曖昧さ回避
- 1バイトの文字
- 活字やパソコンの文字で、漢字一字分相当の正方形の規準的な大きさに対し、一辺だけを半分にした大きさ。→本記事で解説。
- もとの角の半分の角度をもつ角。半分の角度。
- かつて存在した掲示板「半角二次元板」の略称のひとつ。
概要
コンピュータが扱う文字のうち、1バイトの文字を指す。または縦・横の辺がほぼ等しい「全角文字」に対して、全角文字の2分の1の字幅で表示される文字を意味する。
一般的には、前者の1バイト文字を指す。1バイト文字は1バイト(8ビット以下)で指定される文字の集合であり、最大256の数を表現できる、つまり最大で256種類の文字を含むことができる。1バイト文字では漢字を表現することは到底できないが、英数字に加えてカタカナまでなら一通り含むことができる。日本において半角文字という場合、この英数字およびカタカナが使用できる文字の集合を指していることが多い。
半角文字が1バイトで表現されるのに対して、全角文字は2バイト以上で表現される。2バイトは最大で65536の数を表現でき、ひらがなや漢字を含む日本語の文章も十分に表現できる。ただし、2バイト文字を使用すると、1文字あたりのデータ量が1バイト文字の倍になる。パソコンや携帯電話などが登場した黎明期には、データ量の節約という観点で、使用可能な文字が半角文字のみに制限される場合もあった。
なお、一般的に半角文字は縦横比2:1で表示されるが、これは文字の書式が等幅フォントであることを前提としている。字幅が自動的に調整される「プロポーショナルフォント」を設定している場合は、必ずしも縦横比2:1の半角になるとは限らない。もっとも、テキストエディタや携帯電話の文字入力システムなどは、普通は等幅フォントで表示されている。
英数字やカタカナは半角文字だけでなく全角文字でも表現できる。全角文字をプロポーショナルフォントに設定した場合など、書式や表示によっては全角文字と半角文字の外見上の区別が付かないこともある。2種類の表記が可能なため、ルールを決めていないと表記がバラバラになってしまう恐れがある。基本的には英数は半角、カタカナは全角を使うのが一般的。