「俺は止まんねぇからよ、お前らが止まんねぇかぎり、その先に俺はいるぞ!
だからよ、止まるんじゃねぇぞ…。」
概要
『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第48話(二期23話)「約束」でヒットマンから仲間を守るため銃撃を受けて死んだオルガ・イツカが最期に遺した言葉。その経緯(と真面目な概要)については親記事「オルガショック」を参照されたし(ネタバレ注意)。
放送当時(2017年3月頃)は、ただでさえ鉄華団サイドのキャラクターばかりが次々と死亡し、ギャラルホルンサイドへほぼ一方的に勝機が傾く絶望的な展開が続いていたのに、最終回2話前に団長のオルガが殺されるという衝撃の展開がダメ押しの如く訪れた事から、ネット上ではトレンドに「Vガンダム」の文字が浮上するほどにお通夜ムードが続いていた。
しかし、問題のシーンは冷静に見直してみると突っ込みどころ満載であり、悲しみと共にネタとしても大盛り上がりを見せてしまった。
数々の突っ込みどころ(詳しくは上記「オルガショック」の「余談」にて)に加え、絶命の瞬間のカメラワークが唐突に真上からのアングルへと切り替わったため、左手人差し指だけを立てた状態で左腕を頭上側へ伸ばしうつ伏せに倒れた体勢が吊革を握る恰幅の良いサラリーマンの後ろ姿や映画『サタデーナイトフィーバー』のパッケージにおける主人公のポーズに見えなくもない事、オルガの中の人の熱演やBGMとなっていたエンディングテーマ「フリージア」の効果も手伝って、感動を呼び込むはずだったシーンが途端にシリアスな笑いを誘うようになり、最終回放送後は視聴者やネット民が開き直ったかの如くクソコラのフリー素材として使い始めてしまった(実際、pixivでもトレス画が描かれだしたのは最終回放送から数ヶ月後である)。やはりと言うべきかMAD動画も大量に生産され、もはや『鉄血のオルフェンズ』の枠を飛び越え謎の一大ムーブメントに成り果てたのだ。
贔屓目に見ればトラウマブレイカーの典型例であるが、この作品に限っては(コラージュやトレス画が量産されだした時期を考えても、監督らが鉄華団サイドの根本設定さえひっくり返す否定的な後付け発言をするに至ってからであり、)TV放送されたガンダム作品の中でも取り分けハードだった展開に対する視聴者のストレス発散も含まれていたのかもしれない。
『スーパーロボット大戦30』にて
『鉄血のオルフェンズ』がDLC参戦をはたし、登場する中断メッセージにてオルガが締めに「止まるんじゃねぇぞ」とフルボイスで発言する。
……が。まずは何も言わずにこれを見ていただきたい。
もはや別物である。
Q.オルガはこんなセリフ言ってませんよね?
更にはオルガのサポートスキルも「加速」と「突撃」が同時にかかるという突き抜けっぷり。
ネタにされすぎて一周した挙げ句、公式がやっちゃいました。
ちなみにスパロボは過去にもやらかした迷言を名言に昇華させた前例がある。
余談
- セリフ単体の扱いとしては、皮肉にも同クールに放送していたアニメ版『けものフレンズ』が終盤で一気に高い評価を得た事もあり鉄血よりもアニメ版『けものフレンズ』の監督を務めたたつき氏への「どうか今後も質の高い仕事を続けてくれ」という応援メッセージとしての転用から爆発的に拡散した向きもある。
- 同じくガンダムシリーズ屈指のネタとして『カミーユ精神崩壊シリーズ』があるが、そちらは至ってシリアスなシーンを中の人ネタで面白おかしく仕立て上げた物である。
- 2018年10月13日放送の『新幹線変形ロボ_シンカリオン_THE_ANIMATION』第40話にて、オルガと声優が同じキャラクターのビャッコが瀕死の状態になったが、シンカリオンの制作会社であるタカラトミーの公式Twitterが「緑のシンカリオン…止まるんじゃねぇぞ…」とツイートし、視聴者から「中の人ネタ」「さすがにそれはまずい」等とツッコミが入っていた。
- ガンダム以外ではVtuber『ときのそら』のお決まりの掛け合いとしても知られる。(視聴者が止まるんじゃねえぞとコメントすると、『止まらねえぞ』と返すという流れ。)一応、元ネタは上記のオルガのセリフである。
- しかし、本人はネットスラングもといガンダムシリーズにあまり詳しくなかった様子で、意味をそのまま受け取ってときのそらステップをするという行動に出た。そして、これが後々に彼女への応援に使われるようになったという経緯がある。本人及び運営会社もこの掛け合いを気に入ったのか、後にオリジナルソングの歌詞や初のグループ全体ライブの公式ハッシュタグ『とまらないホロライブ』など様々な形で登場する事となる。
