二の世界花ウィンに手を出さないように厳命されることになる。

    ナイドホグルの封印は世界花ウィンターローズの力を使っていたためウィンは自分が長年迷惑かけてきたからと頭が上がらない模様。

    害虫毒への対策の調査、アグレッサのような存在が他にいるのか、ケペラの故郷の問題など様々な理由から外の調査を行いたい騎士団と結局のところスプリングガーデンのみんなを危険な目に合わせたくないナイドホグルとが激突。(いわばナイドホグル版外の世界に出れるだけの実力があるかどうか試す試練である)

    騎士団は勝つには勝ったが古代花騎士に加えカトレア、ネムノキなどもてる最大戦力を投入したものの全員が満身創痍といった感じでの辛勝であった。それでもナイドホグルは外の世界でもやってけると判断し騎士団がスプリングガーデンの外に出ることを許可した。

    団長にこれからどうするのか問われると、いままで通り外園で戦い続けると回答。

    するとブロスと団長から「一緒に行こうと」と誘われ、ウィンからは「意地をはる必要はないのでは?」と言われる。しかし害虫となり千年もの間守るべきスプリングガーデンの脅威となってしまっていた事実からその提案を素直に受け取ることができず「考えさせて」と言ってナイドホグルは姿を消した。

    外園での決戦から数日後。巡回中の騎士団(シギラリア等は先日のナイドホグルの戦いダメージが残っていたが)はナイドホグルを見つける。

    このスプリングガーデンを眺めていた彼女はこの世界とここで生きている皆が好きなことをはっきりと自覚し、団長に仲間に入れてくれるのかを問う。

    もちろん団長と花騎士は笑顔でそれを受け入れるのだった。

    とうとう世界花どころか外園騎士とはいえかつての大ボスであったナイドホグルまで仲間になり、「団長様の騎士団どこまで強くなるんですかね……?」とプレイヤーの心情を代弁するようなことを言うスコップちゃんの言葉に「ふきっと『どこまででも』ですよ!それは、強いとか、すごいとか、そういうことだけじゃなくて」と笑顔で返すナズナであった。(ナズナの言いたいことはそういうことではないのだが実際まだ世界花4柱と守護神蟲2体控えてるのでまだまだ強くなるのは確かである)

    「……そっか。うん……団長がそう言うのなら……わかった。外園騎士ナイドホグル。この世界のために……皆と一緒に、戦う。……よろしく、ね?」

    データ

    ナイドホグル
    種族外園騎士
    図鑑ナンバー997
    属性
    所属ウィンターローズ

    史上初となる害虫由来のプレイアブルキャラクターである。

    しばしばマイドアリと比較されるが、マイドアリはあくまでもオンシジュームに付随する存在であり、単体で害虫化したことがある存在のプレイアブル化は、名実ともにこれが初となる。

    容姿

    大きく二つの形態を持つ。

    通常形態は前述の通りムカデの鎧を纏う寡黙な女の姿である。

    これが元のナイドホグルに近い姿に変化した「害虫態」は、本体の百分の一程度の大きさと、数体節に一対という脚の少なさ以外、浄化作戦以前の本体によく似た姿となる。

    浄化作戦以前の姿で現れた理由は、浄化作戦以降の姿だと、他の守護神蟲(特にフラスベルグ)と色味が被って不快だからなのだと言う。

    性格

    極めて物静かで寡黙な性格で、見た目に反しかなり暗い。

    しかしそれ以上に感情の起伏が激しく、特に「フラスベルグ」という単語を聞くや否や一切周囲を省みず激怒して暴走し始める

    厄介なことに軽く力むだけで半径数キロの気温を急上昇させられる(そしてその作用により、範囲内にある自分以外の有機物を自然発火させられる)という恐ろしい力を持っており、感情の起伏に合わせて局地的な災害を起こすことも可能である。前例のないほどの気性難である。

    性能

    超高火力型のアタッカーで、最大の特徴は害虫態への形態変化である。一度発動すれば高レベル極限指定級のレイドボスでも瞬く間に消し飛ばされる。

    発動にはもちろん条件があり、「自パーティーのメンバー全員が合計10回攻撃される」というもの。これは回避や無効などで不発扱いになってもカウントされる。

    例えば5人パーティーの全体攻撃が来た場合、その攻撃はキャラごとに1回としてカウントされるため、これだけで5回分としてカウントされる。先制攻撃をしてくる敵の場合、こちらのターンが始まる前にカウントが溜まりきる可能性もある。

