「全ては私のシナリオ通りです…」
演:堂珍嘉邦
変身する仮面ライダー
概要
『仮面ライダーエグゼイド』の劇場版作品『トゥルー・エンディング』の登場人物。
外資系ゲーム会社「マキナビジョン」の幹部であり、仮面ライダー風魔の変身者でもある。
詳しいプロフィールは不明。
感染した人間の意識をVR(仮想現実)空間に閉じ込める新型バグスターウイルスと、それに連動するゲーム「ハリケーンニンジャ」を開発した張本人であり、永遠の楽園を作り出すために暗躍、風魔としての力で数多くの人間を新型ウイルスに感染させていく。
実は南雲は難病で苦しむ入院患者の小学生、星まどかの実父であった。
彼女の生後間もなく妻の星朱美と離婚したため、娘は既に自身のことは覚えていないだろうと思っていた。
今回の騒動を引き起こしたのも、全ては余命残り僅かな娘の命をVR(仮想現実)空間の中で生き永らえさせ、彼女の心を救うためだった。
まどかの病気に関しては「手術が成功したとしても、後遺症で苦しんでしまう可能性がある」として病気の回復は諦めている様子だった。
劇中では何度もCRのライダー達の前に立ち塞がったが、一度目はエグゼイドクリエイターゲーマーに、二度目はスナイプとレーザーターボの連携に敗北している。
レーザー「アンタ父親失格だな!娘がオペしてるって時に、そばにいてやらないなんて!!」
スナイプ「あいつらはな、一つの小さな命を救うために必死に戦ってんだ!」
エグゼイド「未来に希望があれば、人は笑顔になれる。僕はそう信じてる…」
二度目の戦いにおいて、永夢達CRドクターの言葉を受けた南雲は自分のやっていることに対して次第に葛藤していくようになる。
そして、檀黎斗とパラドに力を抑え込まれていたゲムデウスXが活動を再開する中、駆けつけた宝生永夢の口から、まどかの手術は成功したものの、彼女の意識がVR空間に取り残されているせいで未だ予断を許さない状況であること、そしてまどかの本当の願いは「徒競走で1位になること」でも「家族と共にお弁当を食べること」でもなく、「自分の父親=影成が笑顔になること」であり、そのためにまどかは自らVR空間に留まり続けていたことを知らされる(実は影成が初めて病室でまどかと対面した際、彼が娘のことを想う父親としての笑顔を見せていたことから、まどかは影成が自分の父親だと気付いていた)。
それを知った影成は、レーザーバイクゲーマーレベル2に乗って急いでまどかの眠る病室に駆けつけ、まどかの本当の願いに気付いてやれなかったことを謝罪。
妻と共に意識が戻らない娘の手を握りながら必死に呼びかけ続けた結果、その呼びかけに応えるかのように、まどかは無事に意識を取り戻した。
事件解決後は病室にて、妻や娘と共に穏やかに過ごしている。
そこには「仮面ライダー風魔」でも「マキナビジョンの幹部」でもない、「娘を想う心優しい父親」としての彼が存在していた……。
余談
家族思いの南雲がなぜ妻や娘のもとを離れていたかについては、スタッフから「インサイダー取引で逮捕されてしまい、まどかを犯罪者の娘という汚名から遠ざけるため」という理由が明かされている。
また、彼のゲーマドライバーは小説版においても登場しとある人物が使用しているが、その役回りがあまりにも皮肉が効きすぎているとしてファンの間では話題になった。
関連タグ
関連・類似人物
- ジョニー・マキシマ:会社の社長であり自分の上司。共に暗躍する。
- 葵連:同じく、自分の子供を救うために悪の道を選んだ父親でかつ仮面ライダー繋がり。
- 貫庭玉夢彦:こちらも自分の子供を救うために同じようなことをやらかした悪役繋がり。
- エス(仮面ライダーゼロワン):脚本家繋がりの後年のライダー映画の敵役。こちらは人々を別世界に隔離する手口が似ている。
劇場版仮面ライダーボスキャラクター