覚醒!
グレートクローズドラゴン!
Are you ready?
龍我「変身!」
Wake up CROSS-Z! Get GREAT DRAGON! Yeahhh!
概要
仮面ライダークローズの新たな姿。初登場は第37話。
エボルトに自身に宿っていたエボルトの遺伝子を取られ、変身不能となった万丈龍我が、エボルトから奪い取ったドラゴンエボルボトルから自らの思いで新たな遺伝子を創り出し変化させたグレートドラゴンエボルボトルをそれに呼応するかのようにクローズドラゴンが変化したグレートクローズドラゴンにセットし、ビルドドライバーに装填して変身する。
変身音は意訳すると「立ち上がれクローズ!グレートドラゴンを掴め!」
※おそらくグレートクローズドラゴンのことである。
また、変身音がクローズマグマから引き続き若本規夫氏であるため、相変わらず巻き舌の癖が強い。
シルエットは通常のクローズだが、頭部は仮面ライダーエボルのドラゴンフォームそのもの、胸部の装甲にはエボルを思わせるパターンが入っている。
一応プロセス上はクローズの強化形態に該当するが、クローズドラゴンが変化してしまったのでクローズへの再変身は不可能と思われる。なので強化形態というよりは龍我自身の力で目覚めた新たな基本形態とも言える。
本編終了後の作品ではいつの間にかグレートクローズドラゴンが再びクローズドラゴンになっており、基本形態も通常のクローズに戻っているためこの姿は登場していない。
戻ってしまった詳細な理由は不明だが、エボルト撃破直後の話であるファイナルステージの時点で通常のクローズに戻っていた為、エボルトが一度消滅した事による影響の可能性が高い(本編終了後も龍我がグレートドラゴンエボルボトルを所持しているのであれば、それを再びクローズドラゴンに装填すれば再度この形態に変身が可能になると思われるので、エボルト諸共変身に使用するグレートドラゴンエボルボトルが消滅した、あるいは力を失ったのだろう)。
スペック
パンチ力 | 31.7t |
---|---|
キック力 | 35.9t |
ジャンプ力 | 56.6m(ひと跳び) |
走力 | 2.4秒(100m) |
スペックは通常のクローズやクローズチャージと比べて少し上昇しているが、スクラッシュドライバー系の仮面ライダーと然程変わりない程度であり、クローズマグマにはかなり劣る。
上記スペックは初期値でありクローズチャージやクローズマグマ同様、ハザードレベルに応じて変化する。
劇中では発動していないが、全身各部を特殊な猛炎で覆う攻撃強化状態「ブレイズアップモード」へと移行可能。
使用ツール
変身ベルト。クローズへの変身に使っていたものと同じ。
クローズドラゴンが変化したドラゴン型のお助けメカ。クローズドラゴンとしての初登場は第6話。第37話でグレートに進化した。
これをガジェットモードに変形させ、ビルドドライバーのフルボトル装填スロットに装填することでドライバーとして機能する。
本編終了後はクローズドラゴンに戻った。
専用エボルボトル。第37話で初登場。エボルから奪い取ったドラゴンエボルボトルが変化して誕生した。
クローズの専用武器。『劇場版 仮面ライダービルド Be The One』で初使用。
必殺技
第38話で初使用。再変身をして身体に負担がかかった状態でグリスやローグと共にトリプルライダーキックを繰り出したが、完全体となったエボルには弾かれてしまった。
ガンバライジングではアッパーカットで上空に吹き飛ばし、自身もジャンプして飛び蹴りを放つ。
- メガスラッシュ・グレート
ガンバライジングで使用。
ビートクローザーにドラゴンフルボトルを装填しグリップエンドを3回引くことで発動。
鍵盤型エネルギーと共に斬り裂く。
余談
当初はクローズマグマの後に新形態を出す予定は無く、エボルトの遺伝子を失った龍我は気合で再び変身できるようになると展開になる予定だった。東映プロデューサーの大森敬仁はこれに説得力を加えるために龍我がドラゴンエボルボトルを用いて新たな形態に変身することを提案した。そして誕生したのがこの『グレートクローズ』なのである。
元々通常のクローズは初登場から2ヵ月も立たないうちにクローズチャージへと移り、そこからしばらく出番がなく、再登場したのは30話。さらに、31話からクローズマグマが登場し、そこからは通常形態はこのグレートクローズになって最後まで出番はなくなってしまったので、「通常のクローズは不遇なのではないか」と言われていた。
だがこのグレートクローズの出番の方も実は本編で3回と映画「Be The ONE」の1回と現状4回しか登場していない。更に本編終了後は何の説明もなく通常のクローズに戻っている。その為、後日談とされている「平成ジェネレーションズFOREVER」や「NEW WORLD 仮面ライダークローズ」でも通常のクローズの方はしっかり出番や活躍がある中グレートクローズは影も形もなく、今では「グレートクローズの方が不遇なのではないか」と言われたりする。
ただ、そもそも経緯を見ても分かる通り、グレートクローズは強化フォームと言うよりも、仮面ライダー超デッドヒートドライブのような緊急時用のフォームと言うべき形態といえる。
緊急用のフォームでは出番がある方だが、それでも敵の撃破は0(一応はビルドを変身解除させているが撃破ではない)なので、印象的な出番を得られていない事の方が問題だろう。
なお、グレートクローズが登場しなくなったメタ的な理由は、おそらく次回作である『仮面ライダージオウ』にて(時系列の関係で)グレートクローズではなく通常のクローズを登場させる必要が発生し、グレートクローズから再改造されてスーツが戻されてしまった為だと思われる(グレートクローズは新造ではなく通常のクローズの改造である。その為、どちらか一方しか登場出来ない)。
関連タグ
仮面ライダーG3-X-強化形態が新たな基本形態となった前例。青い2号ライダーという点でも共通点がある。ただし、こちらは強化前と同時に存在するため、別ライダーであるという見方もある。
新1号、新2号、強化スカイライダー-同じくパワーアップして体色が変わった姿が新たな基本形態となったライダー。
オーブオリジン-別会社の作品における「強化ではなく自身の力による新たな基本形態」の事例。「キーアイテムが敵の体内から出現した」という点までも共通だが、こちらはこれが「本来の姿」という違いがある。