データ
- 身長:58m
- 体重:4万8千t
- 別名:二面鬼
- 出身地:宿那山
- CV:遠藤守哉
第16話「よみがえる鬼神」に登場。
概要
その昔、宿那山で大暴れをしていた妖怪で、宿那([[両面宿儺])の名通り頭部の表と裏に一つ目の顔があるのが特徴。
かつて、剣豪・錦田小十郎景竜によって退治され、体をバラバラにされて宿那山に封じられていたが、山中の祠に奉られていた景竜の刀を3人組の古美術品泥棒が盗み出したことで封印が解かれ、この世に蘇ってしまった。
]武器は口からの熱線、突風と煙(先述の通り前後に顔があるので死角が少ない)。山に隠していた巨大な剣を振るい戦う。
ティガ以前のオニバンバやオニオン等の「鬼っぽい怪獣」とは異なり、「正真正銘妖怪としての鬼」で、デザインも上記の昭和シリーズとは異なり恐怖感を強調する妖怪として生々しく筋肉質なデザインである。
一度はティガのティガスライサーによって首を刎ねられ胴体を失うが、頭だけでも生きておりティガに噛み付いて抵抗。最期は景竜の霊が投げた神封じの刀を額に受け、再び封印された。
その他の錦田小十郎景竜によって退治された妖魔
白狐の森の主と呼ばれた“鬼”
小説『ウルトラマンンティガ 白狐の森』に登場する邪悪な妖魔。
“白狐の森”と呼ばれる森に住んで森の主として君臨しているが、元々は森の住人ではなく、本来の主人である白狐が娘を魔頭鬼十郎に殺され無気力となっていたことを良い事に新たな森の主として居座っているに過ぎず、白髪の美少年に化身して森に迷い込んできた数多くの人間たちを食い殺していたが、宿那鬼を退治した後に森に立ち寄った錦田小十郎景竜と対決。
景竜に深手を負わせつつも自身も深手を負った為、再起を掛けて必ず影竜に復讐するとの捨てゼリフと共に地中へと逃れて永い眠りに就いていた。
そして現代において何も知らずに浮気相手の女と共に自身の妻を殺した男が、鬼の眠る場所へと死体を埋めた際、“丑の刻に恨みを抱いた人間の死体を物の怪が眠りに就く場所に埋めると、その死体を依代にして復活する”という妖術の条件と偶々一致した事で、妻の死体を依代にして現代へと復活を遂げてしまった。
景竜曰く宿那鬼が典型的な脳筋キャラであったのに対し、此方は知略を用いる狡賢い性格の持ち主で、鋭い爪を伸ばして相手を切り裂く攻撃や怪力から繰り出される剛腕のほか、眠りに就いていた長い年月の間に地中で暮らし、そのまま地上に出て成虫になること無く死んでいった蝉の幼虫たちの怨念を集めて取り込むことで新たな妖術を身に付けてパワーアップを果たしており、蟲たちの怨念から作り出した蟲を人間に憑依させ自在に操る事ができる。
また、この虫に憑依されたものは新たに蟲を生成し、それを別の人間に憑依させてねずみ算式に仲間を増やして行く厄介な性質を持っており、その目的は住み家から離れる事無く村人たちを操って誰にも悟られる事無く餌となる人間たちを効率よく確保することである。
鬼の復活を察知し、再び現世へと舞い戻って来た景竜や事件にたまたま居合わせたマドカ・ダイゴやヤナセ・レナと対峙し猛威を奮うが、影竜や事件に巻き込まれた少女を護るために自身に立ち向かってきた白狐に手傷を負わされた事に激昂し、本性を現して以前より強大になった妖力を用いて森と一体化。
ティガや白狐の両名を追い詰めたが、最後は影竜が生前に白狐に託した退魔の簪を耳の後ろに突き立てられ大幅に弱体化した所へ『ゼペリオン光線』を受け、今度こそ完全に滅び去り、光となって消滅した。
余談
英語版では「サクナ鬼」と呼ばれている。
ウルトラシリーズでも珍しい本物の鬼であることや、首だけになってもティガに噛み付き苦しめたという敵としてのインパクトを残したためかティガの怪獣の中ではそれなりに知名度がある方で、平成以降の妖怪系怪獣ではガンQと共に代表的な怪獣の扱いをされることが多い。鬼に関するジャンプ漫画作品がヒットした事もあり、平成怪獣内でも何かとファンに再登場が希望されている1体でもある。
(特に後者作品に関しては同じく両面宿儺をモチーフにしており、担当声優もシリーズ内で大ボスキャラを演じてるせいもあってか話題にも出やすい)
実はウルトラシリーズ最後のマミった怪獣でもある。これ以降酒鬼薔薇聖斗による神戸連続児童殺傷事件の発生により切断描写への規制が強くなり、切断技で首を落とされる事はなくなった。
当初は怪物ランドの3人(郷田ほづみ、平光琢也、赤星昇一郎)が出演する予定だったが、赤星はスケジュールの都合から出演が見送られ、後に本編第27話に登場したオビコ役で出演する事になった。
初稿では2つ目だったが、一つ目にして後頭部にもう一つ顔を付けることとなった。デザイン画では下半身がモンペのようだったが、造形段階で毛を纏わせることで違和感がないようにした。
ちなみに本編ではTake_Me_Higherのイントロ部分がBGMとして使用されている。