    弱点は、形態変化したターンには一切攻撃できないこと。そのためそのターンだけ4人分の攻撃になる。

    本件と「千の足の方舟計画」との差異

    本件はしばしば、前述の「千の足の方舟計画」と比較される。また、この「千の足の方舟計画」が、今回のナイドホグルの騎士団加入の妥当性の根拠とする意見も見られる。

    実際、両件ともに「ナイドホグルが花騎士と共闘する」という点で共通しているものの、詳しく両件を比較してみると、実際にはかなりの差異があることがわかる。

    以下に、「千の足の方舟計画」と、今回の「ナイドホグルの騎士団加入」の具体的な違いを述べる。

    ・騎士団におけるナイドホグルの位置付けの違い

    本件を「千の足の方舟計画」と比較した際、真っ先に着目すべき差異である。

    「千の足の方舟計画」では前述の通り、ナイドホグルはあくまでもフラスベルグに肉薄するための移動要塞であり、巨大な乗り物として扱われていた。

    一方、今回の騎士団加入により、ナイドホグルは騎士団のメンバーとして扱われることになる。

    すなわち、「千の足の方舟計画」時にはクジラ艇をナイドホグルに載せる構図だったのが、今後は逆にナイドホグルをクジラ艇に乗せる構図となる。そのため、騎士団から見て、ナイドホグルの戦略的な位置付けが根本的に異なることになる。

    ・ナイドホグルの大きさの違い

    非常にわかりやすく、また戦術的に重要な差異である。

    これまでナイドホグルは推定全長約20000メートルという、極めて巨大な存在であり、「千の足の方舟計画」時には、この巨体がスプリングガーデン軍の盾として活用されていた。これだけの大きさがあれば、いかなる地形、いかなる戦況においても非常に目立ち、敵味方ともにその存在を簡単に認識できる。

    一方、外園騎士ナイドホグルは通常、身長約2メートル、害虫態でも全長約200メートルしかない。そのため、スプリングガーデン軍の盾として運用することはできない。また地形や戦況によっては、敵味方ともにナイドホグルの現在地を正確に把握することが難しくなる可能性がある。

    これにより、ナイドホグルの戦力としての運用方法が根本的に変わることになる。

    ・ナイドホグルと花騎士の共闘期間の違い

    二つの計画を比較する上で重要な差異である。

    「千の足の方舟計画」では、伝説に基づき「フラスベルグとナイドホグルを共倒れさせる」ことが目標に定められていた。このため花騎士とナイドホグルの共闘期間はフラスベルグが倒れるまでとなる。フラスベルグさえ倒してしまえば、ナイドホグルとの共闘関係は解消される。

    しかし今回、世界花が花騎士たちに求めているのは、ナイドホグルとの無期限での共闘である。ナイドホグルを騎士団に加入させたのは、このためである。

    ナイドホグルとの共闘期間に終わりが有るのか、無いのか。戦略的な意味だけでなく、花騎士の士気にも影響し得る重大な差異と言える。

    ・ナイドホグルと花騎士の距離の違い

    以上三点の差異に深く関わる、騎士団在来の花騎士の士気に影響し得る重要な差異である。

    「千の足の方舟計画」では、スプリングガーデン軍は現場での合流となった。そしてあくまで花騎士にとってナイドホグルは利用対象であり、ナイドホグルの眷族が害虫であること、ナイドホグルが元々害虫だったことを割り切る要素となっていた。

    しかし前述の通り、ナイドホグルを騎士団に入れてしまった以上、今後は寝食を共にする一人の団員として扱うことになる。ナイドホグルの眷族が変わらず害虫であること、そしてナイドホグルが元々害虫であり、再び害虫の姿を選択した事実は、外園での最終決戦から変化していない。

    少し前まで害虫であり、今なお害虫の眷族を率い続けているナイドホグルと、騎士団上げて仲良くする方針は、害虫と戦うという花騎士の使命を重んじる多くの花騎士にとって、大きな精神的負担を伴う恐れがある。

    • 害虫を憎む花騎士は本当にいなくなったのか?

