10人目のメンバーをイメージした商品が販売決定!
手に付けてメンバーと一緒にライブを盛り上げよう!
あなたも10人目のAqoursメンバー♪(商品説明より)
概要
「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 4th LoveLive! ~Sailing to the Sunshine~」で発売されたライブグッズの一種。
Aqoursの楽曲「No.10」にちなんだ親指と人差し指を突き出したL字状の手袋型応援グッズ。商品説明からもわかるように、No.10(10人目のメンバー)=Aqoursのファンのことを指している。
何故このような形状なのかというと、アニメ版一期12話で渡辺曜がライブ前の掛け声の際に「0から1へ」を表現した指を9人で繋ぎ合わせることを提案したため。以後Aqoursのライブでは定番となっている(ちなみにμ'sはピースサインを9人でつなぎ合わせ、虹ヶ咲は普通に9人で手を重ねる)。
また、この公演はAqours初となる念願の東京ドーム公演だったため、スポーツ観戦で採用率の高いこのグッズがチョイスされたのだろう。
ちなみに一般的なフォームフィンガーの相場は300~400円とワンコインでおつりが出るほどなのに対し、こいつは1500円もする。ぼったくりもいい所である。
…しかしライブ参加者からの評判は散々で、その売れ行きは寂しいものだったという…
その悪評を生んだ理由は以下のものがある。
【視界の邪魔になる】
このフォームフィンガー、けっこうサイズが大きいだけでなく(これでも一般的なフォームフィンガーよりは小さい)、用途上これを目立たせるにはどうしても腕を高く上げなければならないため、後ろの席で見ている客の邪魔になりかねない(それゆえ、事前物販の時点で頭より上に上げないようにという注意喚起があった)。
また、消灯した会場でも目立つように暗闇でも光る蓄光仕様なのだが、当然光を蓄えるための光源がなくてはならない。だが、会場の暗いドーム内では、ただでさえ電池残量という制限のあるラブライブレード(しかも後述の理由で物販で買ったものしかない場合は尚更悲惨)の光源を当て続けるぐらいしか安定した方法がなく、本末転倒な造りとなってしまっている。
【手が塞がる】
ラブライバーはガチ勢であればあるほどラブライブレードをたくさん所持して応援しがち。
なのに片手が丸ごと塞がるこのグッズは邪魔でしかなく、それなら両手でラブライブレードを振った方がいいという判断になる。指先が親指と人差し指のみを伸ばしたまま固定されるためフォームフィンガーをつけたままブレードを持つことも出来ず、さらにブレードは別に肩を曲げても振れるという点も大きい。
右手用しかないのも致命的で、ブレードを空いた腕で振る場合必然的に左腕になってしまい、右腕で振ってる隣客に腕がぶつかるという問題もある。
ちなみに、このライブで発売されたラブライブレード自体もライブ中に電池切れが相次ぐなど燃費の悪い歴代屈指の粗悪品なことで有名。初の東京ドーム公演なのに呪われてるのか…
【使いどころが分からない】
「そもそもラブライブレードがあるのに、いつどういった形で使うのか」わからなかった人も多い。
一応タイトルが付いた「No.10」がその一つなのは言うまでもないが、「そんな面倒なもの付けるより他の曲同様ブレード振っときゃいいだろ」と判断してフォームフィンガーをスルーしたファンも多かった模様。
まあそのオチがキャスト9名本人が「No.10」の時だけフォームフィンガーを身に着けてパフォーマンスするというものだったのだが…その出番の短さゆえグッズ自体は買ったが用途が限定されすぎててタイミングを逃して結局使わなかったという人も多い。
そして、用途が判明したDay2ですらフォームフィンガーを身に着けていたものはほとんどいなかった。
【「No.10=ファン」という解釈への拒否感】
そもそもサンシャインで「No.10=ファン」という解釈が生まれたのは、この曲をB面に収録したライブ開催三ヶ月前に発売された「Thank you,FRIENDS!!」からと最近だった。
これだけなら別にわだかまりは生まれないのだが、前作ラブライブ!のμ'sはアニメ版二期10話の絢瀬亜里沙のμ's加入断念や劇場版での決意もあって「この9人でこそμ'sであり、その他のメンバーはありえない」という結論に達したため、ラブライブ!シリーズは10人目全否定の認識がファンの間で強まっていた。
そんな中で続編では真逆の解釈を突然持ってこられたことで、フォームフィンガー以前に「No.10」自体に拒絶反応を示していたファンが少なくなかったのも事実である。
…こうして、No.10フォームフィンガーはラブライブ史上に残る黒歴史と化した。
しかも次の「Aqours_5th_Lovelive!」では公式グッズなのにライブで使用禁止令が出たほどである。
それから二年後の2020年12月9日放送の「Aqours浦の星女学院生放送!!!」でもこのフォームフィンガーの話が出たが、出演者である諏訪ななか、小宮有紗、降幡愛の三名さえも「持ってる人いたんだ笑」「使ってる人全然いなかったよね」と苦笑い気味だった。黒歴史扱いなのは公式なようである…と思われていたのだが…
まさかの再登場
ライブから二年半後の2021年7月に放送開始した「ラブライブ!スーパースター!!」ではEDで唐可可と平安名すみれがNo.10フォームフィンガーそっくりのグッズを使用。指はにっこにっこにー…ではなくギャラクシー!!に変わっていたが。
そしてその後発表されたLiella!のファースト全国ツアー「Liella!_1st_LoveLive!」では何とEDで使われてたものがそのまま公式グッズ『Liella!フォームフィンガー』としてまさかの復活を果たした。しかも最初は可可とすみれモデルの2種類しか表示されてなかったのが、2021年9月15日の放送で残り3人のモデルも追加され全5種類に増えた。
生きとったんかワレ…
ちなみに「黒歴史と思われていたグッズがまさかの復活を遂げる」というインパクトがあまりに強すぎて、地味にフォームフィンガーのデザインが右手でブレードを振るのを意識して左手固定に変わっていることに関してはあまり言及されていない。
その他迷グッズ
フォームフィンガーのみならず、2017~2018年ごろはラブライブから数多の迷グッズが量産された時期でもあった。
- ラブライブ!ニッパー!!
