「生き延びるんだ、絶対に…」、「ラスト15分、予測不可能!」
概要
公開日 | 2011年4月16日 |
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英題 | Quarter of Silence |
総監督 | 山本泰一郎 |
監督 | 静野孔文 |
脚本 | 古内一成 |
主題歌 | B'z「Don't Wanna Lie」 |
興行収入 | 31億5000万円 |
前作 | 天空の難破船 |
次作 | 11人目のストライカー |
これまでの劇場版シリーズはゴールデンウィークという公開時期を考慮し本編の季節も春または夏であることが多かったが、本作では初めて冬の季節が舞台となる。それに伴いターボエンジン付きスケートボードのスノーボード版が登場するなど、冬の雪国ならではの描写が多く登場する。
タイトルの「15分」とは、雪崩に巻き込まれてから発見されるまでの生死の分かれ目となるタイムリミットの事であり、作品中にも「15」という数字が至るところに登場している。
またコナン等少年探偵団の担任教師である小林澄子が劇場版初登場である。
本作の舞台は新潟県だが、本編に登場する北ノ沢ダムは富山県の黒部ダムがモデルになっている。そのため実写エンディングにも、黒部ダムが登場している。
ストーリー
8年前、新潟県北ノ沢村で、双眼鏡を首から下げた幼い立原冬馬が、黒い影に追われ逃げていた。無我夢中で逃げていたが、足を踏み外して崖から転落、意識を失ってしまう。意識を失った冬馬を崖の上から確認し、ほくそ笑む黒い影。
そして現在、再選を果たした朝倉優一郎都知事が開通式に出席した都営新地下鉄東都線のトンネルが爆破される。だが爆弾に気づいたコナンの活躍により、一人の死者も出すこともなく、大惨事は食い止められた。
コナンは、再び大惨事をもたらしかねない危険な犯人を追うべく、蘭や少年探偵団たち一行と共にダム建設のため湖に沈められ移設された村「新潟県北ノ沢村」を訪れる。
コナンが調査を進める最中、村で出会った幼馴染5人のうちの一人の遺体が雪原上で発見される。さらに8年ぶりに意識を取り戻し徐々に記憶を取り戻していく冬馬を見張る黒い影。犯人の凶悪な陰謀が、村全体を巻き込む大惨事を巻き起こす!
ゲストキャラクター
名前 | 声優 | 職業 |
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立原冬美 | 飯塚雅弓 | 北ノ沢村診療所の看護師 |
立原冬馬 | 宮田幸季/小学生時:三瓶由布子 | 記憶障害を持つ冬美の息子 |
山尾渓介 | 難波圭一 | 出所したばかりの元服役者 |
氷川尚吾 | 関俊彦 | 東京の保険調査員 |
遠野みずき | 朴璐美 | ロッジの従業員 |
武藤岳彦 | 江川央生 | 木彫り職人 |
渡部刑事 | 渡部陽一 | 新潟県警刑事 |
笹本刑事 | 草尾毅 | 渡部刑事の部下 |
遠野なつき | 加藤英美里 | みずきの妹 |
千草香織 | 加藤英美里 | 冬馬の同級生 |
関友恵 | 三瓶由布子 | 冬馬の同級生 |
桜井学 | 柳沢栄治 | 冬馬の同級生 |
楢山雄太 | なし | 冬馬の同級生 |
木崎仙太郎 | 高桑満 | 診療所の医師 |
畔上忠男 | 外谷勝由 | 駐在所の巡査 |
水田加奈 | 日野ろい | ロッジの従業員 |
朝倉優一郎 | 麻生敬太郎 | 東京都知事 |
開通式にいた記者 | 宮根誠司 | ジャーナリスト |
余談
本作は目暮などの警視庁メンバーも登場しているが出番は少ししかなく、平次や安室(公開当時はアニメ版未登場)など近年の劇場版作品に誰かしら登場する人気キャラも登場しない為、まともに出番があるのは灰原を含んだ劇場版皆勤賞キャラだけというある意味で異色の作品となっている。
物語中盤、些細なことから口論になった元太と光彦を諭した際のコナンの台詞は、本編の『服部平次との3日間』にてある人物が発したものであり、本編未読または未視聴の人からはその台詞が最初からコナンの台詞だと思っているファンも少なくない。
ただし、本作の約12年後に放送された『天才レストラン』ではこの発言が大ブーメランといえる展開が発生している。
また、ゲスト出演した渡部陽一氏が演じる刑事の独特の口調に元太と光彦が喋りが遅くて眠くなりそうとコメントしている。
なお、『漆黒の追跡者』以降の著名人ゲスト声優は事件関係者を演じる事がほとんどだが、渡部氏の場合は刑事役とはいえ実質本人役の為、『漆黒の追跡者』以降の作品では唯一ゲスト声優が事件関係者を演じていない作品となっている。
劇場版コナンでは、爆破シーンが多い事もあって犯人の動機に対する行動が全く釣り合わないなどファンからは度々話題にされたりネタにされたりしている事が多いが、特に本作に登場する犯人の動機と行動に関しては全劇場版の中でも動機と行動が全く釣り合っていないと評価するファンも少なくない(しかも、犯人が犯した罪状のひとつは日本では適用された例がなく、某番組でこの罪状の事が紹介された時は本作を思い出した視聴者もいた)。