概要
革命機ヴァルヴレイヴ世界の地球を二分する大国の一つ。ロシアやドイツ、東欧や中東などのユーラシア地域を主体とする。
もう一つの大国、環大西洋合衆国ARUSとは対立している。
国章は『七つ龍』で、主に王族の所有物で使われ、敬礼では「ブリッツゥン・デーゲン(Blitzen degen)」を口にする。
「力なき者は理想や正義を成せない」という暴力的な思想の下で国家運営がなされており、厳しい言論統制や反体制分子・市民への弾圧が存在する、所謂全体主義国家でもある。
軍事物にしては分かりやすい悪の組織であり、その軍事力で第3勢力の中立国ジオールを無条件降伏に追い込むなど、世界の全てを併合しようと目論み、民間人を人質にする、虐殺といった過激で卑怯な手段を用いた侵攻が多い他、無人兵器や戦略機動兵器の開発、「カルルスタイン機関」という幼い子供を兵士として利用する為に養成する等、悪質な施設も存在し、軍事国家というよりも超巨大なテロ集団のような印象。
紅い木曜日
本編の十年前、現ドルシア総統であるアマデウス・K・ドルシアによって引き起こされた軍事クーデター事件の呼称。
この事件以前の国家は王政を執っており、古都ドルシアナを中心に千年以上もの王家が続いていた。しかし、アマデウスとその右腕であったカイン・ドレッセルを中心とした派閥によって旧来の王政は崩壊。リーゼロッテ・W・ドルシアをはじめとした王族は多くが総統派によって拘束されてしまっている。
この一件以降、ドルシアは軍事国家として地上、宇宙に進出していく事になった。
現在の情勢
アマデウスの引き起こした「紅い木曜日」によってドルシアは急進的な軍国主義を貫いていく事になった。しかし十年を経た今も総統派の上層部には旧王党派の巻き返しを恐れている風潮が見られ、古都を中心に彼等の反政府運動は後を絶たず、上層部が基本的に腐敗している所為かまともな生活ができない国民は少なくないと思われる。
ドルシア軍全員が自分勝手な軍人なのかというと必ずしもそうではなく、クリムヒルトの様に軍の将校の中にも王党派あるいは真っ当な軍人は少なからず存在しており、咲森学園から不時着したハルト達と一時協力関係にあった事もある。
最終話で、ドルシア領土全域は王党派によるクーデターや暴動が多発し、大混乱に陥ったが、その後はどうなったかは不明。
国軍に関する記事は「ドルシア軍」を参照。