概要
体長45センチメートル内外。体形はずんぐりとしていて吻が細長く、毛が変化した長さ約5センチメートルの針に全身を覆われる。見かけはヤマアラシやハリネズミに似るが、全く別の系統。寿命は45年ほど。
四肢に発達した鉤爪を持ち、穴掘りが得意。天敵に出くわすと強力な前肢で地面を掘って、あっと言う間に地中に潜ってしまう。アリなどの昆虫を長い舌でなめ取って食べる。
近縁であるカモノハシと同様に卵生で、産み落とした卵は雌が腹部の育児嚢で保護する。
卵生である他にも、「口が5mmしか開かない」「陰茎が4又に分かれている」「後肢がとんでもない方向を向いている」「乳首がない」などの特徴も持つ。
こうした特殊な身体の特徴をもつ進化を果たした故に、他の大陸ではとっくに滅んだ単孔目である彼等も生き延びる事が出来たと考えられてる。
英名は『Echidna』というが、これはギリシャ神話のエキドナに由来する。