比良坂綾奈
ひらさかあやな
概要
中学生の少女で、4年前までは都内のマンションに一家で住んでいたが、ガメラとギャオスの戦いに巻き込まれて両親を失い、それ以来ガメラを激しく憎み続けていた。
やがて親戚の日野原家が住む南明日香村に移り同居生活を始めたが、日野原家以外の人間にはなかなか馴染めず、余所者扱いする同級生、知美、早苗、夏子の悟に対するいじめにあう。そのいじめの一環で、山中の社の中にある封印の石(亀の甲羅型)を取りに行かされて、「柳星張」に封印されていた災厄(イリス)を解放させてしまう。やがて両親の仇と見なすガメラに対する憎悪からイリスを育て始め交信するようになる。
そして成長したイリスに誘導されて取り込まれそうになるが、イリスの封印を管理していた守部家の同級生である龍成によって救助されて京都市の病院に運び込まれる。しかし、遂に巨大怪獣化したイリスは綾奈を求めて京都に飛来、さらにそのイリスを追ってガメラもまた京都に降り立つ。
イリスの狙いが綾奈だと知った長峰と草薙が彼女を逃がそうとする中、京都での両者の戦いを目の当たりにしてイリスにガメラを倒すよう叫び、それに応えるかのごとくイリスはガメラを圧倒、綾奈の元に辿り着く。半ばトランス状態で再度イリスと融合しようとした所を龍成に制止されたことで我に返るも、抵抗も虚しくイリスの体内に飲み込まれてしまい、その中で両親を殺したのがガメラだけでなくイリスの同族であるギャオスもそうであったこと、イリスが多くの人間の命を奪っていたことに気づき、イリスへの恐怖に苛まれる。
そこを再起したガメラによってイリスの体内から助け出され、直後にイリスはガメラに滅ぼされる。
綾奈自身は心肺停止の状態に陥っており、長峰の懸命な処置にもかかわらず意識を取り戻さなかった。しかし、草薙がガメラを懇願する様な眼差しで見上げてガメラと視線を交わした後、ガメラが天を見上げて大きく咆哮し、突然綾奈が目を覚まし、それと同時に龍成も復活した。そして、長峰はガメラを見上げて「まさか・・・」と呟き、草薙も嬉しそうにガメラを見てほほ笑んでいた。
- つまり、ガメラが彼女や龍成に生命力を与えて蘇生させたと思しき可能性が示唆されている。
- ガメラが人間を治癒した描写は他にもあり、第一作にギャオスを倒した後にガメラが草薙に一礼の様な動作をした直後に、草薙の腕と頬の傷が一瞬で治っている。