新井正幸
あらいまさゆき
概要
『デスノート Light Up the New World』に登場する探偵「竜崎」。
10年前のキラ事件で死亡した初代「竜崎」ことエル・ローライトの遺伝子を元に体外受精で作られたLの「息子」の1人。
先代L同様にボサボサ髪だが、ヒゲを生やしており、黒っぽいローブのような服を愛用している。また、バイクを運転することも多いなど先代よりワイルドである。デスノート対策として、Lから託されたひょっとこのお面を愛用する。
敬語を使っていたLと異なり言葉遣いは非常に荒くぶっきらぼうな性格であるが、正義感が強く、根はとても純粋である。キーボードを打つときは常に人差し指以外を完全に曲げて打つ派。
実は死神アーマのデスノートを保有しており、アーマに憑かれている。
Lから「たとえ正義の為、自己犠牲の為であっても、誤った力であるデスノートに頼るな」という約束を託された為、絶対にデスノートを使うことはなく保管し、
- あらかじめデスノートの紙片を家の照明スイッチに貼っておく
- 外出する際には、必ずデスノートの所有権を放棄することでデスノートを持っているという記憶を消す
- 帰宅時にはデスノートの紙片に触れるので、そこで記憶を取り戻し、紙片を剝がして持ったままデスノートの保管場所に向かい、直に触れて所有権を復活させる
というルーティーンを組んで、自分自身すら騙すことで秘密を守っていた。
アーマのことは三島に「我が親愛なる友」と嘯いていた。
Lの最後の忘れ形見であるニアとは旧知の仲であり、同じ探偵として協力し合っているが、互いに気の置けない仲(誉め言葉)なのか交わす言葉は皮肉に満ちている。
劇中での動向
新捜査本部に派遣されたのち、映画冒頭でデスノート回収を目論む人物に殺された青井さくらのノートを押収し、死神界の巻き起こしたデスノート争奪戦を知ることとなる。
当初はかつてのL同様につかみどころのない態度を取っていたが、さくらを殺害した犯人に松田を殺されたことで激しい怒りを覚え、デスノートの完全封印に協力し自らのデスノートを交渉の種として持ち出す。
さくらと松田を殺した真犯人_サイバーテロリストの紫苑優輝が弥海砂に教えられた「約束の地」に向かっていることを知ると、自身もその場に向かう。紫苑に本名をノートに書かれたが、竜崎=新井は既に『新生キラ』によりデスノートに名前が書かれていた為それ以上寿命を縮めることは叶わず、これが切っ掛けで1年前から犯罪者や戦争を起こす政治家・軍人を殺し続けていた『新生キラ』の正体を暴くに至る。
しかし、後を付けていた機動隊から「デスノートの所有者は善悪を問わずその場で全員殺して警察がデスノートを封印する」という指針変更を受けて命を狙われる運びとなり、『新生キラ』と共にノートを持って逃げるも、そこで新生キラを憎むある人物が拳銃を乱射したことにより絶体絶命の危機に陥る。
だが、アーマ(その人物は竜崎のノートに触れていないので見ることが出来なかった)によってその人物はノートに名を書かれ、死亡。「愛する人間のを延命のためにノートを使ったら死ぬ」という掟が発動してアーマは「私は貴方の最高の友でしょう」と言い残して消滅し、竜崎は初めて友の死で慟哭した。
ノートで記された死亡日となった2016年12月25日、竜崎は、拘留された新生キラの独房に面会に来る。封印される予定のデスノートが暴漢により奪われたという事実を継げるために。竜崎は改心した新生キラとの司法取引を行い、自分の次の「三代目」竜崎として新生キラを出所させる。
全てを終えた午後1時、竜崎…いや、新井正幸は独房の中で息を引き取るのだった。