    この差異について考える上で、しばしば議題に上がる無視できない課題である。両方の戦いに参加していたミントをはじめ、花騎士の使命に特に忠実な花騎士の中には、その理由として過去に害虫に親しい人間を殺された経験がある例がしばしば見られる。

    メインストーリー中のミントが害虫に対して抱く思いが描写された最後のシーンは、根源の世界花防衛戦の時である。この戦いでは害虫と戦うことに執着し過ぎて暴走気味だったミントとコルチカムカイコウズとの交流により、害虫への憎しみに囚われすぎて周りが見えなくならないよう成長する展開となっている。

    つまりこの物語以降のミントが害虫にいきなり殴りかからなくなっていても、それと害虫への憎しみの有無は無関係ということである。

    このミントの例に基づくならば、害虫への憎しみに身を委せて暴走する花騎士はいなくなったが、彼女たちの害虫への憎しみがなくなった訳ではないということになる。実際、害虫への憎しみを抱く花騎士の中でミントは比較的冷静な部類だが、スターチスバニラなどもっと猛烈な憎しみを抱いていたり、身体が無意識に害虫を憎んでいる花騎士も見られ、中には戦闘中に害虫への恨みで周りが見えなくなる花騎士すらいたのである。彼女たちも今はアンガーマネジメントができるようになったとはいえ、正気を失わせるほどの猛烈な憎しみが消えたとは考えにくい。

    ・敵対する対象の違い

    前述の差異に加え、花騎士とナイドホグル、双方の士気に影響し得る差異である。

    「千の足の方舟計画」が成功した最大の理由は、上述の通りフラスベルグという花騎士とナイドホグルの共通の敵が存在していたからである。そもそも「千の足の方舟計画」自体、ナイドホグルとフラスベルグが敵対関係にあることが解らなければ、まず絶対に立案されなかった作戦である。

    しかし現在、ナイドホグルは外界から入ってきた存在を、そして花騎士は害虫と害虫の根源を、それぞれ外園から先の敵と見なしている。直接両者の共通の敵となる存在は現時点では確認されていない。

    現在、ナイドホグルと花騎士が共通で対抗すべき存在は見つかっていない。そのため、現在世界花と関係なくナイドホグルと花騎士が自発的に共闘しようと考える可能性は低い。たとえナイドホグルが花騎士と仲良くしようと思っても、当分は一方通行になるだろう。

    ・作戦中の眷族害虫の行動範囲の違い

    花騎士の士気だけでなく、騎士団全体の戦術に関わる重要な差異である。

    ナイドホグルの戦力には、眷族として率いている多数の害虫たちが含まれている。「千の足の方舟計画」では、これらの眷族害虫は原則としてナイドホグル体内にのみ配置され、ナイドホグルから離れて他の害虫と交戦することはなかった。眷族害虫が直接戦った相手は天雷の使徒であり、その舞台はナイドホグル体表上に限定されていた。

    一方、外園騎士の体内には眷族は配置できない。よって戦場では必然的に眷族がぞろぞろついて来る構図になる。当然だがこの場合、眷族がナイドホグルから遠く離れた所で敵と交戦することが予想される。

    現在、外界には、少なくともサソリ型は存在することが判明している。そのため、戦闘中には、ナイドホグルの眷族を敵害虫と誤認して攻撃することが予想される。それを防止しようとした場合、いちいち害虫の正体を確認する必要が出てきてしまう。これが繰り返されれば作戦の成功率にも影響を及ぼし、花騎士の士気にも影響する。

    ・各国との調整の違い

    両件の最大の差異と言ってよい、極めて重大な差異である。

    「千の足の方舟計画」の際は、各国首脳部と全ての花騎士の了解の元に作戦が実行された。ナイドホグル浄化作戦の際、ウィンターローズでは決行前にナイドホグル平原からフヴァの氷結湖までの広範囲の立ち入りが制限され、近隣住民は首都東部や近隣諸国へと避難していた。またコダイバナ攻略までの間に、団長が各国を巡り、世界花に挨拶まわりをする一連の儀式をしていた。これは各国が共同で作戦に関わっていることを示しており、その調整などのために何度か首脳級国際会議が開かれていた。さらに劇中ではしばしば作戦の概要などについて花騎士たちに説明している様子が見られ、この場でこの作戦が害虫を運用する作戦であることとその危険性、そしてそれでもやらなければならなかった理由などが説明されていたと見られる描写もある。よってこの作戦では説明を受けた花騎士たちの同意に基づいて各部隊が配置され、そして決行されたことがわかる。