- 2020年10月4日にガンダムチャンネルでライブ配信された「5周年記念特番-鉄血ノ祝賀会-」では声優たちが「止まるんじゃねぇぞ…!」と公式でネタにしていた。
- 2023年11月12日『駒田蒸留所へようこそ』公開記念舞台挨拶でオルガ役である細谷佳正が「3年後の自分に向けた言葉」というお題でフリップに「止まるんじゃねぇぞ。」と書いていた。
同じ台詞を発したキャラクター
完全なパロディ台詞
- デュエル・マスターズ:正確には新シリーズアニメ2期48話でデッキーの改造された尻『鉄ケツ』(CV:玄田哲章)が台詞を使った。中の人がライバル会社のアニメを演じている為アニメスタッフは命知らずである。そしてそのセリフを発した後、元ネタと同様事切れている。
- 掛川葉月:『Study_Steady』より。台車を押しながら「私は止まんねぇからよ台車が止まんねぇ限り!だからよ、止まるんじゃねぇぞ…」という台詞を発した。
- ルーナ:『ガーディアンテイルズ』より。ガデテルラジオ(という名前のキャラストーリー動画)第2回にて、「火星の王」というラジオネームに対して発言した(CV.アンデルソンゆり子)。
同じ台詞を発した人物
- ロッシュ:『ラジアントヒストリア』より。異伝第5章のパラレルシナリオ「神の裁き」にて「王女さまも走れ!止まるんじゃねぇぞ!」と発言するシーンがある(リメイク版では音声つき)。こちらもその台詞を発した後、敵の兵器により王女や上司もろとも砂に変えられ全滅したと語られている(ただしこのイベントは、間違えた選択肢を選んだ場合のみのイベントである)。
- 嘴平伊之助:『鬼滅の刃』より。2021年9月に放送された柱合会議・胡蝶屋敷編のラストに挿入された次回予告にて、鹿を乗り回しながら発言した。
- シヴァ:終末のワルキューレに登場するキャラクターでゼウスVSアダム戦にて一字一句同じ台詞を口走っているシーンが有る。
注意事項
結果的にいわゆる死体蹴りフレーズにもなっており、「止まるんじゃねぇぞ…」のネタ扱いや雑コラに対して不快感を示すファンもいるため、節度を持った使用を心掛けるべし。
また、このネタと何ら関係のない作品や展開等にも用いられることもあるが、そうした行動もできる限り自重するべきである。
そして上記の通りこれを言ったオルガはそこで死亡しており、また鉄華団もその流れはあったとはいえこの言葉が放送された所から勝機は消え、
この言葉を託された者達も先に進む道は既に閉ざされておりもはやどん詰まりの状態で滅びを待つだけであった。
この事から鉄血のオルフェンズで見るとこの言葉は一種の滅びの呪文に当たり非常に縁起の悪いものとなっている。
実例としては、以下の通りである。
・ポーズが同じでないにもかかわらず、死体となったキャラクターが描写される度に使用される。
・「道は続く」「止まる」等の単語を発見した瞬間に使用される。
・その作品においてシリアスなシーンに流される。
以上の実例は、主に小説家になろうの作品群に多く見受けられる。
表記揺れ
- 止まるんじゃねぇぞ(「…」(三点リーダー)無し)
- 止まるんじゃねえぞ…(「ぇ」(小文字)ではなく「え」(大文字))
- 止まるんじゃねえぞ(1+2)
- 止まるんじゃねぇぞ・・・(「…」(三点リーダ)ではなく「・」(中点)×3)
- 止まるんじゃねぇぞ・・・(「…」(三点リーダ)ではなく「・」(半角中点)×3)
- 止まるんじゃねぇぞ...(「…」(三点リーダ)ではなく「.」(ピリオド)×3)
他多数
関連イラスト
今や珍しいシリアス絵
関連タグ
オルガ・イツカ 暗殺 遺言 オルガショック 突っ込みどころ満載 シリアスな笑い トラウマブレイカー ライド・マッス
クソコラ/雑コラ/クソコラグランプリ コラ素材 フリー素材 MAD シリアスブレイカー meme/ミーム
公式が病気、公式が最大手、公式がやっちゃいました:スパロボ30のこと。
死ぬときはでっけぇおっぱいに埋もれて死にてぇって! 全て根こそぎ叩き潰せ 生きてりゃいいことあるもんだな:名台詞
中の人関連
- ガイウス・ウォーゼル:『英雄伝説 閃の軌跡』より。中の人がオルガと共通しており関連漫画の『ファルコム学園』で、このセリフのパロディをやらされていた。
「お前ら…食べるんじゃねぇぞ…」
- ライナー・ブラウン:『進撃の巨人』より。オルガの対義語。中の人がオルガと共通しているが、(死のうとしても)絶対に死な(せてもらえ)ない祝福がかけられており、第四期(Final Season)の放映とともにそれらをネタにした二次創作MADの投稿が増え始めている。
- カッパード:『スター☆トゥインクルプリキュア』の河童型宇宙人。「ハゲるんじゃねえぞ…」等とネタにされた。
その他