経歴
天保5年(1834年)頃、京都に生まれる(大坂出身とする説もあり)。父は鍼医師とされる。また実弟に新撰組隊士林新次郎がいる。
文久3年(1863年)末頃、新撰組に入隊。池田屋事件の直前には島田魁らとともに市中を探索し、不逞浪士潜伏の情報を掴む。創作では池田屋内に潜入し近藤勇らを手引きしたと描かれることがあるが、実際には山崎は出動していなかったとされる。
その後山崎は諸士調役に就き、準幹部格として重用された。
第二次長州征討の前後には吉村貫一郎とともに中国地方に赴き、長州藩の内情や戦況を近藤や会津藩に報告した。
慶応4年1月に戊辰戦争が勃発。山崎は鳥羽伏見の戦いの最中重傷を負い、死亡した。一説には江戸へ撤退の際、富士山丸の船上で死亡、紀州沖で水葬されたという。
人物
八木為三郎は「身体は大きい方で色黒、あまりハキハキと喋らない人だった」と回想している。
新撰組の屯所を訪れた幕府の医師松本良順は、山崎を「温厚な性格で口数は少なく、辛抱強い」と評しており、医家出身であった彼に救急法を伝授している。この時山崎は「我は新撰組の医師なり」とおどけてみせたという。
取調日記
慶応元年(1865年)に書かれたとみられる山崎直筆の日記が近年発見されている。
新撰組隊士自らによる記録としては永倉新八や島田魁のものがあるがいずれも明治期に書かれた回想録であり、リアルタイムで書かれた記録は非常に珍しく貴重な史料となっている。
創作での山崎烝
新撰組異聞PEACEMAKER
CV:櫻井孝宏
新撰組監察方。主に忍者として敵の詮索を行っていた。無口で無表情、京都弁で話す。
小姓としての役目を果たさない鉄之助に対し生まれて初めての怒りを見せていた。姉の死後、鉄之助と友人になり、以前より感情を表に出すようになった。
「鐵」では医師、松本良順の提案により隊医も務めることとなる。真面目な性格であり表面では冷静に見えるが、沖田の容態をよく心配したりと心優しい一面を見せることもある。
薄桜鬼
CV:鈴木貴征
新選組諸士調役兼監察。冷静沈着な監察方として影から新選組を支え、土方を尊敬している。
非攻略キャラだったがリメイク版で攻略キャラに昇格した。