    しかし、今回のナイドホグルの加入は、ナイドホグル再発見の場にいた者たちだけの、しかも多数決合意に基づき決定された。前述の通りその場は世界花によって全て仕切られており、花騎士への説明などは一切なかった。そしてこの時、この巡回部隊にいた者以外の花騎士は、各国首脳部含め誰一人としてナイドホグルの安否を知らない状態だった。つまり、ほとんど誰にも知らされないまま、事実上世界花の意向だけでナイドホグルの進退が決定してしまったのである。その後、外界遠征のための各国との調整が行われたようだが、この中にナイドホグルに関する要件が含まれている描写は一切なかった。本件が明るみに出れば、スプリングガーデンで大きな混乱が発生することは目に見えている。しかし、世界花の性格上いつまでも本件が秘匿されるとも考えにくい。各国や騎士団の花騎士たちに事後報告されたのか、それとも隠蔽されたのか、現在それすら何もわからない状態となっている。

    ナイドホグルは、その存在そのものがスプリングガーデンに大きな影響を与え得る存在であり、仮に運用するならば各国の慎重な調整が必須となる。「千の足の方舟計画」の際は長期間かけて慎重かつ綿密な調整が行われたのに対し、今回は一切の調整がなされないまま、極めて短時間でナイドホグルの騎士団加入が決定してしまった。

    加入したことの問題点

    前述の通り、今回のナイドホグルの騎士団加入には激しい賛否両論があり、その是非が今なお問われ続けている状況である。その理由として、既に述べた通り、フラワーナイトガールという作品の設定上、ナイドホグルのプレイアブル化を手放しで喜ぶことが絶対にできない重大な問題がいくつか存在していることが挙げられる。

    1.性格面の問題

    既に述べた通り、ナイドホグルは非常に感情の起伏が激しく、その度に局地的な災害が発生し得るという危険な側面を併せ持つ。そのため取り扱いが極めて難しく、他の花騎士やケペラでは発生しなかった相性問題が発生している。

    最も厄介なのはやはり「フラスベルグ」という単語に対する過敏性と過剰反応である。ナイドホグルの性質上、この問題は重大な弱点になり得る。花騎士と違い、ナイドホグルが暴走を始めた場合は周囲に甚大な被害をもたらすことになるため、ナイドホグルの怒りが鎮まるのを待つしかない。この弱点が敵に露見すれば、部隊の全滅もあり得る。

    そうである以上、過去にフラスベルグを信仰していたジュズダマとは絶対に合わせてはならない。一言でもジュズダマが口を滑らせるか、あるいは記録や伝聞でジュズダマの過去がナイドホグルに知れれば、ナイドホグルはジュズダマを殺そうとする可能性がある。

    厄介なことに、現在外界遠征部隊にはジュズダマも編成されていることが確認されている。そして外界にはナイドホグルも飛ばされてしまっているため、両者が直接顔を会わせる危険性が高い。

    また将来、万が一フラスベルグも分体を作り出した場合にも備える必要がある。仮にそうなった場合、ナイドホグルとフラスベルグの戦いが再開してしまう可能性がある。これが騎士団内や市街地などで起これば、大惨事は免れられない。

    2.運用面の問題

    既に述べた通り、ナイドホグル自身は既に害虫ではなくなったが、ナイドホグルの眷族はいまだに害虫ばかりである。ナイドホグルを運用する以上、眷族である害虫を運用することも意味するため、害虫を運用する合理的理由付けが必須になる

    その理由は大きく二つ。

    1つ目は前述の「花騎士の使命」である。しつこいようだが花騎士とは「世界花の加護を受け、害虫と戦う」存在と定義されている。よって一般的に害虫は花騎士の討伐対象になり、その害虫と戦わず、むしろ共闘するのであれば、それ相応の理由が必要となり、それに関する調整なども必須になるが、前述の通りナイドホグルには現在そのような理由も調整もない。

    もう1つは敵味方の識別である。害虫が花騎士に混じって戦闘に参加するのであれば、どの害虫が味方なのか、詳しく確認する必要のない識別手段が求められる。混戦中や最前線であれば、作戦遂行のためにもなおさら識別は短時間で終わらせる必要がある。しかし残念ながらナイドホグルの眷族は、ムカデ型とイモムシ型以外、はっきりそれとわかる固有の共通点がないため、花騎士からの誤認攻撃を受ける可能性が高い。

