ニラム「我々は知るべきなんだ、かつての人類の生き様を!」
「…青いなァ……古代に思いを馳せたきゃ、学者にでもなってろッ!!!」
『GAZER ZERO, SIGN IN』
「変身」
『GENERATE』
『CONTROL WITH ABSOLUTE POWER, GAZER ZERO』
CV:陳内将
スーツアクター:縄田雄哉
変身者
・ネメル
概要
特撮作品『仮面ライダーギーツ』のスピンオフ作品『ギーツエクストラ 仮面ライダーゲイザー』に登場する仮面ライダー。
ニラムよりも昔から活動していたゲームプロデューサーのネメルがジリオンドライバーを使って変身する。
一応プロデューサーであるネメルが何故ヴィジョンドライバーではなく最高位のジリオンドライバーの使用権限を任されていたかは不明(もっとも、ネメルがデザイアグランプリの創設時からプロデューサーを務めていた古株のメンバーであったことから、いわば信頼の証としての権限付与だった可能性はある)。
ゲイザー「ゼロ」という名称を含めゲイザーとの関連性には不明な点が多いが、ネメルのデザイアグランプリへの参加期間を考えるとニラム(ゲイザー)よりも前から変身能力を獲得していたのは間違いないだろう。
変身
シリウスカードをホルダーから取り出すと1度口に咥えるという独特の動作を取り、ジリオンドライバーのスティグマメトリクサーをタッチして認証。
仮面ライダー1号のようにシリウスカードを持った手を回す変身ポーズを取ってジリオンドライバーにスラッシュして変身を実行。
ヴィジョンドライバーで変身するライダーのエフェクトと同じく、赤いラインによってスーツが形成され緑のカラーリングのドミニオンレイや赤いマフラーが装着されて変身が完了する。
外見
グレア・ゲイザー系列の形状をしており、カラーリングは暗めの緑と黒。また、スエルゲイザーのマスクにあった「ブラッドショットオーバー」と同形の赤い模様がゲイザーゼロのマスクにもあるほか、赤いマフラーをしている。
その姿は全ての始まりのライダーを彷彿とさせる。
スペック
配信に先んじて同年1月25日にX(旧Twitter)公式アカウントにて公開された。
身長 | 217.0cm |
---|---|
体重 | 96.4kg |
パンチ力 | 44.4t |
キック力 | 90.0t |
ジャンプ力 | 112.8m(ひと跳び) |
走力 | 1.9秒(100m) |
ジャンプ力と走力以外はニラムの変身したゲイザーを僅かに上回っているが、スエルの変身したゲイザーには全ての面で大きく差をつけられている。
とはいえ実質的な相互互換とあって運営用ライダーとしては十分な性能であり、劇中では相手がまだ現代における肉体の扱い方を熟知していなかったとはいえニラムが変身したゲイザーに対して優勢に立ち回る強さを見せつけた。
また、ゲイザーやグレアと同様に運営用ライダーではお馴染みの戦闘支援ドローン・ドミニオンレイを使用したビーム攻撃やバリア発生能力なども当然搭載されており、極めて高い戦闘能力を発揮する。
しかし、流石にオーディエンスアイなどと融合していないためかリガドシリーズが持つ時間操作能力などの強力な機能は搭載されておらず、おおよその機能は格下のドライバーであるゲイザーやグレアとほぼ変わらない。
ジリオンドライバーで変身する仮面ライダーとしてはスペックの数値上も最弱であり、劇中ではニラムに仮面ライダージーンが加勢に現れた際には一気に戦況を逆転されてしまい、重力操作能力に翻弄される場面すらあった。
同格に当たるゲイザーとの戦いではドミニオンレイによるバリアをレイごと破壊される描写もあるため、スペック上ニラムのゲイザーより上とはいえ変身者次第では十分覆される程度の性能差だったようだ。
