愛称の由来は秋田駅鹿角市と岩手県八幡平市に跨がる中岳から秋田県大館市や北秋田市を経て能代市へ向かって流れる米代川。ちなみに米代川は河口付近では「能代川」とも呼ばれ、大日本帝国海軍の軽巡洋艦の「能代」は米代川の別名である能代川から名付けられている。
国鉄時代からJR時代に掛けて花輪線を走る優等列車に用いられた。
概要
1962年2月、盛岡駅~秋田駅間を花輪線・奥羽本線経由で運行する準急列車として運行開始。
1963年10月、1往復増発し2往復となる。
1965年10月、1往復が仙台駅発着となる。
1966年4月、急行に昇格。同年10月、「よねしろ」の仙台駅発着便が上野駅~弘前駅・鳴子駅・宮古駅間の気動車急行「第1(上りは第2)みちのく」の弘前編成となり廃止。
1968年10月、盛岡駅発着の便が「はちまんたい」に改称されて一旦消滅。
1970年10月、急行「みちのく」が急行「そうま」「さんりく」「よねしろ」に三分割された時に愛称が復活。運行区間は仙台駅~花巻駅~秋田駅間となる。
1972年10月、盛岡駅発着の「はちまんたい」と急行「さんりく」の宮古駅~花巻駅~秋田駅間(釜石線・山田線・花輪線経由)を「よねしろ」に統合、運行区間を宮古駅・盛岡駅~秋田駅間となる。
1985年3月、快速「八幡平」に格下げされ、再び消滅。
1986年11月、「よねしろ」の愛称が再度復活。運行区間は秋田駅~大館駅~陸中花輪駅(現・鹿角花輪駅)に変更された。秋田駅~大館駅間で急行運転を行い、大館駅~陸中花輪駅間は普通列車(各駅停車)として運行。
定期券でも乗車することができたため、通勤優等列車の役割も果たしていた。JR化後に使用車両である気動車・キハ58系の座席をリクライニングシートに交換するなど車両のリニューアルも行われたが、1993年12月に701系電車による快速「しらかみ」(後の「しらゆき」)が運行を開始すると、速さや停車駅数で逆転現象が発生した。
2002年12月ダイヤ改正で廃止。その後は運行系統そのままで愛称なしの快速列車に格下げされたが、その快速列車も2008年3月、奥羽本線と花輪線に運行系統が分割され消滅した。