    3.政治的問題

    何度も述べた通り、ナイドホグルの運用は政治的に非常に難しい用件の一つである。特に今回、ナイドホグルの騎士団加入に関して、一切の政治的調整が行われないまま話が進行してしまったため、ナイドホグルの運用に関する混乱を抑える手段が何もない。唯一の方法は「世界花の意向」であることを公表することだが、全ての花騎士が常に世界花を信仰している訳ではないため、この方法でも混乱を抑えることは極めて難しい。

    しつこいようだが、害虫の被害は描写されている以上に深刻である。当然だが、いまだに害虫を憎んでいる人々や花騎士が無視できない割合で存在している。こうした人々が本件を知れば、大きな混乱を招くことになる。そうした混乱を抑えるためにも、ナイドホグルの運用は各国との調整が必須になっていたのだが、現時点で事後報告含めそのような調整が行われた形跡が一切ないため、今後大きな混乱が発生することが懸念される。

    派生種?

    以前から、「ナイドホグル団長」なるオオムカデ型のキャラが、エイプリルフール企画などに登場していた。

    ナイドホグル団長は体長約3メートル、オオムカデとナイドホグルの合の子のような見た目で、三つ目、頭に鉢巻を巻いている(前述の三上山の大百足伝説でも、藤原秀郷は鉢巻をして戦ったという言い伝えがある)。現時点では「害虫」の括りだが特に有害な何かがある訳ではない。性格は気の良い関西弁のおっさん

    正体

    この先、フラワーナイトガールの根本的なネタバレが含まれます。

    ナイドホグルの正体

    アルカ(後の根源の世界花)「─ねえ、□□□□□□□□。あなたの夢は何?」

    □□□□□□□□(後のナイドホグル)「夢…?そんなものはない…私はただ、もう二度と…自分を、仲間を、理不尽に奪われたくない…」

    アルカ「─なんだ、あるじゃない!それがあなたの夢よ。」

    □□□□□□□□「これが、私の夢…?じゃあ…皆と仲良く、平和に暮らしたいって思うのも…」

    アルカ「─それも、あなたの夢ね。それに、私の夢と一緒!」

    □□□□□□□□「私の、夢…アルカの、夢…。叶えたい…」

    アルカ「─私も叶えたい。そのために、この世界を創ったんだもの。─私たちの新しい世界を、守ってくれない?」

    □□□□□□□□「うん…守る。私が、やる…」

    アルカ「─よし!じゃあ、一緒に頑張ろう!─そのために、私が力をあげるね。─そうだ。せっかくだし、名前も変える?これから、新しいあなたになるわけだし。」

    □□□□□□□□「いいけど…私、バカだから…。アルカに、任せる。」

    アルカ「─うーん、そうね…。もっと強くて、格好いい感じの…。─じゃあ、あなたの名前は…。」

    遠い、遠い大昔。アルカが、スプリングガーデンを創った頃。当時アルカと親しくしていた存在がいた。その存在は、アルカの加護を受け、ナイドホグルへと変化した。

    ナイドホグルの正体。それは、単なる害虫や益虫ではなく、それどころかスプリングガーデンで一般的ないかなる生命体とも異なる、世界花と同じ高次の存在である。外園での最終決戦の時、一度だけだがウィンがナイドホグルのことを「神」と呼んでいたのは、このためである。

    ナイドホグルの以前の名前は、現状八文字らしいこと以外一切不明である。しかし、それはスプリングガーデンが創られた遥か大昔に、世界花の加護を受けた代わりに捨てられた名前のため、もうこの名前が出てくることはないと思われる。

    そして、史上初めて世界花の加護を受けたのは、最古の花騎士フォスではなく、根源の世界花の加護を受け守護神蟲となったナイドホグルだったのである。そういう意味では、ナイドホグルはあらゆる花騎士の始祖にも等しい存在と言えるかもしれない。

