阪急電鉄、名古屋鉄道、近畿日本鉄道に1600系が存在した。いずれも形式消滅。
阪急電鉄1600系
阪急1000系(初代)のグループの1つ。阪急京都線用の車両。
神宝線用の1200系同様、車体は他の1000系グループと同じとし、旧型車(100形「P-6」、1200系は600形、920系)の主電動機・制御機器などを流用して1957年に12両が製造された(吊り掛け駆動)。1200系と違い台車は新製されている。晩年は阪急嵐山線で活躍し、1983年に廃車。
名古屋鉄道1600系
特急の指定席車(名鉄では「特別車」と呼ぶ)の一部に使用されていた7000系白帯車の置き換えを目的として、1999年に3両編成4本が製造された。⇒名鉄1600系
2008年12月のダイヤ改正に前後して編成組み換えを実施。先頭車ク1600形は廃車、残りは1700系へ改造された。以降の詳細は1700系を参照してほしい。
近畿日本鉄道1600系
近鉄名古屋線向けに製造された通勤形電車。南大阪線系統・6800系をベースに、WN駆動車として1959年に登場した。最盛期には44両が在籍。増結用車両のモ1651〜1654号車は、近鉄京都線の5両編成用増結車として1982年に転属し、関西地区でも1600系の姿が見られた。
1997年までにほとんどが廃車となったが、一部編成は改造され養老鉄道で現役を続けているほか、2両は近鉄大阪線・五位堂/高安車庫の入替車に転用され車籍はないものの現存している。
登場時は肌色・青帯の塗装であったことから、このカラーには「センロク」塗装の通称が付いていた。