概要
演:菅田将暉
『デスノート Light Up New World』に登場するサイバーテロリスト。
前日譚『NEW GENELATION』「紫苑編/狂信」では主人公を務める。
前髪を花形満よろしく左に撫でつけた男で、服装は常に原作のニアのように真っ白い上下で身を固めている。
家族が死ぬ悪夢を幼いころから見続けてきたことが原因で精神に異常をきたし、現実逃避とストレス解消の為に始めた純白の折り紙での紙細工を好んで行い、机上は紙細工で溢れている。
幼い頃に家族を皆殺しにした強盗をキラに「裁かれて」以降、キラの狂信者となり、少しでもキラに近づくためにハッカーとなって悪人の情報を集めていた。
そんな矢先に死神界がデスノート争奪戦を思いついた為「6人のキラ」の1人として選ばれ、『新生キラ』が治安維持をお題目に膨大な虐殺を行う傍ら、人知れず裁きを行っていった。
保有するデスノートはかつてリュークが使っていたノート。一般的に我々が「デスノート」と聞かれて真っ先に思いつくあの「DEATH NOTE」の金釘文字が表紙に書かれたノートである。
同書は『L Change The World』でLが焼却したはずだが、なんで現存しているのかは不明(まぁ、どうせリュークがこっそりすり替えてダミーの方をLが焼いたんだろうけど)。
悪人に対する容赦は歴代のキラの中でも特に冷酷無慈悲であり、原作の魅上照ですら抹殺を躊躇っていた「改心した元犯罪者」も、「自分の罪を忘れたから」と吐き捨てて殺害している。
無論、月同様に保身や目的遂行の為であれば、一度敵と見なした相手は善悪の区別を問わず徹底的に殺害する利己的な性格。
また、デスノートの存在を把握している相手を殺害する際には、名前と死の直前の行動を書いたノートの切れ端を当人に直接見せつけて絶望を与えるという悪趣味な一面も持ち併せている。
一方で、自分と同じように強盗によって家族を皆殺しにされ、月に救われてキラになった弥海砂に対しては、利用するつもりではあったが、自身と似た境遇から『自分と彼女にとってキラは夜神月だ』と語るほどに仲間意識を持っていた様子。
劇中での動向
他のデスノート所有者から自身が標的にされるのを恐れ、アレクセイ・イヴァノフ(安楽死専門医)、ロジャー・アーヴィング(商売敵を殺していた投資家)を殺害してノートを奪った後、映画冒頭で青井さくら(無差別殺人を繰り返した女性)を殺害するも、彼女のノートだけは先に日本捜査本部に回収されてしまい失敗。
その後、御厨賢一(キラ反対派でキラ信者の抹殺を目論む最高裁判事)をノートで操って警視庁エントランスで自殺させ、最初から自分が所有するリュークのノートを含めて合計4冊のノートを入手する。
さくらのものを含め残る2冊のデスノートが捜査本部に隠されていることを突き止めると、10年前のキラ事件における第2キラであった弥海砂を「夜神月が生きている」と唆し、デスノート争奪戦に協力させた。
日本捜査本部を欺くために、10年前のキラ事件から生き延びた松田を操って拳銃自殺させ、更に死神の目を得た海砂を用いてノート奪取に成功する。
月が既に死んでいることを知った海砂(かつてのL同様に予め自らの名前と死期を書いてデスノートで寿命をそれ以上縮められないようにしてから、捜査本部相手に突撃した)からは「真のキラとなって月の後を継げ」と託され、その言葉通りに『新生キラ』と二代目竜崎を「約束の地」へ誘き寄せて死神の目を用いて殺そうとするも、ある理由で失敗。折悪くデスノート所有者全員を殺そうとしていた機動隊の襲撃を受け、こんなこともあろうかとあらかじめ「即死」と大量に書き連ねていたデスノートの切れ端を取り出し、リュークに機動隊のヘルメットを外させて片っ端から彼らの名前を書き連ねて殺し、逃走を試みるも、
という竜崎の台詞通りに多勢に無勢でジリ貧となり、背中を撃たれて致命傷を負う。
自身の敗北を悟り、竜崎らに6冊全てのノートを渡して殿を務め、最期まで切れ端で機動隊員を殺し続けて時間を稼いだが、力及ばず一斉掃射を受け、蜂の巣になり息絶えた。