    ただし、これが他の守護神蟲にも当てはまるかどうかは、現時点では一切不明である。

    外園騎士ナイドホグルの正体

    ナイドホグル「我よ、同一にして異質の我よ。自我はあるか、答えよ。」

    ナイドホグル怪人態(以降、紛らわしいので外園騎士ナイドホグルで統一する)「…私…同一にして、異質の私…。一体、何を…」

    ナイドホグル「我はこれより、外園の仕組みと一体化する。修復と強化、その維持には他に道なし。そちらは、従来の役目を果たせ。個として動き、この世界を守護せよ。」

    外園騎士ナイドホグル「…理解した…了承する…けど…この姿は、何…?これじゃ、まるで…」

    ナイドホグル「…わからぬ。だが、意味のあることなのだろう。それを識るのもまた、そちらの役目。任せたぞ、我よ─ナイドホグルよ。」

    外園騎士ナイドホグル「こっちからも、任せる…ナイドホグル。全ては、この世界のために─アルカの願いのために。」

    根源の世界花の加護を受けたことで、ナイドホグルは世界花同様分体(分身)を産み出せるようになった。この能力で、ナイドホグルは外園に無数の分体を送り込み、本体はウィンターローズに在って、スプリングガーデンの広域を監視できるようにしていた。

    そのナイドホグルの分体で、初めて人間に近い姿を得た者が、後に「外園騎士ナイドホグル」と名乗るようになった。

    分体は世界花の化身同様、その記憶と意識を本体と共有し、独自の自我と意志を持って行動する存在である。そして外園騎士ナイドホグルが若き日のナイドホグルに近い性格であることや、前例のない人型の分体であることから、外園騎士ナイドホグルはナイドホグルの心から産み出された分体の可能性がある。

    ナイドホグルのどこから産み出されたにせよ、先のコダイバナでの決戦で満身創痍となったナイドホグルが、自らはウィンターローズの大地を通じて外園の大地へと還るため、その後を託すために産み出した、いわば後継者として産み出した分体が、この「外園騎士ナイドホグル」だったのである。

    ナイドホグル団長の正体

    ナイドホグルの分体としての特徴「ナイドホグルと記憶と意識を共有し、独自の自我と意志を有する」というものに全て該当し、なおかつナイドホグル本体に類似した姿であることから、ナイドホグル団長の正体はナイドホグルの分体の一体であると推測される。

    それだけでなく、ナイドホグル団長は史上初となる人語を解し人間と直接会話可能な害虫として登場したため、エイプリルフール産のネタキャラとはいえ特別な存在として認知されてきた。

    この事から、ナイドホグル団長は外園騎士ナイドホグルのプロトタイプに該当する可能性がある。

    ナイドホグルの真意

    本項目には、フラワーナイトガールの重大なネタバレが含まれます。

    害虫。それは、フラワーナイトガールにおける敵勢力の総称でもあり、何度も触れたように、花騎士とは不可逆的な敵対関係にある。元々害虫との意志疎通手段が確立されてこなかったこともあるが、これまで害虫側の心情を描写したシーンは極めて少なく、ナイドホグルに関しても、これまでフラスベルグを何よりも憎んでいること以外何もわかっておらず、これがひいては「守護神蟲」という存在の目的などが一切不明とされる理由の一つともなっていた。

    しかし、2023年7月に外園騎士ナイドホグルがプレイアブル化したことで、これまで謎だったナイドホグルの真意や価値観など、様々なことが副次的に判明してきた。賛否両論あるナイドホグルの実装だが、どんな形であれ害虫側の心情がはっきり描写され、ひいては守護神蟲とは何かを知る重要なきっかけとなっていることは特筆すべきであろう。

    ただし、一つだけ注意すべき点として、外園騎士ナイドホグルの実装で判明した「ナイドホグルの真意」は、そのほとんどが外園騎士ナイドホグルの意志であり、ナイドホグル全体としての総意はごくわずかしか判明していないという点である。特にナイドホグル団長について判明していることは少なく、ナイドホグル本体についても、限られた情報しか得られていないことには留意すべきである。

    スプリングガーデンへの思い

    前述の通り、ナイドホグルの正体は世界花と並ぶ高次存在であり、根源の世界花の旧友である。それゆえに、ナイドホグルはスプリングガーデンへの思いが強く、「守護神蟲の役割」に忠実であることからも解るとおり「スプリングガーデンという大地」への忠誠心は極めて強い

    各世界花への思い

    世界花全体に対する思いは、スプリングガーデンに対する思いとほぼ同等と思われる。特定の世界花に対する思いについては、全ての世界花への思いが描写されているわけではないため、以下に特記する。

