演:浜辺美波
概要
『ゴジラ-1.0』のヒロイン。彼女もまた東京大空襲で被災しており、失意の中で偶然にも物語の主人公である敷島浩一と出会う。
以下、本作のネタバレです。未見の方は注意!
被災時に近くにいた女性から死の間際に赤ん坊の「明子」を託されており、一人でその子を育てようとしたが天涯孤独の身でお金も持っておらず仕方なく闇市で食料品を盗んでいたところ、偶然浩一と出会った。行く宛てがなかったため彼の家に住み着くようになり、当初こそ浩一は経済的な都合(本人も家族や実家を失っているので女子供を救う前に自分が餓死する可能性もある)から彼女と住むことを拒んだものの、「生きる意味」を見失っていた彼を励まし、次第に精神的な支柱となっていった。
その後、家計を支えてくれた浩一への恩返しとして銀座のデパートに就職。3人で幸せに暮らしていた…。
しかし、勤務先の銀座に突如ゴジラが襲来。出勤中の彼女を乗せた電車が襲撃され絶体絶命の状況に陥るものの、真下が池だったため落下して間一髪のところで脱出に成功する。
その後、茫然自失の状態でずぶ濡れのま逃げ惑う群衆の中を彷徨っていた(この時真後ろにはゴジラが迫っている危険な状況であった)所を助けに来た浩一に発見され共に避難していたが、直後にゴジラの放射熱線による爆風から咄嗟に身を挺して浩一を建物の隙間に押し込んで助ける。
しかし、それと引き換えに自身は爆風に巻き込まれ消し飛ばされてしまったのだった。
被災地一帯の放射線濃度が高いことから早急の救助と捜索ができず、多くの死者や行方不明者が出たことから彼女の生存は絶望的と思われ、(その後、机に遺影が置いてあった)死亡という扱いとなった。
※この先、更なるネタバレ
浩一らがゴジラを倒した直後の電報にて、実は彼女が辛うじて生存していることが分かった。右腕の骨折、左腕の裂傷、頭部・右目付近の負傷…そして、本人や浩一は気づかなかったが当初なんともなかった首筋には黒い影のような不気味な痣(ゴジラの背びれの様な形)が浮かび始めていたが、本人は至って元気であり、浩一・明子とともに再会を喜んでいた。
果たして首筋の痕跡は彼女の生還やゴジラと何か関係があるのか、そして今後の彼女への悪影響は無いのか…。
また典子本人であるのか、ゴジラの細胞と典子の遺体と融合した典子の記憶を有した別の生命体であるのか…それは誰にも解らない。