概要
CV:鷹森淑乃
主人公柔のライバル。世界一の金持ちとも称される本阿弥財閥の令嬢で並外れた身体能力と負けん気の強さの持ち主。テニス・乗馬・水泳・フェンシング・新体操など数多くのスポーツで頂点に立っていたが、自分を燃え上がらせてくれるライバルに恵まれず、すぐ飽きてしまい退屈な毎日を続けていた。そこに猪熊柔と邂逅、猪熊滋悟郎の策略もあり柔道に転身し打倒猪熊柔に燃えるようになる。
この二人に出会う前は柔道など男がやるむさ苦しいスポーツだろうと馬鹿にしていたが、やがて自分にいくつもの壁をもたらす柔道の世界にのめり込んでいく。
美貌の持ち主でスタイルもかなりのものだが、上の歯の右側に差し歯がある。公然の秘密となっており(柔だけがそれを知ってしまっている)それが抜けると間の抜けた声になってしまう。感情が激しくなったり、一本背負いで敗れたりするとそれが外れるのもお約束。
自邸は大田区田園調布(柔に送られたパーティー招待状より)。
ワンレンに黒髪セミロング、柔より背が高くて隠れ巨乳のスタイル抜群美人で、一度着た服は二度と着ない、超高級ホテルの調度品も安物といいのけ、自分の気に入ったものをオーダーさせるという高慢かつ派手好きで目立ちたがり屋。しかし、その素性は柔道から逃げていた猪熊柔とは対照的に、時代錯誤ともいえるほどスポ根に漲った少女であり、強くなるためには泥臭い修行も決して厭わない性質の持ち主。また、(恋愛はともかくスポーツに限っては)卑怯なことが大嫌いであり、フェアプレー精神を重んじており、バルセロナ行きの切符を賭けた体重別選手権で柔を寝技で負傷させた後も、その利き手を追い打ちするような真似はしていない。最後には猪熊柔本人にその強さを認められ、自身もライバルという自覚を持つようになる。
柔道のコーチは当初、優男の風祭進之介であり、彼女は彼にベタ惚れだったため、そのため猪熊柔との三角関係が起こり、高校時代には二人の動向を変装して偵察したり、嫉妬心を燃やしていたりとけっこうあどけない行動や言動も目立っていた。
柔が風祭に思いを寄せていた頃にさやかは悪役令嬢よろしく豪華なパーティーに柔をラフな普段着で来させ(お人好しの柔も、これには流石に騙されたと気づいた)、そのパーティーの場で風祭は双方の両親公認の婚約者にされてしまい柔はショックを受ける。
しかし、聖心女学館に入学後は、柔が徐々に松田に傾いていったのもあって鷹揚とした態度を取るようになり、松田の恋敵であった風祭の行動を束縛するようになったため、ある意味柔と松田の二人の恋路の進展に一番貢献している人物ともいえる。
かたや、風祭の本心や本音を一番聞いている人物でもあり、ただ地位や名誉、上辺だけのために彼に好意を寄せているのではなかった。
柔に勝利し女子柔道会の頂点に立ってから風祭と結婚すると宣言していたが、渾身の寝技を持ってしても柔に敗れ誰もいないパーティー会場で涙していた所風祭にキスされる。
最後には半ば強引ではあるものの、風祭と入籍した。(風祭が婿入りし、本阿弥進之介となった。)
柔道について
劇中のキーパーソンである、柔の実父、猪熊虎滋郎の教えを受けた人物の一人である。そして当初は内股を磨き、更にフランスで道場破りツアーなどを実施し、ありとあらゆる立ち技を磨いたほか、切れ味鋭い巴投げと柔以上とも言われる寝技の数々を修得した。当初は柔に瞬殺されたり、伊東富士子に引き分けに持ち込まれたり、柔とは明白な実力差があったが、後にその強さは本物となり、柔と紙一重の激戦を演じた4人のうちの一人である(後はテレシコワ、ジョディ・ロックウェル、マルソー)。
なお、海外の選手で本阿弥さやかと矛を交えたのはフルシチョワだけであり、彼女はその強さを目の当たりにし、五輪に現れるのは柔じゃなくてさやかの方だと、本気でテレシコワに告げるほどであり、テレシコワもその強さを肌で感じ取っていたほどだった。
ねとらぼの人気投票は4位と、高慢な割に案外人気が高いキャラでもある。
関連タグ
お嬢様 ライバルヒロイン 高飛車 ツンデレ 残念な美人 努力家 セミロング 黒髪セミロング 一途 才色兼備 黒髪
悪役令嬢:連載当初のさやかは正に本来の意味での悪役令嬢であった。
竜ヶ崎蝶子:同じ作者による別作品Happy!の登場人物。主人公のライバルでお嬢様で世間の人気者という共通する部分が多いが、練習嫌いなくせに才能で勝ち進む、アンフェアなプレーも厭わない、おまけに性格も陰険な策略家であり、色々な部分でさやかと真逆(同作があまり人気が出なかった元凶ともいわれている)。