    根源の世界花への思い

    外園騎士ナイドホグル「…貧弱な力の巡りだ。痩せ衰えたな、アルカ。それほどまでに…この1000年間、我等は暴虐の限りを尽くしたのか…。」

    かつての友であり、スプリングガーデンの創造神たる根源の世界花。根源の世界花との約束の元に世界花の加護を受けたナイドホグルにとって、自分たちがスプリングガーデンの脅威の一つになったことへの負い目があるようで、外園騎士ナイドホグルはしばしば「贖罪したい」と口にしている。

    ウィンへの思い

    ウィンの姿を初めて見た外園騎士ナイドホグルの感想は「小さくてかわいい」だった。また、ナイドホグルの本体がウィンターローズの地下にあることから、特別にウィンを気遣う描写が時折見られる。

    ブロスへの思い

    ブロスへの描写はウィンと比べてかなり少なく、確実にブロスに対する思いが描かれたのは、外園で初めて遭遇した際に困惑していた様子のみである。

    花騎士への思い

    長らくナイドホグルは害虫のため、花騎士に対しては漠然とした敵意しかないものと思われてきたが、「千の足の方舟計画」での眷族の描写や、怪人態である外園騎士ナイドホグルの出現などから、花騎士に対しても特殊な感情を持っている可能性が示唆されていた。この議論は2023年5月の外園騎士ナイドホグル出現以降盛んに議論され、外園の突破方法と並んで、メインストーリー4部の重要なポイントの一つと目されてきた。

    ウェルウィッチア「流れは時代から生まれる。今の時代は、人と花騎士の時代だ。世界花も守護神蟲もそれを認めた。だから、人の姿を真似てボクらの前に現れる。ブロスと同じように…ボクらとコミュニケーションを取るために、ね。」

    マロニエ「…アレと、話し合いの余地があると思うかい?」

    ウェルウィッチア「なければあんな格好しないんじゃないかなァ。ご丁寧に言葉まで揃えてきてたし。まァ…ボク個人としては少々複雑だけどね。」

    ブロス「ウェルウィッチアちゃんの言う通り…ナーちゃんも、皆と仲良くしたいんだと思うの…あんなふうに追い返したのは、自分の使命に一生懸命だっただけで…」

    その議論は、7月に終わりを迎えた。最後の決戦の寸前、ついに外園騎士ナイドホグル本人の口から、その目的が明かされることとなった。

    外園騎士ナイドホグル「交渉…相談。会話。対話。コミュニケーション…」

    シギラリア「それにしては、前に来た時の殺意、すごかったですけどね…」

    スイカズラ「あれは仕事だったからでしょ。優しいとかは別。」

    ナイドホグルの真意は、孤独感。外園騎士ナイドホグルの実装によって、人と触れ合いたがっていたらしいことが判明した。

    外園騎士ナイドホグル「寂しかったんだ、私…。この姿になってから、ずっと…」

    ナイドホグルは、ロータスレイクの遺跡に描かれた壁画の時代、すなわち、1000年以上前にアグレッサが攻めてくる前の、まだ花騎士と守護神蟲が仲良くしていた時代の関係に戻りたがっていたのである。外園騎士ナイドホグルのもう一つの役目は、花騎士たちと仲直りし、もう一度関係をやり直すことだったと考えてよい。

    ・いつ頃から考え初めていたのか?

    ウェルウィッチアの説が正しいとすれば、ナイドホグルが初めて人間の言葉を使える分体を生み出した時から、人間との仲直りについて考えていた可能性がある。仮にそうだとすれば、前述の通りナイドホグル団長が現れた頃には、既に考えていた可能性が高い。

    他の高次存在への思い

    基本的に、世界花以外の他の高次存在に対しては、ほとんど信用していない。

    覚醒竜センティへの思い

    センティのことは「先帝」と呼び、「考えの底が知れない」としてあまり信用していない。しかし、花騎士のことを「推している」とも評している。

    プチセンティへの思い

    「丸っこい連中」と呼び、よくわからない存在として扱い、これも信用している様子は見られない。

    ミズウォルム、ミズウォルム・シロへの思い

    全部ひっくるめて「頭がよく、不気味で、油断ならない」と評し、基本的に全く信用していないが、「千の足の方舟計画」の時の恩義は感じているようで、煽られたとはいえ謝辞を述べている様子が見られた。

