概要
以下ネタバレにつき、注意してお読みください。
最終決戦で衛星軌道上からのダインスレイヴの直撃を受け、致命的なダメージを受けたガンダムグシオンリベイクフルシティ。
そこから更に、ある一機のグレイズが追い討ちを仕掛けた。
この時、ダインスレイヴの余波にて、昭弘・アルトランドも重症を負っており、抵抗すらままならぬ状態で最期を待つばかりであった。
だが、グレイズのパイロットがタービンズを壊滅させ、名瀬・タービンらの命を奪い、ラフタ・フランクランドが命を落とす遠因となった張本人であるイオク・クジャンと知るや昭弘は最後の力を振り絞り、残った機体の左腕と右サブアームで掴んだシールドシザーでグレイズを挟み、イオクの圧殺を試みた。
直後、イオクを救出しようとしたレギンレイズにコックピットを串刺しにされながらも遂に本懐を遂げ、「いい土産話が出来た」と言い残して逝った昭弘は穏やかな顔を遺した。
過去には実弟の昌弘・アルトランド、義弟のアストンを喪い、団長のオルガ・イツカやラフタまでもが突然の死を迎え、自分にとって特に大切な人ほど失い尽くし、自身もギャラルホルンの猛攻で死が確定した中、仇であるイオクを道連れに出来たことは、思いがけない幸運であった。
さらに、セブンスターズの1人であるイオクの死もセブンスターズ制の廃止→ギャラルホルンの民主化→火星独立に繋がり、イオクの上司的存在でもあるラスタル・エリオンに至っては、ガラン・モッサに続いて、昭弘の手でイオクまで喪う羽目になった上、2人の仇である昭弘と同じヒューマンデブリの救済にも心血を注ぐ羽目になったのでラスタルに一番ダメージを与えたことにもなった。
批判
……とまぁいい話風の決着なわけだが結構批判も多い。
昭弘とイオクの関係というのが昭弘と親しかったラフタの所属組織であったタービンズの仇というちょっと回りくどいものである。
ラフタの直接の仇に対しては既にけじめをつけていたこともあり、死に際に奮い立つほどの因縁であったか首を傾げる視聴者も多かった。
さらにラスタルはタービンズ討伐の件でイオクを甘やかしていたらどうなるのかを痛感し、直々に再教育を行い始めたにもかかわらず、パイロット能力を改善していないままのイオクにガンダムバルバトスルプスレクスを形だけでも倒させることで汚名返上を図るという甘さを見せたことでイオク関連におけるラスタル自身の甘さを結局は繰り返すことになった。