概要
『わんだふるぷりきゅあ!』の登場キャラクター。兎山悟に飼われているウサギ(ロップイヤーラビット)。
性別については当初、公式サイトやSNSではアナウンスされてはいなかったが、『アニメージュ』(2024年3月号)にてオスである事が判明している。
犬飼いろはや猫屋敷まゆなどの周囲の人物からは「大福ちゃん」呼びが多い。
誕生日は3月27日。プロフィール帳によれば、好きな色は黄色で、好きな食べ物はキャベツ。好きなことはうさんぽで、苦手なことは水浴び。
年齢不詳だが既に成体であり、後述の過去から少なくとも3歳(人間換算で約36歳)以上である事が確定している。
ウサギは基本的に物静かで、ボディランゲージなどで表現するのが主。それ故に滅多に鼻を鳴らさず、声帯もないため唸り声的なものはあげない。その為に公式サイト等では、長らくキャストも公開されていなかった。
普通のウサギであるため、悟たちがニコガーデンに行く時やガルガルと遭遇する危険がある時は基本的に留守番となっている。
キラリンアニマルが全員戻った24話では初めてニコガーデンを訪れた。
この際、秘密主義のメエメエからは特にコメントはなかった。
ニコガーデンの草を食べ、パーティでクッキーを食べたり、ニコの卵を温めたりしたが、特に問題はない様子。
なお、29話でニコが復活した時には大福は立ち会っていない。33話でニコと初対面になったが、特に驚く様子はなかった。
26話では、悟いわく快適に過ごしやすくするため、室温・湿気の維持のためエアコン等は年中動かしていたり、外が暑い時はへやんぽにしていることが明かされ、悟から大事に育てられている様子が見られた。部屋ではバタン寝をしたりと、かなりリラックスしているようだ。
性格
(一緒にいりゃ喧嘩の一つや二つするもんだぜ)
(腹いっぱい食って元気出しな)
鳴き声を発さない大福であるが、動物の言葉を聞き取れる能力を持つ犬飼こむぎによってかなり豪気でハードボイルドな男らしい口調で喋っていることや、悟をマブダチと認識している篤い信頼が判明した。
普段から気怠げな表情でジェスチャーによる感情表現も少なく、パッと見は可愛らしくも冷静な印象を与えるため、見た目のイメージとはかけ離れた口調には悟も驚いていた(こむぎは「カッコイイ」と評している)。
悟が「プリキュア達の力になれない」と落ち込んでいた際は、無言ながらも『あきらめるな』と励ましととれる行動を見せた。
一般的なウサギはキャリーケース等でじっとすることや、抱っこされることが苦手(32話でも言及)だが、悟のことを信用しているのか、散歩ではバスケットの中で大人しくしており、彼に抱かれても嫌がる素振りは見せない。
猫屋敷ユキからは「大物」「顔つきがただのウサギじゃない」と評されており、本人は満更でもない様子だった。
なお、彼女にも抱っこされたことがあるが、悟の時同様、落ち着いた様子だった。
勇敢な部分も持ち合わせており、第3話では怪しげな卵に不用意に近づこうとした悟を、リードを必死に引っ張って制止していた。
警戒心も強くガルガルの出現を感知すると殺気立った表情に変わり、垂れている耳がピンと立ったり、ウサギ特有の行動である「スタンピング(通称:足ダン)」をしたりする。
また、こむぎといろはの秘密については当初悟から知らされていなかった様だが、第6話でガルガルが現れた時に「俺も連れて行け!」とばかりに悟に主張し、現場に同行した様子から事実を把握したと思われ、動物故の洞察力やカンの冴えもかなり良い部類。(22話でユキとまゆの事情も認識したと思われる)
そのためか、悟のいろはに対する恋心も気づいている様子で、必死に誤魔化そうとする彼に呆れた様子を見せる事も。
遊びに関してはこむぎを追いかけ回すなど意外に積極的な一面を見せている。
容姿
大きな垂れ耳が特徴で、左耳の先端は三つに分かれている(ヘビに襲われた際に齧られた跡)。
丸い薄桃色の頬を持ち、目は赤色。白色の毛で覆われた体の一部には灰色のぶち模様が入っており、頭のてっぺんに二束のアホ毛のようなものがある。
こむぎやユキとは違い、頭の後ろにハートマークはなく、まつ毛は強調されていない。(その代わり、頭の後ろには灰色の楕円形のマークがある)
首に水色のリボンが結ばれている。
外出の際はオレンジ色のボタンが付いた黄色いベスト(ハーネス)を着ている。
ウサギは首元の構造上、首輪に繋いだリードを引っ張る連れ歩き方は不適切とされている。これは、それに即した格好といえるだろう。
公式グッズではレインコートや浴衣、アロハシャツを着たものも見られる。
いっしょにあそぼ! ニコさまのふしぎなたまごDXセットでは玩具オリジナルの服として花輪とオレンジのベスト、チャーム付きリボンを着けている。
悟との出会い
35話にて、悟の口からいろは(及び大福)との出会いが語られた。
本編の3年前、ヘビに襲われていた大福を悟が保護し、フレンドリィ動物病院&サロンへ連れて行った。
この際、悟といろはが初対面となったため、大福は2人が知り合うきっかけになったと言える。
犬飼陽子によって怪我を治療され、そのまま悟が飼うこととなった。
そのため、前述の誕生日も、悟に拾われた日を便宜上そうしていると思われる。
また、回想ではこむぎと遊んでいる姿も見られたが、この頃から水色のリボンを着用していた。
ロップイヤーは人間が飼いやすいように、品種改良された種であるため、野生では存在せず、野生での生存も厳しい。
そのため、大福もかつてのこむぎ同様、誰かに捨てられた可能性が考察されている。
映画において
予告では、こむぎやユキ同様、ゲームの世界で2足歩行になっている姿が公開された。
そして公開初日、ゲームの世界では大福が喋れるようになり、驚くべき変化も遂げることが公式から発表された。声は中村悠一氏が演じる。
詳細は兎山大福の記事を参照。
余談
- 東映アニメーションから発売されているグッズでは商標登録の都合等により映画公開以前から『兎山大福』名義が使われていた。
- 動物形態のこむぎ・ユキ同様、公式では「マスコット」として扱われている。
- グッズ等でのイメージカラーは悟と同じオレンジだったり、体色と同じ灰色だったりと、安定していない。映画公開後は黄色が使われるようになるが、その後もオレンジや灰色が併用されている状況にある。
- 映画の公式Xにおけるプロフィール帳では、名前の欄以外が全て足跡になっている(これは動物形態のこむぎ、ユキも該当)。
- 『たのもしさ』、『マイペース』、『勇敢』の項目がマックスになっているが、ユキも『マイペース』がマックスだったりする。