    フラスベルグへの思い

    何度も述べているように、フラスベルグのことは極端に憎んでいる。外園騎士ナイドホグルが、「千の足の方舟計画」よりも前の姿で現れた理由も、前述の通り「フラスベルグと色味が被って不快だから」というのが理由であり、エイプリルフール由来であるナイドホグル団長にすら、フラスベルグへの潜在的な怒りや恨みが透けて見える描写が見られた。

    この感情は、「守護神蟲の役割」と並んで最優先される感情のようで、花騎士との仲直りよりも優先されている可能性が高い。

    ナイドホグル実装以降時折話題になる、「もしフラスベルグも怪人態を得て実装されたらどうなるのか」については、よくジュズダマの暴走の可能性が囁かれるが、実際にはむしろナイドホグルの方こそ暴走の危険性が高いということは、重ね重ね強調したい。SNS上では時折、外園騎士ナイドホグルのこの描写にギャップ萌えのようなものを覚えているとおぼしき投稿が見られるが、スプリングガーデンの住民からしたらたまったものではない。

    これだけの存在であるナイドホグルだが、様々なことが明らかになるにつれ、スプリングガーデンの成り立ちやナイドホグル自身のことについて、大きな謎も明らかになった。

    ナイドホグルの起源

    ミズウォルム・シロが「アルカの願いから産み出された」とした守護神蟲だったが、ナイドホグルはアルカの加護で今の姿になったため、元々はまた別の存在だったと考えられる。

    根源の世界花アルカにも言えることだが、ナイドホグルがいつどこでどのように生まれ、いつどのようにアルカと知り合ったのかは、今なお明らかになっていない。

    ナイドホグルの出自には、ナイドホグルのかつての名前も関係している可能性があるが、今のところ手がかりは何もない。

    他の守護神蟲たちの起源

    ナイドホグルがスプリングガーデン外に由来し、根源の世界花の親友であったのならば、他の守護神蟲もスプリングガーデン外に由来する可能性がある。しかし、現時点ではミズウォルムとフラスベルグの起源や守護神蟲になった経緯などは一切不明となっている。

    ナイドホグルとフラスベルグの因縁

    ナイドホグルとフラスベルグは、少なくとも1000年前には互いに憎み合い、敵対していた。フォスはこの時の戦いについて「アグレッサに仕組まれたもの」と推測していたが、後の外園騎士ナイドホグルとミズウォルムの会話から推測すると、アグレッサが現れるよりも前から敵対していた可能性がある。

    ではそもそも、ナイドホグルとフラスベルグは、いつ頃から、何をきっかけに、そして何のために憎み合っているのだろうか。その真相については、今なお明かされておらず、少なくとも花騎士側にその理由や経緯を知る者は、古今東西誰一人として存在しない(フォスが知らないならネムノキやジュズダマも知る術は持っていないだろう)。

    世界花が何か知っている可能性がある他、いずれナイドホグル自身がこれについて語る可能性もあるが、今のところ詳細は不明となっている。

    守護神蟲の封印が解けた理由

    メインストーリー中、初めて守護神蟲の封印が解けた時、前述の通り封印の劣化と、守護神蟲自身の力により、自力で封印を破って現れたものと推測されてきた。

    しかし、ほぼ同時期に一斉に封印が解けたことや、不完全復活だったナイドホグル以外は復活と同時にスプリングガーデンの滅亡を目的に行動を開始したこと、コダイバナから一番遠いナイドホグルだけ封印が不完全にしか解けなかったことなど、偶然の一致とみなす上でどうしても不自然な点が見られる。

    そのため、実は何者かが意図的に守護神蟲たちの封印を解いていた可能性がある。

    当然これに関してはいくつか疑問点が上がる。

    まず、仮にナイドホグルが完全復活していたら、ナイドホグルは何をするつもりだったのか。次に、本当に何者かが意図的に封印を解いたのならば、それは何者の仕業だったのか。そして、そもそもなぜほぼ同時に封印が解けたのか。これらについては、今もはっきりしたことは不明である。

    編集者:イノヨコウ
    編集内容:封印戦とか千の方舟作戦とか作中の描写と異なる・存在しない記述が多数あったのでそれらをできるだけ削除・修正。あと無駄に長くなってるので一部を簡略化。データのところにマイドアリが益虫で確定という情報は見つからなかったので削除