概要
自家用自動車とは、旅客や貨物を運送して料金を受け取り、商業的な行為をする運輸営業用(緑ナンバー、営業ナンバー)自動車に対して、それ以外の一般的な用途に使われる自動車をすべてこう呼ぶ。
用途
自宅で個人が所有する乗用車はもとより、会社などが社員の送迎や商品の集配に用いるもの、官公庁の公用車、会社の営業車・社用車(商業的な運送でなく、企業のルートセールスや内部での業務用が多い)なども自家用車として扱われる。これらの自動車は有償での運送が禁止されているので、運送自体は商業的なものでなく、そのため乗用・貨物問わず第一種運転免許で運転出来る。しかし、緊急自動車に該当する車種(官公署の公用車(消防・救急・警察など)の一部、消防車、救急車、パトロールカーなど)では緊急用務の際に運転する場合、一定の条件を満たす必要がある。
なお、会社や学校の送迎、ホテルや病院、娯楽施設専用の客の送迎などに供される自家用バスの場合でも大型第二種免許が必要、と一部誤解されている向きもあるが、これらの場合は多数の人員を運ぶ意味では乗合バスや貸切バスとその輸送形態はよく似ているが、運送行為自体は商業的なものではなく、また不特定多数の旅客を対象とはしておらず、大型第一種免許で構わない。
しかし、自家用バスの場合は、一部過疎地で運行されている自治体による路線代替バスを除き、有償運送はもちろん、観光案内を兼ねた輸送や車内の音響設備にてカラオケや映画・レコード音楽などを流す事も禁じられている(車内音響設備でもテレビ放送やラジオ放送、また同乗者が個人的に持ち込む携帯用音響機器はよい)。
ナンバープレートによる区別
四輪自家用車のナンバープレートは、軽自動車が原則黄色、それ以外は原則白となる。
事業用車は原則緑一色で、東京五輪を記念した特別ナンバープレートでも外縁が緑色となっている。
なお自衛隊や在外公館の保有する車両は道路運送車両法が適用されないこともあり、ナンバープレートが独自で一般のものとは異なる。
関連作品
『頭文字D』...主人公の駆るAE86型スプリンタートレノの車体に、「藤原とうふ店(自家用)」という文字が施されている。