なお、『ギーツエクストラ』にはデザイアドライバーの仮面ライダーが登場しないため、ゲイザーゼロのドミニオンレイはDGPライダーのリモートコントロール機能を見せなかった。
公式サイトには同じくジリオンドライバーを使用したリガドやリガドΩの持つソブリンレイにも一応コントロール機能は搭載されていることが明かされており、ゲイザーゼロにも同様の能力は搭載されていると見て間違いないだろう。
使用アイテム
ただし、認証時の音声がそれらの「ACCESS」ではなく「SIGN IN」、必殺技や特殊攻撃の名称も異なるなど機能面には違いが見られる。
変身待機音もリガド/リガドΩとは違っていくらか疾走感のあるヒロイックなものであり、「GENERATE」の音声も、文面こそリガドやリガドΩと共通だが音声自体は禍々しくドスの効いたジリオンドライバーとは違い、変身音含め声質がヴィジョンドライバーやレーザーレイズライザーに近い大人しめなものとなっている。
必殺技
- サイクロン
『CYCLONE』
スティグマメトリクサーをタッチして発動する必殺技(劇中では音声のみでタッチする場面が見えないが)。強烈な回し蹴りで敵を吹き飛ばす。
- バースト
『BURST』
シリウスカードを1回スラッシュして発動する。緑色のエネルギーを纏ったライダーパンチを連発し、ゲイザーの使用した「DELETE」のパンチラッシュに押し勝つ程の火力を誇る。また、過剰エネルギーを蒸気として放出しながらドミニオンレイを放出、敵にビームを浴びせ続けるというバージョンも見せている。
- マキシマム
『MAXIMUM』
シリウスカードを2回スラッシュして発動。右足に緑色のオーラを纏いながらライダーキックを撃ち込む必殺技。サイクロン以上の破壊力を持つが、ゲイザーの「SHUTDOWN」やジーンの「レーザーチャージ」のコンビネーションに押し負けてしまった。
余談
上記にも記載された通りスペック上ゲイザーゼロはリガド、リガドΩよりも性能を抑えて設計されており、劇中では結果的に新米プロデューサーであるニラムに敗北を喫することとなった。ファンの間では「ネメルの性格を警戒してゲイザーゼロの性能・ジリオンドライバーの出力をスエルが意図的に抑えていたのでは?」 「創設時からのプロデューサーとはいえ自分の操り人形ではないので、自分と同等の戦闘力を持たせるメリットは薄いとスエルが判断したのではないか?」などという推測もあるが、劇中ではこういった内情への説明はされておらず、結局の所は謎に包まれている。
スーツはグレアの改造と思われる。なお、『仮面ライダーギーツ ファイナルステージ』にて予告が公開されたことから、ゲイザーゼロのスーツは既にジャマトゲイザーに改造されている可能性が高い。
緑と黒のカラーリングに赤マント、そして「サイクロン」という必殺技からも分かる通り、カラーモチーフは仮面ライダー1号。登場作品が『仮面ライダーギーツ』の始まりの物語ということで、本作の敵ライダーとして1号モチーフとされた。
玩具版ジリオンドライバーの受注ページにはゲイザーゼロに関するギミックが存在せず、スピンオフの告知後もバンマニやshort動画などで追加されることがなかったため変身音声が収録されていないのではないかと考えるファンもいたが、発送前日に公開されたWEB取扱説明書にて初めてギミックの収録が判明した…という経緯が存在する。
キャストが公開前ということもあってか他の2ライダーと違いセリフのギミックも存在しないシンプルな遊び方となっているが、前述のように同型ベルトを用いるライダーの中でも一体だけ独自のシステムボイスが用意されており、事実上の隠しギミックのような扱いに反し音声面は豪華なものとなった。
とはいえモードチェンジのギミックが既にグレートアセンブルはリガドΩで埋まっていたためか、シリウスカードをジリオンリーダーに押し当てた状態で電源を入れるという方法だった。