胸像プラモ「Figure-rise Bust」のサンシャインシリーズ発売に合わせて造られたゴッドハンドのブレードワンニッパーとのコラボグッズ。
そもそもラブライバーがプラモデルに手を出すかも怪しい上、ガンプラなども組み立てるラブライバーもいるにはいるものの、そういったガチな層はさらにグレードが上のアルティメットニッパーを求めるため、どっちつかずなグッズとなってしまった。おそらくラブライバーはプラモ初心者が多いという見込みでワンランク下のブレードワンがチョイスされたのだろう。
ちなみに原価は4800円程度だったが、ゴッドハンド公式通販サイトでは最終的には善子などの人気メンバーを除き売れ残った分はすべて3000円未満まで値下げされて在庫処分行きになった。
- ラブライブ!東海大会記念2色ボールペン&解説書収納ホルダー
サンシャイン以降のシリーズでは定着しているリアルタイム放送後のエピソードコラボグッズの一つ。二期1話放送記念に浦の星女学院購買部で受注販売されたが、劇中ではギリギリ予選で敗退し沈んだムードの中配られたであろう質素なボールペンと今後のエピソードグッズ買わせる気満々の付属の解説書を収納するホルダーのセットという何ともシュールなものだった。しかもこれだけで3240円もする。
- スピンギア×ラブライブ!サンシャイン!!ハンドスピナー
目先のハンドスピナーブームに乗っかって造っただけとしか思えないグッズ。一般的なハンドスピナーを各メンバーのパーソナルカラーに塗り替えキャラクターアイコンをプリントしただけである。
上記のニッパーやボールペンにもまともな使い道はあるが、これはブームが過ぎれば何の意味もなくなってしまう。そういう意味では最も存在意義が意味不明な迷グッズだろう。
- カーニバルマスク
Saint Snowとのユニット対抗ライブ函館UCの物販グッズの一つ。
仮面舞踏会マスクを思わせるデザインだが出演者にもライブコンセプトにも全く関連性がなく、当然ライブでも全く使われなかった。
ちなみにニジガク3rdでも「ペルソナマスク」という似た商品がでているが、こちらはアニメ一期8話のしずく回のキーアイテムでもあるため需要も存在意義も雲泥の差である。
- それは絶対消えない3Dクリスタル
劇場版公開記念に浦の星女学院購買部から受注販売されたグッズで、値段は10800円。これだけならただの高価グッズなのだが、迷グッズたらしめている元凶は購買数に応じてもらえる特典が増えるという商法に出たため。
1000個売れればステッカー、3000個でクリスタルを光らせられる専用台座、5000個でB2ポスターが付くというものだったが、結果的には3000個すら行かずステッカーしか付かなかった。
5000個目指して高い金払って買ったライバー達は「最後まで足掻くも空しく浦の星の入学希望者数が100人まで届かず統廃合が決定した時の千歌達の気持ちが痛いほどわかった」という…
そして迷伝統は変わらず…
- あの時の気持ちをもう一度かのんと千砂都のなわとび
こちらはラブライブ!スーパースター!!から。
結ヶ丘女子購買部から発売されたグッズ。初めて出会ったかのんと千砂都が一緒に遊んだなわとびにちなんで発売されたのだが、そもそも作中に出てきたなわとびとはデザインからそもそも違う(グリップの色がアニメでは白だったのが黄色な上、縄の色から違う)というアニメグッズとしての体を成していないものだった。それでいて値段は4950円。CDやラブライブレード(2023年時点で4500円、合同ライブでは4800円)よりも高いという代物だったという点で伝説となっている。
と、ここまでは一応グリップがロゴ入りであり、ケース付きという点で少し考える余地はあるかもしれない。
だが、さらにこのなわとびを伝説の迷グッズ、特級呪物扱いたらしめている原因は、なんとこの縄跳び、グリップのロゴなしのもの単体でネットでは141円(税込)で売っていたのである。しかも、さらに言うなれば縄が同じというだけなら100均でも売っているレベルの代物だったりする。
そしてこの特級呪物、発売から3年後の叛逆のニジガサキ14話にて、うっかり結ヶ丘のナワバリに入ってしまい、攻撃を受けた高咲侑がバリアとして使った。しかもなんとかなった。作者がハチャメチャな展開でお馴染み、あのちょぼとはいえ、とうとう公式からも完全にネタ枠として扱われている。
関連タグ
凛ちゃんラーメン…前シリーズの黒歴史。
高海果南…次のライブ物販で発生した珍事件。ただしエラー品=希少品ということや一部界隈には大うけだったため好意的な意見が多かった。
グルメスパイザー(謎のごり押しっぷりから比較されやすい)
止まるんじゃねぇぞ…(指先が似ている)