演:東将司
概要
第21話に登場したゲストキャラ。
E.G.I.S.に入社しに来た青年であり、意気込みを買われ、試験採用でメンバーに加わる事となった。
※以下ネタバレ
実は第18話でバット星人の小森が出現させたゼットンの破壊活動に巻き込まれた一般人であり、その時の攻撃で母・明日香が重傷を負ってしまった。
その経緯から怪獣や宇宙人を憎むようになり、E.G.I.S.に入社したのも復讐心によるものであった。
入社してほどなく宇宙人に対して過剰な反応をするなどの憎しみの感情が現れ始め、彼を後輩として迎えた工藤ヒロユキ達からは不安を抱かれていた。
そして、田崎の背後には霧崎が暗躍しており、宇宙人への憎しみを利用されていたのである。
宇宙人を探知する装置「CQ」を勝手に持ち出し見つけ出したゴース星人を(霧崎にそそのかされた事もあって)宇宙人だからというだけで侵略者と一方的に決めつけた上に「暴力ではなく治安維持」と正当化しながら痛めつけたが、ゴース星人が現れたパンドンと戦うタイガを説得しようとしたのを見て自らの過ちに気付き、ゴース星人に謝罪。
その後、田崎を許したゴース星人は地球を去り、田崎自身も母親の看護があるため、E.G.I.S.に正式入社する事はなかった。
なお、霧崎が田崎を利用した理由はゴース星人の円盤にある地底ミサイルの入手であった。
タイガに限らずウルトラシリーズにおいて、宇宙人に対する排他的・差別的な感情を持つ地球人はしばしば登場し、その事をテーマに風刺や教訓としたストーリーは多いが、その一方で地球側が、少なくない被害や恐怖にさらされて宇宙人に警戒心や拒否感を抱くこと=単に地球人の狭量や差別意識だけが問題ではない事に焦点を当てたストーリーや理解に及んだ宇宙人は意外なほど少ない。
関連タグ
今里光、天王寺藍…こちらも『タイガ』におけるゲストキャラの一般人。前者は田崎以上に自分勝手な思想の持ち主で(過失とはいえ)同じ地球人を死なせる等、ある意味ヴィラン・ギルド以上にタチが悪い人物と言える。
ナガレ・ジュンヤ、ハルザキ・カナタ…田崎と同じく、宇宙人や怪獣によって身内が被害を被り、それによって宇宙人や怪獣に対して偏見同然に強い憎しみを抱くようになったウルトラシリーズの防衛組織の人間。ちなみに彼らは、被害を受けた身内をそれぞれ亡くすという、田崎以上に悲惨な目に遭っている。
藤波隆夫…タイガの父親の時代におけるゲストキャラの一般人。田崎と同じく復讐心で過ちを犯していたが、こちらは「妻を怪獣に殺された」という勘違いで怪獣を攻撃して悲劇を招き、妻からは非難を浴びせられた。最終的に改心している。
蛭川光彦…タイガの兄弟子の時代におけるゲスト(準レギュラー)キャラの一般人。こちらは宇宙人だけに留まらずウルトラマンでさえも迫害対象と見做すなど田崎の考えを更に苛烈且つ俗悪な方向に極めさせた思想の持ち主で、「もしも田崎がゴース星人に出会う事なく、宇宙人への偏見を更にこじらせていたら…?」と1つの未来の可能性とも見て取れる。視聴者の中には「彼が怪獣災害で家族や友人や恋人を失った」と考察するファンもいる。
遠藤レナ:同時期に放送された円谷アニメ作品において、生まれて間もない頃に起きた母親の死がその時発生したウルトラマンと異星人の戦いに起因されたため、ウルトラマンにも異星人にも良い感情を持ち合わせていなかった。