概要
惑星ルビコン3の製鉄企業。名前から推測するにスペイン系の企業と思われる。
正式名称は「ELCANO FOUNDRY」で、直訳するなら「エルカノ鋳造所」なのだが、鋳造(溶かした金属を鋳型に流し込んで成形する)ではなく鍛造(加熱した金属を叩いて成形する)が専門。
シュナイダーの様にヨーロッパ由来の企業名の為アーキバス傘下と思いきや、意外にもルビコン3に根付いた地元企業である。
この関係故か高級パーツ揃いにも拘らず、ルビコン解放戦線のAC乗りの採用率が高い。
同じ星内企業のBAWSとは違い、星外企業とは取引していない模様。
ストーリーに直接関わる事は無いものの、終盤では物語の陰で動いていた事が明らかになる。
同社が製造するフレームパーツは装甲をやや犠牲にする代わりに軽量で、攻撃面に関わる各種ステータス値(武器補正や積載量など)が総じて高めの傾向にある。
加えてランボルギーニ等の様なヨーロッパの工業メーカーの雰囲気を強く持つスリムなデザインは、アーキバス・ベイラムどちらの陣営のパーツと組み合わせても映えるという絶妙にイカした造形で、アセンブルでの活用の幅は広い。
但し鍛造職人の技の代償か、値段は総じて非常に高め。
MTの生産を行なっている描写も無い為、大量生産を視野に入れない方針でBAWSと棲み分けているのかもしれない。
内装も自社だけでは開発していない様で、ジェネレーターはBAWS主導で共同開発を行い、ブースターはRaDに委託している。
生産しているACフレーム(企業標準機)
FIRMEZAフレーム
エルカノの開発した軽量機フレーム。
鍛造を専門とする製鉄業者から発展した同社の製品らしく、軽さと強度を両立しているのが特徴。
腕部は射撃・近接両方の適性が高めで、脚部も軽量機としては積載力が高く、使い道は多い。
鍛造で作ったにしてはかなり複雑な造形をしており、それだけに値段は高く、コアパーツ一つでBAWSのBASHOフレーム一式を買える値段(逆を言えば、BASHOがそれだけ求め易い価格でもある)。
EL-TL-11 FORTALEZA
軽量タンクパーツ。
競技用車椅子から着想を得て設計・製造された製品で、両足を失ってなお戦場に焦がれた兵士達に歓迎された。
名前の意味はスペイン語で「要塞」だが、ガチタンとは違い高速で走り回る戦い方を想定している。
イロモノにも見えるが、地上にいる限りは凄まじい機動力を発揮し、走りながら重火器を撃てるというタンクの特性も健在。
合った武装と戦場を選べば本作屈指の強パーツとなる。
流石に強すぎると判断されたのか、アップデートで防御力が下方修正されたものの、機動力は未だ健在である。
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【警告】これより先、ゲーム本編のネタバレが含まれます。
『時が来…らファーロ…がエルカノ…技術を…供…る
それ…では隠し通さ…無ければ』
――ラスティの暗号通信
『帥叔に報告を…!
ファーロンは技術支援に合意した
あの新型はこれで完成する…
ふたりが潰し合う結果になる前に
お伝えしなければ…!』
――解放戦線の伝令
「この新型で...終わらせる」
表立って動く様子の無いエルカノだったが、その裏でルビコン解放戦線の切り札とも言える機体ALBAフレームを密かに開発していた。
経緯もかなり特殊であり、ファーロン・ダイナミクスによる技術提供や、シュナイダーから流出した技術を投入している。
そこに加えてBAWSが売り上げの多くを、エルカノに回して支援していた。
一方でアーキバス陣営から技術を盗み出す等、サラッと腹黒い事をやっている。
星外企業・ルビコン3の土着企業問わず複数の企業が開発に関わっていたというシリーズ通しても例を見ない珍しい機体である。
この事からエルカノは明確に解放戦側の企業であり、同時に表向きは客を選ばないBAWSもまた解放戦線の為に動いていた事が分かる。
ファーロンが技術支援に合意したのが遅かった為、完成したのはコーラル争奪戦の大勢が決した頃だったが、この機体はとあるパイロットに託され、焼けた空へ羽ばたく事と成った。
打算と謀略込みとは言え、ルートによっては惑星の人々の意志を集めた機体と巨大建造物を使って惑星を滅ぼそうとする機体のかつては共に戦った事もある二人の宿命の対決という善悪逆転の様な構図になる。