「100年後の荒野で笑うのは儂である必要はない
呪いが人として立っていればそれでいい」
※この項目は単行本14巻までのネタバレ情報を含む場合があります。 |
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プロフィール
概要
『呪術廻戦』の登場キャラクター。人が大地を畏怖する感情から生まれた特級呪霊。
単眼で頭部が火山のようになっており、歯はお歯黒のように黒い。精神が昂った際には「ポッポー」という音ともに頭部から蒸気が吹き出す。
一人称は「儂(わし)」で、人語を話し理解する。趣味で呪物をコレクションしている。
また、自分自身の力量にプライドを持っており、五条悟に「弱い」と煽られた際は側頭部の耳栓のようなものを吹き飛ばすほどの激昂ぶりを見せた。
「嘘偽りのない負の感情から生まれた呪いこそ真に純粋な本物の“人間”であり、偽物は消えて然るべき」との信条を掲げ、人間を駆逐し呪霊が君臨する世界の創造を目論んでおり、目的達成のため偽夏油に助言を求めた。
志を同じくする花御や陀艮、真人の特級呪霊達と行動を共にしており、その高い成長性を見込んで真人を自分達の頭に据えている。
ただ真人は奔放な性格のため、実質的な呪霊達のまとめ役は彼が担っている。
術式
火山・火炎やマグマを操る術式(仮称)
基本的な攻撃としては、壁や地面を火口に変化させ噴火で攻撃する他、拳から火炎や熱線を放出したり、さらに火山弾を生み出して相手に叩きつける事ができる。大規模な模範囲攻撃も可能であり、津波のように発生させたマグマを操って攻撃したり、溶岩で超巨大な腕を形成すると言った芸当も披露している。
どの攻撃も1級呪術師レベルを一撃で戦闘不能にできるほどの威力を誇る。特に噴火の攻撃に至っては、火口出現から発射までのタイムラグもほとんどない上、地雷のように置き技として使えるため非常に厄介な技である。
ちなみに、呪術戦の極致である領域展開と極ノ番(詳細は後述)を両方披露したキャラクターは2名のみで、漏瑚はそのうちの1人である(もう1人は偽夏油)。
技
- 火礫蟲(かれきちゅう)
小型の羽のついた呪霊を生み出し相手に放つ。
触れると大音量の奇声を発し、相手が怯んだところで大爆発を起こす。
アニメ版で戦闘がより詳細に描かれた際には、漏瑚本体を持ち上げて空中戦を可能にする応用も見られた。
- 極ノ番・隕(ごくのばん・いん)
巨大な火山弾を隕石のように降らせて相手に叩きつける。ビル数棟をまとめて吹き飛ばす程の威力であり、当たりさえすれば宿儺でも無事ではいられないと認める程。五条との初戦でも領域内でトラック並みのサイズのものを使用していたが、これをさらに巨大化・大規模攻撃に特化させたものだと言える。
領域展開
蓋棺鉄囲山 (がいかんてっちせん)
火山の内部のような生得領域を展開する。
特性として領域内が非常に高温であり、並の術師であれば領域内に入った時点で即焼き切れてしまう。
作者曰く、この超高音は「術式とは別に漏瑚が激強なのでデバフ効果でそうなっている」とのことで、術式による攻撃では無いため簡易領域等でも防ぐ事はできない。
高火力な漏瑚の術式攻撃全てが必中となる。当然、極ノ番・隕を使用することも可能。
必中必殺の強力な領域だが、五条悟の無量空処で領域を塗り替えられてしまい活躍できなかった。
実力
渋谷事変のネタバレ注意!!!!
作中では現代最強を相手にイキリ散らした挙句一方的に蹂躙され、それ以降はその名前に恐れおののくようになり、渋谷事変においては呪いの王に自分にかなり有利な勝負を持ちかけられた上で徹底的に力の差を見せつけられるなど、作中トップの実力者達のやられ役という不憫な所が目立つキャラクターである。
しかし、これは彼らのような"絶対的強者と戦った結果であって、偽夏油曰く「漏瑚の実力は甘く見積もって宿儺の指8、9本分程度」とされており、まずそもそも宿儺の指1本分の強さというのが、未完成とは言え領域展開を使わねばならないレベルであり、実際の実力は描写から受ける印象よりも遥かに高く、彼を一方的にボコボコにした一人からは「誇れ、お前は強い」と認められている。
実際に、渋谷事変では疲弊しているとはいえ1級呪術師2人+2級レベル術師の計3人を相手に歯牙にもかけない活躍を見せている。さらにファンブックにて、偽夏油が呪霊操術の支配下に置くべく戦闘不能にする場合、真人と並びタイマンなら可能ではあるがかなりしんどいと明言されているなど、やはり特級呪霊の中でも破格の実力を持つ(だからこそ彼は漏瑚と真人を呪術師側に削らせようと目論んでいた)。
また、作者からは「五条悟ほどではないにせよ漏瑚も"こいつ1人で良いじゃん"というスケールを持ったキャラクター」「漏瑚vs最強のマッチメイクは、漏瑚の相手をできるのが五条くらいしかおらず、同時に五条の相手をできるのも漏瑚しかいなかったためそうなった」と評されている。
「儂の相手 こんなんばっか…」
余談
その容姿からファンからは富士山or頭富士山の愛称で呼ばれる(作中でも呼ばれている)。一部のファンからは「小籠包」と呼ばれる始末。(宿儺役の諏訪部順一氏もX公式アカウントで小籠包の写真を添えて「頭が高いな」と投稿していた。)
人間を殺す事を何とも思っていない冷酷非道の悪役のはずだが、どこか愛嬌と哀愁のある立ち振る舞いや、初対戦時に侮ってかかった五条悟に大敗して以降、五条に対し怯えを見せる様子なども相まって、マスコット的な立ち位置を得ており、グッズやLINEスタンプでも作品のマスコットキャラとして登用されることが多い。
担当声優は芥見下々先生の要望によって決まった他、悠仁の祖父の声も兼任している。
アニメ7話でのCパートにあたる『じゅじゅさんぽ』では、本編内で五条に千切られたことによる生首状態で夏油と真人と花御にサッカーボール代わりにさせられる目に遭っている。Twitter上ではリアル『サッカーしようぜ!お前ボールな!』ということで盛り上がり、結果、『お前ボール』がトレンド入りした。ちなみにアニメでの彼の最期の際に流れた今までの回想で、このサッカーボールのシーンもちゃんと映っていたため、一応正史扱いの模様。